- 過去ログ倉庫:2002年2月
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(2002.2.25) 現在、事務所の引越し作業中にて、かーなり多忙。
数日、更新が滞るかもしれませんが、どうかよろしくお願いします。(何を?)

でも、クソ忙しいときに限って、つい書きたくなっちゃうものなんだよね。
そろそろくしゃみの回数も増える季節となってきました。

(2002.2.23) 昨日は、ドコモから割と重要な発表が沢山あった日でした。
まず、4月からの、FOMAの全国的なエリア拡大にタイミングを合わせた、
「2台目のFOMA、基本料金大幅割引」
(一個目は、携帯、自動車電話、PHS、FOMAとなんでもOK)
一台目も基本料金が引かれるので、なんと2台で最大90%もの基本料金値引き!
これはもう、2台目の基本料金はタダみたいなもんです。
そして、同時に、二台目のTV電話タイプ、「D2101V」の発表。
普段は辛口書き込みが多い、Yahoo!掲示板のFOMAトピックも、
一気にFOMAに対して、好意的な調子に豹変(笑)。
マジで断言しますよ。TV電話は1年後、絶対に小ブレイクまでは行きます。
ITビジネスマンの方々は、今のうちに、ケータイTV電話が、
PCのVoIPと繋がった時のためのサービスモデルを考えておきましょう。(笑)
「その日」は、もう目前に迫ってきています。

そして、もう一つ、あまり注目されていませんが、
モバイルサービスの本質を考える上で重要な発表がありました。
『ドコモ、iエリアをオープン化』
これも、どうしてみんなもっと騒がないのかと不思議に思うほど、目立たない扱いですね。
これで勝手サイトでも、位置情報に特化したサービスを自由に立ち上げることができます。
たとえば、「今居る場所から一番近い、空室のあるラブホテル情報」
な〜んていうサービスも可能に!(笑)
情報料は無料でも、ラブホテルのバナー広告と、情報提供コストをホテルから徴収する収益構造で、
小規模なSOHO程度ならば、十分に収益性のある事業にもっていけると僕は思いますよ。
リストラにおびえているそこのあなた!思い切って脱サラしてチャレンジしてみませんか?
ただし、失敗しても責任は取りませんが。(笑)

…たとえば、ケータイで「イスラム原理主義」って言葉を検索する人はあまり居ないでしょう。
モバイルは、PCとは違った切り口の情報リテラシーを持つ必要があるのは間違いないわけで、
そこでキーになってくるのは、
「モバイル=動いている、場所が決まっていない」、という特徴であるはずです。
もともと、人間は一つ処にじっとしている生き物ではないはず。
固定のPCよりも、モバイルで欲しい情報とは何か?ということを考えるほうが、
より、人間の本能に密着している気がして、僕は好きなんです。

(2002.2.22) 僕はまったく絵心のない男で、イラストも絵も自分ではさっぱりダメなんですが
こんな僕でも今まで仕事の関係で、数多くのグラフィックデザイナー、イラストレイター、
そしてCGデザイナーの面接をする必要に迫られてきました。
今までに面接した人数は、ざっと300人はくだらないと思います。
そのおかげか、絵の「芸術性」についてはともかく、「上手下手」については、判別できるようになったと、
自分では思ってはいるんですが、うーん、どうだろう?

シロートでも、絵の上手下手を簡単に判別する方法って知ってますか?
紙に描いた絵ならば透かして裏から見る、あるいは鏡に映して見る。
2DのCGデータならば、グラフィックソフトで左右反転してみる。
これで、基礎的なデッサン力の有無は判別できるんです。
パッと見、ちゃんと描けてるように見える人物像でも、左右反転で見ると、
「あれ?この女の子の絵、頭より二の腕の方が太いぞ?」な〜んてことがよくあります。
デッサン力に優れた絵は、左右反転で見ても造形に全く破綻がありません。
ウソだと思ったら、鳥山明のマンガを鏡に写してご覧あれ。

紙に書いたデッサンやイラストであれば、紙の余白部分の汚れを見ます。
画材の取り扱いに馴れていない人ほど、描いている段階で紙を汚します。
「馴れていない」ってことは、要するに「あまり描いてない」ってこと。
大概の場合、必要なのはアーティストではなく、「職人」なわけですから、
やはり、こうした基礎的な修練をちゃんと積んできているかどうかが問題になります。

僕の好きな小説家、花村満月のエッセイを読んでいたら、
“「感性」とは愚か者の最後の言い訳”って言葉が出てました。
この言葉、僕も自戒の言葉として重く受け止めています。
感性なんて、人前で軽々しく言うのは恥ずかしい行為です!
「あの人は詩人だ」「あの人はクリエイターだ」「あの人は感性が豊かだ」
こうした言葉は、他者から言われてこそ意味があるんであって、自分で言う奴なんて信用できますかって!?

