- 過去ログ倉庫:2003年3月
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(2003.3.28)我が町、杉並区高円寺は物価が安いです。(新FOMA P2102Vにて撮影)

駅を中心に、放射状に古い商店街がある高円寺は、再開発の話をすべて阻止してしまったので、今でも、戦後間もない頃の古いただずまいが駅前周辺にも残っています。駅前北口に2軒並んだ八百屋さんは安いので有名。いつも値段とサービスを競い合っているので、ときどきこんな驚くような安いモノに出会うことができます。
古着屋が約200店舗、ラーメンの相場は350円、(こないだまで100円でチャーハンを出す店があったのですが、残念ながらそのメニューはやめてしまったようです)やはり、中央線沿線というのは、どこかオルタナティブな価値観というか、ひたすらな上昇志向・高級志向・メジャー志向に背を向けて見せるような文化があります。そうした、バブルの頃は当たり前だった上昇志向がカッコ悪く感じられるようなったとき、「年齢相応」などという言葉よりも「自分相応」という言葉に親近感を感じられるようになったとき、きっと高円寺は魅力的な街に写ると思います。

(2003.3.26)俳優の古尾谷雅人が自殺。享年45歳

う〜ん。かなりショック。(涙)このサイトの「Favorite」でも紹介してるけど、(随分長いこと更新してないな)古尾谷雅人の出世作になった角川映画「スローなブギにしてくれ」は、DVDを持ってるほど好きな映画(ただし、あくまで個人的思い入れであって、人にはお勧めしないけど)でした。ここ数年は、時々ドラマなんかに出てるのを見ても、あまり生彩のない感じだったけど、とても残念。
古尾谷雅人って、俳優なのによく見ると顔がキズ跡だらけだったんだよね。若い頃は、それはそれはやんちゃな人だったらしい。僕は、このたびの自殺のニュースではじめて、古尾谷雅人の奥さんが、あのゴレンジャーのモモレンジャー役だった人(鹿沼エリ)だと知りました。合掌。

あなたは、周囲の人が自殺したという経験はありますか?
僕は二人居ます。ふたりとも、高校時代のクラスメート、I君とK君。それぞれ享年は29歳と30歳。
I君は大学教授の息子で、複雑な生い立ちのある、どこか陰のある美少年で、メチャメチャ女の子にモテて、でも性的にはちょっと変わった嗜好の持ち主で、(あぁ、亡くなった人のことをこういう風に書くのもなんだかなぁ)天才的に頭がよくて、たいして勉強もしないで京大の理学部にストレートで合格しちゃったんだけど、何を思ったか突然、「僕は小説家になる」と言い出して、早稲田の文学部受けたんだけど、結局落ちて、浪人までして一文入って、それで結局、「大学なんかくだらない」って言い出して中退しちゃった。こうして書いているとまるでウソみたいなプロフィールだけど(詳細を話すと、もっとウソみたいな話がいっぱいあるんだけど、故人のことだからちょっと書けない)、本当に事実なんだから仕方がない。
I君は、ずっと就職しないで、進学塾の講師をやりながら小説を書き続けていたらしい。亡くなった人について、こういうことを言うのもナンだけど、理系の才能は本当にすごい奴だったけど、作家としては正直言ってダメだったと思う。僕は大学時代から、彼の書いたものを何度も見せてもらったけど、正直、う〜〜んって感じだった。「30までに作家になれなかったら死んでやる」が彼の口癖だったんだけど、30になる数日前、本当にマンションから飛び降りて死んじゃった。

もうひとり、K君は、高校時代から生物が大得意。ちょっと気取った感じの風貌で、とっつきは悪いんだけど、本当はとてもいい奴だった。理科大を卒業して、某社に新設されたバイオテクノロジー関連の研究部門の立ち上げスタッフとして就職、8年が経過して、結局その会社のバイテク部門は目に見えた成果が出なかったそうで、部門そのものが閉鎖に決まった頃に、土曜日の誰もいない会社に出社して、ノートにキザな殴り書きを残して、同社の研究用カーボン溶鉱炉に飛び込んで死んじゃった。遺体はあとかたもなかったとのこと。
彼の死後、彼のお兄さんがわざわざ、東京の、僕が当時やっていた会社の事務所に来てくれて話をしてくれた。どうして自殺なんかしたのか理由がまったくわからない。お兄さんはどうしても納得がいかないので、生前に友達だった人に、いろいろと思い当たるフシがないか訊ねて回っていたそうな。そこで、彼が最後に走り書きを残したノートのコピーを見せてくれたんだけど、僕にはまるでリアリティが感じられなかった。今から死ぬことを決意した人の文章だという感じはしなかった。そこから、何か特別な、「死」にまつわる何かを感じ取ろうと思ったけど、僕には何もわからなった。

ジミヘンドリクスもジャニスジョップリンも、ジムモリスンも29歳で死んだ。僕が大好きだったギタリストのスティーヴィー・レイ・ヴォーンも35歳で死んだ。
「初老」という言葉が、実は40歳からを指すのだと知ってショックを受けたけど、でも、僕は相変わらず、こうして生き恥をさらしている。
平均寿命が78歳なんで、多分長すぎるよ。もう10年も前に死んでしまった友人たちのことを思い出すと、時々そう思う。

(2003.3.20)
2010年ぐらいになったら、この国には「消費期限切れ食品マーケット」が出現するんじゃないか?

