ズバリ「クローンケータイは存在しているのか?」と訊かれたら、
「存在していても不思議はない、ただし大半はウソか妄想だろう」と言うことにしてます。
まず、「身に覚えのない請求をされた」という事実自体、
本当に、いわゆる「クローン携帯」のせいかどうかはわからない。
単に、課金&請求システムのバグだという可能性もあるわけで、
しかも、あまりに深層にあるバグならば、通信キャリアが察知できていない可能性はある。
実際、電話料金の誤請求などというのは、過去に枚挙に暇がないほど起こっているんだから、
「バグの可能性は万に一つもない」と断言できる技術者がいるなら、そいつは技術者ではない。
「ネットワーク上に同一番号の携帯電話は2台存在できない」という説明もあるが、
逆に言えば、「同一時間でなければ、同じ番号のケータイはネットワーク上に複数存在できる」
ということにもなる。
「システム上ありえない」とキャリアは説明するが、
これも裏を返せば「人為的にはありえる」ということでもある。
(情報漏えいの8割は、内部の人間の手によって行われているというのは有名な話だよね)
要するに、当該番号が使われているかどうかをモニタできる立場で、
なおかつ番号を複製した端末を持つことのできる立場にある人間は、
本当に通信キャリアには一人も存在しないのか?
まずは、そういう可能性から疑ってみるべきじゃないんだろうか?
通信キャリアの社員には、本当にただの一人も、不正を働く犯罪者が存在しないかと言われたら、
そんなことは「確率的に」ありえない。
実際、僕はFOMAdeTVの掲示板で、NTTドコモのドメインから、ケータイ名義の
「飛ばし」の内職をしているとか、そういう悪質な書き込みをしてる例を、「目撃」しています。
もちろん、掲示板のカキコだけでは真偽のほどは分らないが、少なくとも仕事中に職場から、
そうした反社会的なカキコをすることそれ自体、十分にモラルを疑える話ではないか。
それでもなおかつ、上記のような話を差し引いても、僕はクローン携帯は大半がウソだと思う。
出会い系サイトにハマって、あるいはゲームアプリを遊びまくって、親に怒られないために
ウソをついてしまう子供なんかは、かなりありえる話だと思う。
それに、パケット課金の仕組みをよくわかっていなくて、たとえば最近のケータイサイトに多い、
JPEGグラフィックを多用したサイトを見てしまい、後で課金額に驚いたとか、そういう可能性も
とても高いんじゃないかと思っている。
一般にPCユーザーに比べ、ケータイユーザーのITリテラシーは信じられないほど低いので、
5KバイトのJPEGグラフィック一枚が、iモードサイトの文字数に換算すると2500文字以上に
なるということを、一体どれだけのケータイユーザーがちゃんと理解してるだろうか?
さらに、さらに、ここからは、あまり語られることのない話だけど、
世の中には、「本当は存在しないものが見えちゃう人」、つまり統合失調症の人ってのが、
一定の確率で居るってことを考えれば、「オレはクローンケータイにやられた!」って言い出す
人がいても、何の不思議もないと思いませんか?
ざっと計算すると、大体どの時代、どの民族でも、統合失調症患者というのは、
人口の1200分の1ぐらいの確率で存在してるそうな。
日本のブラウザフォンユーザーは6700万人いるけど、その1200人に一人がそうだと
仮定して、なおかつ、そういう人の多くは、社会生活を営むのに問題があるだろうから、
携帯電話を持っていないかもしれないとして、その数を5分の1に減らしたとしても、
要するに、日本には、「1万人の統合失調症患者のケータイユーザー」がいるということになる。
「知らない間にケータイが使われていた!」と言い出す人がいても、不思議はないよ。
こんなこと、雑誌とかじゃ絶対に書けないので、自分のHPに書いてみました。
こうして考えてみると、クローン携帯って、なんだかUFOとか幽霊に似てるよね。(笑)
新しい都市伝説ってことなんだろうか?
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