そういえば僕の後輩で、後に某大手メーカーで極めてアート性の高いゲーム作品を作って
少数ですが熱狂的なファンを持つゲームクリエイターがいました。
彼に、「○○ちゃんのこだわりって凄いよね」というと、彼は怒るんです。
「三田さん、やめてよ。『こだわり』なんてのは当たり前で、そんな言葉、口にしちゃいけないよ」と。
ものづくりをする上で本当に信頼できるのは、こういう奴なんです。

(2002.2.21) FOMA日記改め、FOMA&TV電話マニアックス
ついに、「TV電話しよう依頼メールフォーム」まで作ってしまいました。
とまれ、もうここまでやってしまったからには、名実ともに
日本一、ケータイTV電話している男
になってやろうかと思います。うーむ、ホントに…こんなことやっていいんだろうか?(^_^;

…というわけで、「FOMA&TV電話マニアックス」は、もはや独立したサイトです。
URLは、「 http://vt.sakura.ne.jp/~mita/foma/
どうかココをご覧の皆さまもFOMAユーザーの方にお知らせいただけると嬉しいです。(お辞儀)

→「FOMA&TV電話マニアックス」を友達にメールで教える


まるで、橘川幸夫先生の、「つながりっぱなし宣言」を地で行ってるみたいっすね。これ。(笑)

(2002.2.21) XBox2月22日発売
もはや、コンピュータゲームが文化の中心だった時代は確実に終わったわけですが
(少なくとも80年代後半から90年代前半、WIN95の出る時まで、ゲームは日本文化を牽引していたと思う)
XBoxに対する世間のクールな反応は、そうしたムードを象徴していますね。
発売時のラインナップも、メーカー・ソフトともに、言っちゃ悪いけど実に凡庸。
ゲームという言葉の定義を変えてやる!』というような気概の感じられるソフトは皆無ですね。
まぁ、それも結局は仕方ないこと。
今残ってるメーカーってのは、ある意味勝ち組なわけで、
莫大な開発費用を使ってハイリスクなことをしなくても、
既存の(絶対数は少子化で減る一方の)ゲームファンに向けて縮小再生産を繰り返すのが、
今のところ安泰なんでしょう。

そもそも、XBoxっていうマシンそれ自体が
大鑑巨砲主義』の権化みたいな産物で、
やたらとハイスペック、高機能でしかも低価格なら皆買うでしょ、みたいな
安直思想のカタマリにしか見えないんだけど。
ハイスペックに見えても、使われてるのは実はほとんど枯れた技術ばかり。
ゲーム機って、コントロールパッドのケーブルがうじゃうじゃして、
部屋に置くと実にスッキリしないですよね。
せめてコントローラーぐらいは、無線LANを使ってワイヤレス環境を実現してやろうとか、
そういう気概はないんだろうか。
本体デザインも、ファミコンの頃から何も変わってなくて、周囲と実に馴染まないんだよね。
そのへん、任天堂のGameCubeの方が、まだ先進的だと思う。

何よりも問題なのは、かつてSONYがプレステの黎明期にやったような、
青山に個人クリエイターのための最高のワークショップ環境を作って、才能を引き出すみたいな
プロダクションシステムそのものに対する新しい振興策が何もないこと。
今のゲーム産業っていうのは、開発予算の高騰と、技術の瑣末化で、
クリエイティブプロダクツとしては明らかに動脈硬化起こしてるのに、
「XBoxならではの新しい驚きを持ったソフト」は、このままじゃ出てこないだろうね。
なんだか、我ながらネガティブなTIPSで恐縮ですわー。(笑)

(2002.2.19) 3月3日(日)中野にて、
若手インディーズのお笑いをストリーミング放送するサイト、「brst.TV(ブレストTV)」がお笑いライブを敢行。
デメ研共同プロデュースのこのライブ、僕も見に行く予定です。コレをご覧になっているアナタもどうですか?
チャージも500円と格安!詳細はコチラに>

(2002.2.19) ただいま、次の本の企画を準備中なんです。
同時に3冊の企画を進行中なんですが、なんとか今年は2冊やりたいなぁと思ってます。
もちろん、3冊とも実現できればサイコー!なんですけどね。
本日も某社で、某編集者さんと打ち合わせをしてまいりました。
やはり本っていうのは、筆者と編集者の二人三脚!当初とは全然違う方向性になりそうだけど、
そうやってコミュニケートしながら内容が変わっていく段階を見ているのは楽しいものです。

僕は、出版の企画については、今までは幸い割と勝率(企画を通す率ですけどね)が高くって、
出した企画の過半数は実現にこぎつけていますが、なにせ今は出版不況。どうなんだろうねぇ。
いずれにせよ、出した企画の過半数が実現できてきたなんて、僕にとっては夢のような話なんです。

昔、ゲームメーカーに勤めていた頃に先輩に言われたけど、企画ってのは、「せんだみつお」なんだそうです。
つまり、千個の企画を出して、三個通ったらめっけもん、ぐらいの気持ちでやらなくちゃならないんだと。(笑)
ゲーム業界にいた頃は、なんだかんだで年間平均で30本ぐらいは企画書を作ってました。
でも、自分の企画として実現できたのは10年で数個だけ。
ゲームは一人で作るものじゃないし、動くお金も大きいので企画はやはり簡単には通せません。
それに比べると、出版企画は―出版の仕事に携わっておられる方には怒られちゃうかもしれないけど―
一人でコントロールできる要素が多いので、気持ちの上でも気がラクではあります。

さて、世の中には、「行動ソフト」と「感動ソフト」っていうカテゴリーがあるそうです。
言い方を変えると、前者は「手段」、後者は「目的」となるわけですが、
この二つって、本当は絶対的に別のものであって、混同して考えたらいけないんだけど、
ところが時として、手段が目的化したり、目的が手段になったりするのが人間の面白いところですよね。
たとえば、「趣味は?」と尋ねられて、「ショッピング」と答えるというのは、まさに「手段の目的化」でしょう。
結局インターネットでも、高いシェアを獲得している行動ソフトというものは、
全て、同時に感動ソフトになる瞬間があるんですよね。
たとえば、ヤフーオークションやAmazon.co.jpは、間違いなく「行動ソフト」なわけですが、
もはや、僕の中では感動ソフトとして成立しています。
僕自身も常に、そういう「感動する行動ソフト」を作っていけたらいいなと思っております。

(2002.2.17) あなたは「テレビデンワ」という言葉を記述するとき、
テレビ電話」と「TV電話」、どちらで書きますか?
え?そんな言葉、今まで書いたこともないって?(笑)

ちなみに、Googleで双方の語句を検索すると、
「テレビ電話」は、42,700件なのに対して、「TV電話」だと10,500件という結果になります。
僕はずっと「TV電話」と表記していたので、「あーしまった!」という感じですね。
勿論、どちらでも間違いではないのでしょうけど、こうした表記をWEB上で使う場合、
より一般的な語句を使う方が、検索でヒットされる確率が上がるわけです。
実際、僕のサイトは、「FOMA」「TV電話」で複合検索すると、Googleで9番目にヒットしますが、
「FOMA」「テレビ電話」だと、ぐっと順位が下がってしまうんです。

実際はどうかというと、NTTドコモはどうやら「テレビ電話」で呼称を統一しているようなのですが、
FOMAP2101Vを出している松下のWEBサイトでは、何故か「TV電話」で呼称統一されています。(笑)

ちまたの企業サイトや、多くの商用サイトなどを見ていてつくづく思うのは、
こうした表記の問題を含め、検索で上位にヒットさせるための努力が為されてないんですよね。
WEB制作を、ノウハウのある人や会社にアウトソーシングするのも良いのでしょうけど、
こうした、スクラッチ&ビルドを伴うような継続的な努力は、
単なる「WEBサイト1ページいくら、合計でナンボ」みたいなビジネス関係からは、
中々生まれてこないものでしょうね。
そのことで巷のWEB制作会社さんを責めるのも酷かも。
なにせ、クライアントにそうした必要性の認識自体がない場合が多いんでしょうからね。

というわけで、こんなサイトはどうでしょう?
お昼休みに、ティータイムにどうぞ。僕は爆笑しました。

(2002.2.16) 最近、「FOMA日記」が、このサイトの一部なのか、それとも独立したサイトなのか、
ますます曖昧になってきてますが、ふと思い立って、アクセスカウンタ&解析をアチラにも付けてみました。
(実は今まで、あちらのユーザー動向は全然追ってなくて、放置してたんですね(笑))
結果はびっくり!実は、こちら(ChemicalWashed)の、
多分3倍以上のユニークアクセス
がアチラにはあるようです。

面白いなと思ったのは、
こちら(個人ページ)と、アチラ(FOMA日記)では、来訪ユーザーがあまり重なっていないこと。
なんとなく判る気はするのですが、僕個人としては嬉しいような寂しいような、複雑な感情ですね。(笑)
そこで、FOMA日記は、基本的にはコチラと別モノとしてリニューアルしていくことにしました。
少しづつFOMA&TV電話の総合情報サイトにもっていくつもりです。
先々は、一向に進んでいない(待ってくださってる方ゴメンなさい(^_^;)「FOMA-de.TV」と融合かなぁ。
とりあえずは、もうちょっとマシなネーミング、考えなくっちゃだわ。

(2002.2.15) 競馬予想雑誌って読んだことありますか?
僕は、ギャンブル類は一切やらない無粋なオトコゆえ、見たことがなかったのですが、
仕事の関係で買ってみる機会があり、読んでみてびっくり!
雑誌を見てこんなカルチャーショックを受けたのは、
ティーンズロード」の文通コーナーを見たとき以来です。
(アレを読んだときは、僕も真剣にヤンキーになろうかと思ってしまいましたが)

予想雑誌というから、僕は馬の体調やら血統やら、騎手のことやらが書いてあると思ったのですが、
そんな真っ当な予測はほんの一握りで、あとは縁起担ぎばかり!
「菊花賞で買った馬は、全て花の名前に関連しているので次に勝つ馬はこれだ!」とか、
挙句は「JRA陰謀史観」に基づく勝ち馬予測、などなど
疑似科学のオンパレード!これはもはや宗教です。

以前に読んだ本、「ツキの法則―「賭け方」と「勝敗」の科学(谷岡 一郎 著)」によると、
JRAは、一律25%のテラ銭を取るので、ギャンブラーにとって「投資回収率」が均衡するのは、
元本の75%に達するかどうかになるわけですが、(なんという不利な条件!)
名だたる予想家や評論家で、長期的に見て75%以上の回収率を上げた人間は皆無なんだそうです。
(ちなみにこの本は、「ビギナーズラックが何故起こるか」を統計学的に証明しており、オススメです)

さて、実のところ、
株式投資というのも、これと似たようなものなんじゃないでしょうか。
先日、TV東京の株ニュースで、某証券会社のアナリストの予想を見ていたのですが、
ナントカ法とかいう、いかめしい名前の株価予測法に基づく説明をしておりました。
ところがそのナントカ法というのは、
「株価の上下の推移をサインカーブ的な法則性を持った波と捉え、周期を導き出して底と山を予測する」
んだそうです。
これって、「菊花賞で買った馬は、母音にOの付く馬が多い」とかいう予測と全然同レベルじゃん!
MBA取ったような大のオトナが、こんなバカらしいことにエネルギー使ってられるのも、
結局はそれに大金を払う人が居るからなんでしょう。

(2002.2.14) SCEI、ゲームダウンロードや音楽配信を行なう「PlayStation BB」発表
1年弱遅れたようですが、2000年のPS2発売から言われていた「E-Ditribution構想」、遂に始動ですね。
当時「ブロードバンド前提のネットワーク構想など早すぎだろう」という評価が一般的でしたが、
今となっては何の違和感も感じないところが、ここ数年の進歩のスピードを物語っていますよね。
(FTTHよりも、ADSL中心というところだけは、当初の目論見とは大きく異なってはいますが)

しかし、同時にゲーム機を取り巻く事情も、ここ2年ほどで変わってきました。
ブロードバンドユニット(ハードディスクとLANカード)込みでも、本体価格は5万を切るので安いですが、
同一の機能を持ったパソコン(640×480ディスプレイ、外部記憶装置別買、キーボード・マウス別買)と
比較して考えると、これはもはや、PCと比べて格別に有利な値段とは言えなくなっています。
このあたり、PCとの棲み分けはどのように考慮しているのでしょうか。考慮してなかったりして。(笑)

音楽や映像など、リッチコンテンツの配信は一つの目玉として捉えられているようですが、
外部記憶媒体との連携が採られない限り、これは既存の業態と比較した場合、
「コンテンツの販売」というよりは、むしろ「レンタルビデオ・CD」の業態に近いと考えねばなりません。
つまり、コンテンツ配信価格は相当に抑えなければ商売にならないだろうということです。
コンテンツ価格が抑えられない場合、予想される現象としては、お店で購入・レンタルをしにくい
アダルト系コンテンツなどが普及のキーになると考えるのが自然ですが、
(ネット書店で、アダルト系書籍や写真集の販売が突出している現状を参照)
ところがどっこい、PS2は「ゲーム機」でもあるわけで、アダルトコンテンツは多分許容されないでしょう。
いずれにせよ、こうした配信サービスによって、最初に業態の大幅な転換が起こるのは、まずは
TUTAYAなどのレンタル業界、それからBS/CSなどの放送業界であろうと思われます。

問題は、「FF XI」などのキラーコンテンツが、PS2のユーザー層形成に対して、
どのような影響を及ぼしていくかということですね。現在でも、PCのネットワークゲームユーザーは
通常のPCインターネットユーザーとは異なる、独特のユーザー層を形成していますが、
PS2ネットワークユーザーがPCインターネット層とどの程度クロスするのか、あるいはしないのかによって、
PS2のコンテンツを巡る動向は、この先かなり変わってくるだろうと思います。

個人的予測を言うならば、情報家電のハブとなる構想や、アダルト系コンテンツが許されない
ゲーム系などを主体と考えると、PS2は「ファミリーコンテンツマシン」という色彩を
帯びてくるだろうという感じでしょうか。
マニアックな市場や、コアユーザーに対する要求はPCに特化してくるのではないでしょうか。
いつの時代でも、コンシューママシンと比べた場合、パソコンというのは、先進的であると同時に、
そうしたマニアックな層を受け止めてきたという側面があるわけですから。

(2002.2.13) 僕のFOMA P2101Vは、従来のimodeならば250文字が上限だったメールが、
5000文字まで受信することができるようになりました。つまり20倍です。
5000文字目一杯のメールが届いた場合、全速でスクロールしたら最後まで読むのに何分かかるか
実測で計算したところ、1分30秒ほどかかりました。
90秒にわたって、親指をけいれんするように動かすのはかなり疲れます。
スクロールジャンプのような機能が全然付いてないんです。
パソコンのカーソルのように、数秒押しつづけたら高速スクロールするとか、
その程度の機能を持たせるコトはできなかったんでしょうか。
性能アップが機能アップに結びついていないという典型的な一例です。
これじゃ、W-CDMA方式が泣くよね。

FOMAについて、3Gについて、不要論懐疑論、様々な議論がありますが、
3Gが良いとか悪いとか言う以前に、
早急に改善しなければならない事項が余りにも多すぎると思います。
P2101Vについてだけでも、ざっと述べろといわれれば、
多分100項目ぐらいはすぐ挙げられそうです。

実は、「ケータイインターネット」というカテゴリーそれ自体についても、
同様のことが言えるのではないかと思ってるのは僕だけでしょうか。
ケータイの人気コンテンツは相変わらず着メロに待受画面ですが、
こうしたアンケート結果をもって、
「ケータイインターネットなんか誰もそれほど求めていないんだ」という主張だけは
カンベンして欲しいと思っています。

(2002.2.12) 地獄の黙示録・特別完全版』を見てきました。しかしながら今日の話題は、
この地獄の黙示録ではなく、予告編で上映されていた、『チング(友だち)』という韓国映画のことです。
日本では夏に公開予定のこの映画、韓国ではあの「シュリ」や「JSA」を超える興行収入を記録しましたが、
もうひとつ重要な、見逃せない側面を持っています。それは、この映画の製作予算の一部が、
韓国ではインターネットを利用した、個人向け直接投資ファンドによって
集められた映画であったということです。
このファンドは一人あたりの投資上限金額が500万ウォン(約50万円)以内という小額で、
募集総額の一億ウォン(1000万円)をインターネット上で募集したところ、
なんと開始より1分で募集額に達したそうです。
(出典資料;「アジアインターネット白書」(日本総研調査部 大木登志枝著)より)
この映画の大成功により、インターネットで直接投資した人がどのくらいの利益を出したのか、
現在僕の手元にはデータがありませんが、恐らくは相当のリターンをたたき出したことでしょう。

僕は常々本やコラムなどで、今後はITを用いたP2Pでの小額コンテンツ投資が一般的になると
主張してきたのですが、なんとも情けないことに、お隣韓国では、もう既にこれだけ進んでいたのですね。
こうしたいわゆる「IT直接投資組合」とでもいうべきスキームが、今後はパソコンだけでなく、
日本ではケータイからでも可能になることでしょう。やがては定着するケータイでのマイクロ決済と結び付いて、
それこそ、100円、1000円単位での「マイクロ投資」が可能になったとき、
かなり面白い事が起こってくるのではないかと思っています。
映画などもそうですが、同人誌などにはじまり、マンガ・小説・ゲーム・音楽などなど、
これからは、特にこうしたクリエイティブコンテンツについては、欲しい人が直接クリエイターに出資する構造が
必ずや形成されてくるに違いありません。

そんな時代がもしやってきたとしたら、成功を収める人とは、一体どんな人でしょうか?
ここで安易に軽口を叩くことは控えますが、
しかし少なくとも、現在『エリート』と呼ばれている人種でないことは確実だと思っています。
僕なりにそうした、「明日ブレイクする人」を常に探し求めていきたいと思います。

(2002.2.10) 石井一久の、ドジャース入りの記者会見。見るに耐えん!(^_^;

(2002.2.9) 以前、旧ニフティサーブでフォーラムスタッフをやっていたころ、
フォーラムの会員さんから、オンラインでのしつこい口説きや、セクハラめいたメッセージにについて、
随分沢山の相談が寄せられることに驚いた経験があります。
そのとき初めて僕は、どうして満員電車にああも痴漢が多いのか、実感として判った気がしました。
世の中には、自分の社会的立場が脅かされなければ、素性がバレなければ、
何をやっても構わないと思っている人がとても多いんですね。
中には、相当に社会的立場のある人物が、裏ではひどいネット・ビヘイビアーの持ち主であったりとか。
そのときの驚きが、昔手がけたムック『裏パソコン通信の本』を企画したキッカケになっていました。

あの「2ちゃんねる」を、それ以前のアングラ系掲示板と同一線上で語る人も多いようですが、
少なくとも評価できるのは、匿名の書き込みを許容する一方で、運営者のひろゆき氏や、
切り込み隊長の山本一郎氏は、実名を(ヘタをすれば住所まで)堂々と公表していることだと思います。
そこが、2ちゃん以前のアングラ掲示板との大きな違いだと思います。

(2002.2.9) ちなみにこのホームページは、WINのIE.6.0で動作確認しています。
ネスケや、最近少し増えてきたOperaでも見れますが、汚いです。(笑)
Macでの挙動はチェックしていません。Macで見ると多分、FONTサイズの関係などで、
多分改行位置が中途半端なところとかもあると思いますが、諦めてください。(笑)

逆に、Macで作ってる個人ページって、ヘンなところで改行が出たりしてるんですぐわかるんだよねぇ。(笑)
あっ、でも僕は決してアンチMacじゃありませんよ!漢字Talk1.1の頃から、MacPlusユーザーでしたし。
最近はWINばかりですが、そろそろマックに戻りたいなぁ。

(2002.2.8) 12年ほど前、僕がゲームメーカーを退職して一人で会社をはじめたばかりのころ、
一人では手が足らないので、以前会社で一緒だった23歳のフリーター氏に
仕事のアシスタントを頼んでいたことがありました。
(GameBoy用ロールプレイングゲームのシナリオと仕様書制作という仕事でした)
この男、作家&ゲームシナリオライター志望でしたが、今ひとつ力がなく、ぜんぜん食えないので
埼玉の方のビデオデッキ工場のラインで、昼夜を問わずバイトにいそしんでいたらしい。

ある日彼が、「来週からしばらくケニアに行く予定なので、しばらく手伝いできそうにありません」と言う。
この男、海外貧乏旅行が趣味で、以前ケニアに行ったとき、
現地の、子持ちの売春婦に恋してしまったんだそうな。(南欧系の『凄い美人』なんだそうです)
彼は、なんとかそういう仕事を辞めさせたいと思った。そこで帰国後、余計にバイトをし、
月に3〜5万円を、ケニアの、その売春婦嬢に送金していた。
かの地では贅沢さえ言わなければ、母と子供が、その金額で十分に暮らしていけるらしい。
彼は、深夜の工場バイトをして毎月その金を送金しつづけ、
3ヶ月に一度は、インド系の安い航空会社を乗り継いで
ケニアにいそいそと出かけるらしい。
…そう。このニッポンでは、フリーターですら「現地妻」を持てるんです。

今日、ふとこの(僕にとっては)懐かしいエピソードを思い出したので、ここに書いてみました。
この文章の最後に、断然、何か教訓めいた一言を付けてやろうと思っていたのですが、
やはり、何もコメントは付けないことにします。(笑)

(2002.2.6) 東芝がBluetoothを使った本格的ネット家電を発表
「情報家電」というコンセプトそれ自体は、決して新しい概念ではなく、
それこそ1980年代前半のキャプテンシステムの頃から、
『ホームオートメーション』という名称で繰り返し言われてきたものです。

買ってきた食材を冷蔵庫の液晶タッチパネルに「入力」しておくと、賞味期限などが告知される機能…。
あなたのお宅の冷蔵庫には、1年前の豚肉がカチコチに凍って死蔵されていませんか?(笑)
冷蔵庫をキレイに保つために毎日せっせと入力する労力と煩わしさ
家電業界は遂に、この悲しいまでにリアリティのない用途以上のものを
イマジネーションできないまま、発売してしまったんですね。
そんな機能でよいのならば、冷蔵庫にコンピュータがひっついている必然性などは皆無で、
SONYのエアボードのようなポータブルな端末に専用アプリケーションを持てば済むこと。
2〜3万円分の付加価値を売りたいがためのこうした機能。
日本の家電業界の意識は、「1/fゆらぎ」とか「もっとおりこうニューロファジー」とか言っていた、
あのバブル期から何も変わっていないんですね。
こうした高付加価値路線以外に家電業界の発展がないというならば、
もはや業態自体を変えて、単なる製造業という考え方からシフトすべきでは?

白物家電というのは、機能性を追及する道具であると同時に、インテリアでもあるはず。
冷蔵庫に冷やす以上の付加価値を求めようというならば、そちらを追求すべきなのでは?
たとえば、1950年代の家電デザインを復刻。あるいは、外装だけアンティークで中身を最新にリメイクする。
そういった「オンデマンド家電製作」みたいな方向の方が、まだリアリティがあるような気がしますよ。

どうしても情報家電の普及をやるのであれば、
むしろ「WilILプロジェクト」のような他業種コラボレーションのコンソーシサム形式を採って、
情報家電が扱いたい全てのモノ(食材・洗剤・衣料など)を、
バーコードあたりで統一するプロトコルから決めたらどうでしょう。
たとえばスーパーで買ってきた牛肉を冷蔵庫にかざしてバーコードを読ませたら、
ちゃんと原産地から生産者の名前、精肉業者まで詳細が表示されるとか!
いずれにせよ、現在の資本主義の構造で、こうした真の消費者志向の実現は難しいでしょう。
だからこそ、企業はNPOなどの構造との融合した、新しい組織構造から模索していかねば、
もはや未来はないんだと思いますよ!

(2002.2.6) 恥ずかしいことに、「晴耕雨読」という言葉の正確な意味を最近まで知りませんでした。
僕は、「晴れた日には耕し、雨の日は読書にいそしむ」ということから、
「人間らしいマイペースな暮らし、どちらかというと清貧」のことを言うのだと思っていたのですが、
これが間違いで、「悠々自適な身分」のことを指すんだそうです。もしかしてコレって常識ですか?(笑)
しかし、「晴雨読」ならばともかく、晴れた日には耕さなければならないのに、それを「悠々自適」だとは、
昔の人はなんとつましい暮らしをしていたんだろうと思いました。

産業の構造改革や新ビジネスの育成ももちろん大切ですが、
僕たちの大半は、そろそろ「美しい負け組」となる準備をはじめないといけないのではないでしょうか。
日本の人口はあと5〜6年後でピークに達し、あとは少しづつ減少をはじめます。
一人あたりの産み出す労働付加価値が飛躍的に伸びない限り、
国力の低下はどうやら避けられそうにありません。
政府の政策にせよなんにせよ、次にインフレがやってきたとき、同時に国力の復活が伴わなければ
マクロ的には円安傾向は是正されることはないでしょうから、今のままの暮らしを永遠に維持できるとは
思わないほうが良いんでしょうね。

僕が持っている漠然とした未来の生活イメージとは、
ハイテクを活用した家庭菜園とバイオタンク、 コミュニティ単位での自家発電設備で、
半時給自足の生活に移行。エネルギーや食糧のような「生存必需品」は、 地域通貨ベースの経済に移行。
いわゆる今までの「会社づとめ」は、ワークシェアリングで週4日以下の労働となり、
さらにそのうち1〜2日が在宅ワーク。その分、今までの通貨による収入は半減以下となります。
情報・通信コストや、グローバルなエンタテイメント (ハリウッド映画やゲームソフトのようなもの)
の享受については、そうした労働でまかなう。みたいな生活イメージです。
そのころ、いわゆる「知的コンテンツ産業」は、その多くが消滅。
万人が知的コンテンツをプロデュースしつつ、週に3日は自らの田を耕して自らの糧を得る。
こういった暮らしが、21世紀の新しい「晴耕雨読」なのではないかと思っています。
相対的に、都会はかなり暮らし難いところになっているはず。
ちょっと楽観論に過ぎますかね?

いわゆる地域通貨推進論者の人には、生活必需品からエンタテインメントまで、
全てを地域経済でまかなえると思っている方もいらっしゃるようですが、それは間違っていると思います。
僕らはもう、ハリウッド映画やプレステのゲーム、ルイ・ヴィトンやディズニーランドなしで
生きていくことなどはできないでしょう。知ってしまったモノを忘れることはできません。
グローバリゼーションできるもの、していいものと、ローカライズできるもの、すべきもの。
この二つの異なる本質を分けて考えなければならないと思います。

(2002.2.5) ところで我が町、杉並区高円寺
安くて美味い定食屋、焼き鳥屋、
掘っ立て小屋のような外観でも味は一流ホテル並みのケーキ屋さん、
そして最近では個性的なカフェは結構あれど、
レストランについてだけは不毛の地であると、ずっと思っていたのですが、
ついに見つけてしまいました。素晴らしき店。「イル・バンコーネ
旦那さん一人で、黙々と料理し、奥さんがサーブする家庭的なお店。
ワタリガニのリングイネ(1200円)は、バリューフォーマネーの極めて高い逸品です!
そして、『ほうれん草のソテー』(500円)は、平凡な材料でも立派な本格イタリアン!
ワインもデザートもお安くて、おまけになんと、いまどき消費税なし!
キンキラキンのお店でデートなんて流行りません。
是非アナタも大切な人を連れて、「美味しい料理をリーズナブルに楽しめる幸せ」を
味わいに来てください。
って、オレはイル・バンコーネの回し者かい。(笑)

(2002.2.5) この週末、なんとなく恵比寿のレストラン「ZEST」に行ってしまいました。いやー大失敗!
ハッキリ言いますが、オレのもっとも嫌いなタイプの、くだらない店です。
外装がなんとなく目立つので前からちょっと気になっていたんですが、もう2度と行きません。

スパークリングワインを頼もうとしたら、高いシャンパンしか置いてない!
そのくせ、4万もするドン・ペリニオンはしっかり置いてある。
料理の平均プライスが1200円程度の店でドンペリとは!(笑)
つまりこの店は、発砲ワインを日常的に飲む奴は来ないんでしょうな。
発砲ワイン=祝い事=シャンペン。実にバカげた思考の短絡。仕方なく頼んだハウスワインはひどい味でした。

ジャンバラヤを頼んだところ、何故だか知らぬが、俺の大嫌いなパクチーと、なんともやし入り!
パクチーともやし入りのケイジャン料理なんて聞いたこともないよ。
大鉄則を忘れていた僕がバカでした。
「味のわからぬ奴を安易に騙すニセ料理が多い2大ジャンルは、エスニック料理とイタリアン」
この鉄則だけは、バブル期から何も変わってないようですね、ほんと。

前にもコラムで書きましたが、都内で安価に手軽にスパークリングワインを楽しめるのは、
意外や意外、「TO THE HERBS」です。酒屋で1200円程度で売ってるボトルが1900円。凄く良心的。
ちなみに、割と手ごろ値段のチェーン店「THE WINE BAR」でも、同一のボトルは2900円します。
ね、安いでしょ?

(2002.2.4) ふと思い立って、「日本のへそ」という語句で、Google検索してみました。
結果はコチラ→。1130件もあります。
子供じゃあるまいし、『どこそこの真中』なんていう「偶然」頼みのネタで町おこししようと思う前に、
都会にはない地域のメリットを、想像&創造しようというつもりはないんだろうか。

辛らつな発言で申し訳ないですが、
地方が遅れているのはインフラでも産業でも、ましてや道路行政でもなくて、
何よりも『住んでいる人の意識』だと思いますよ。
ウソだと思ったら、「READMEJAPAN」の個人サイトアクセスランキングを見てごらんなさい。
上位10サイトの推定7割が東京、および首都圏の住人です。

こういうことって、やっぱり皆、ハッキリ言うのを遠慮してしまうんだよね。
でも、地方に住んでる人々まで、一緒になって問題が認識してないフりしてたら、
地方には本当に未来は来ないでしょうね。

(2002.2.4) ノルウェーで制作されたヒットラーの記録映画「我が闘争」を、ふとレンタルして見てみました。
決まり文句的な指摘で我ながら恐縮ですが、
ナチ台頭当時のドイツの状況って、今の日本に似ていることを改めて認識。
経済の困窮と政治に対する民衆の絶望が、急進派の台頭を招くんですね。
現在ですら、もし鈴木宗男に対してテロが実行されたら、
快哉を叫んでしまう人間は少なくないのではないでしょうか?
人品骨柄まことに卑しいこのオッサン、しかし結局のところ、
選んだ我々日本人をそのまま象徴してるに過ぎないんですね。

あなたの周りにも居るんじゃないんですか?
eジャパン予算」あたりをアテにして、ひと儲けしようと思ってる売国奴(笑)が。
僕たちは鈴木宗男に「NO」を言う前に、まず
身近にあるかもしれないそういったビジネス、そういった人間に、キッパリ「NO」といえるでしょうか?

(2002.2.4) 最近、Tシャツやパーカに自分でイラストを書いたり、
オリジナルのプリントを施して、フリマやネットオークションで売るヒトが増えてきました。
また、洋服に自分でリメイクを施したりするのも流行中。
『他人とかぶらないこと』っていうのが、結局おしゃれの最終形なのかもね。

ところで僕は昔から裏原宿が大好きです。
今ではすっかり観光地化してしまったようなスポットもあるけど、
(「Bapy」の行列に並んでるコたちって、どうしてああ皆同じに見えるんだろう、みたいなネ!)
まだまだ、メディアでも注目されていない「オレテイスト」満載で楽しい店は多い!
こういう店は、何よりもオーナーの顔が見える作りになってることが楽しいんですね。

WEBサイト運営ってつくづく店舗経営に似てると思う今日この頃、
「ワントゥワンマーケティング」がどうとか、テクニカルな「概念」から入るんじゃなくて、
リアルな店舗になぞらえて、どうしたら共感を得られるかなんて風に
考えてみるのも大切なんじゃないかって思いますね。

(2002.2.1) それこれ15年以上ずっと昔から、考えても考えても判らないコト。
『釣りの好きな人と嫌いな人は、どこが違うか?』、
『光栄の『三国志』にハマる人、ハマらない人の違いとは何か?』
考えても考えても、仮設すら導き出すことができません!
「釣りが好きな人は短気な人」なんて言うけれど、じゃあ「短気って何?」と問い出すと、
形而上的疑問の無限ループに入り込んでいってしまいます。
こういうことこそ、統計数値を見てみたいんです。
こういった事象は、統計的カーブを関数化して捉えようとすると、
複数個の変数が複雑に絡み合った複雑系となり、それこそ高度なデータマイニングが必要になりそうです。

世の中には、「自分と似ている人を好きになる人」と、「自分と正反対を好む人」、そして
その「両方を交互に繰り返す人」と、いろんな人がいます。
アナタは上記のどれに該当しますか?僕は一度結婚して離婚した今でも、さっぱり判りません!
僕の知り合いには、「人生38年で付き合った男の全員がギタリスト」、などという
極度に行動性向が単純なヒトなんかもいたりしますが、こういうヒトははむしろ例外でしょう。

現在、世の中にある出会い系のマッチングサービスなどは、
この、もっとも根本的な出発点となるはずの「個々人のテイストの客観的評価」を
本人の主観的評価に任せて、単なる「手段」を供給しているものがほとんどです。
しかし、恋愛も趣味も、ショッピングもEコマースも、行動のもっとも根底にある部分とは、結局は
自分は何物なのか」という問いかけの行動なのではないでしょうか。

全てのデジタルコンテンツとは結局、『自己発見』を手助けするツールである必要があると思います。
出会い系を、アダルト業者だけに任せておくなんてのは、日本全体のためにも勿体ない話だと思いますね。

(2002.2.1) 某、ケータイコンテンツ新規参入したい会社の企画会議に出席、
集客用にケータイ着メロを用意したいが、制作体制は作れるか?との質問。
制作体制なんていくらでも作れるが、着メロはすでに打ち込みの「質」を問う時代、
加えて、公式・勝手合わせて、ネット上に着メロはもう10万曲もあるんです。
ギターヒーローものとか、インディーズ専門モノとか、着メロはそこまで細分化が進んでるのだから、
それなりの差別化戦略がなければ、直球では難しいよね。

どうもこのシャチョー氏、ケータイコンテンツアンケートで
人気上位にあるサービスをそのまま全部やれば、集客はできると思ってるらしい。
つくづく思うんだけど、コンテンツに対する「目利き」っていうのは、
定量的なアンケート結果の「その先」にあるモノなんだね。

不思議なくらいに、この世の中では
わざわざ高い金を払って、人と同じモノを作るために熱中してる人が多いんですよね。
インターネット上に乗っかったデジタル著作物というのは、
人と同じモノは、極言すれば「不要のモノ」なのに。、
そこが、取引関係や物理的距離にプライオリティを置くリアルワールドとは違うところ。
まず、そこのところの意識の切り替えをしてから、ケータイビジネスに参入したほうが得策なんではないかなぁ。

 
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