たとえば、ファーストフード店の20m先の屋台で、包装紙をはがされてどこのものかわからないようにしたハンバーガーが、15円とかで売られるようになるんじゃないか?たとえば、コンビニの隣に仮設テントみたいなのがあって、店内で買えば480円するはずの幕の内弁当が、なぜか100円で売られていたりするようになるんじゃないか?あくまでコンビにとは「別会社」としてね。
それで、長期住宅ローンを抱えたサラリーマンのオジサンや若いフリーターが、嬉々としてそれを買って食ってるような光景を目にするようになるんじゃないか?
そんなこと国が許さないだろうって?僕は必ずしもそうは思わないな。
だって、れっきとした都市銀行がサラ金と合弁で会社を作って高利貸しに乗り出す時代だよ?

新宿駅の入り口とかで、ゴミ箱から拾った雑誌や本を路上に広げて100円で売ってるのを見ると、ときどきそんな風に思うことがあります。
こんな風に思うようになったのは、以前にもの食う人々という本を読んだからかもしれません。
バングラディッシュには、残飯を再調理して、新しい料理の5分の1の値段で食わせる屋台があるんだそうです。

どうやら、ファーストフードの価格崩壊もひと段落したようですが、失業率は相変わらずジリジリと上昇し、世帯あたり平均所得も下がり続けています。現在、東京都では供給される食品の5%は、胃に収まることなく捨てられているそうですが、この「5%」というのは、要するにファーストフードの「ファーストフード性」(いつ行っても調理したてを買える)や、コンビニの「コンビニエンス性」(常に在庫があって売り切れが最小限に調整されてる)を維持するために生じた損失なわけです。
すべてにおいて貧富の差、言い方を変えれば「勝ち組」と「負け組」の差が明確になりつつある今の世の中では、勝ち組消費者の需要に応えるために、こうした損失は、どうしてもなくせない性質のものではないでしょうか。
その一方で、「少しでも安く」という需要はますます増大する。ところが現在の日本では、食糧の自給率は3割を割っている上、マクロに見れば国力の低下は必ず円安に繋がるので、デフレにも関わらず食料の値段は一定以下には下がることはない。
中国の安い食材?中国は、現状でも総収支ではすでに食糧輸入国だし、中国の平均所得が上がれば食糧消費が増えることは間違いないから、中国食材のコストは、一定水準までは下がっても、それ以上に下がることはないんじゃないかな。
そう考えると、これ以上に「安いものを」と望んだら、もはや最後に着目するのは、「捨てられている5%のリサイクル」しかなくなるんじゃないか。

僕は、食材のロジスティックスや食糧問題については、あくまで門外漢です。だからこんな「予感」は、ぜんぜん当たらないかもしれません。
でも、今の日本人が、15年前と比較してどうなっているかという「落差」をそのまま微分して、そして、その微分値を、そのまま10年先の方向に積分してみたら、なんとなく、そんなことになっていてもおかしくないような気がしてるんです。コンビニもファーストフードも、要するにアメリカのライフスタイルだけど、アメリカは世界最大の農業国にして農産物輸出国。ライフスタイルだけ同じにしたって、産業の成り立ちそのものが全然違うんだもの。

「そんなことねーだろ」って思った方いたら、僕にメールで教えてください。

(2003.3.18)新しいFOMA[P2102V」が出て、この三日でテレビ電話が8人も来ました。

しばらくほったらかしにしてきた「FOMAdeTV」ですが、近々リニューアル予定です。今度のリニューアルでは、多少コマーシャルなフェイズへの移行を意図しています。現在、FOMAdeTVのユニークアクセスは、1日で1000ブラウザ(人ではない)と、かなりの人数に成長しました。1年前と比較すると、ユニークアクセスで3〜4倍になりましたが、そろそろ何らかの形にしないとなぁ。
って、それでも基本的には、あくまで楽しみながらやってるんですけどね。

そうそう、FOMAdeTV(って、つまりオレ個人なんだけど)と提携を行ってくれる、WEBインテグレータさん、リサーチ会社さんなどを募集しています。現状でも頼めるところはいくつかあるんですが、こういうとこを読んでくれるような人がコンタクトしてくれると本当にうれしいと思っちゃうから。(笑) 基本的には、FOMAdeTVを使った高度な3Gユーザーリサーチ(WEB調査、グルインなど)をベースにして、いずれは3Gに特化したサービス・コンテンツ、CRMサイト、専用iアプリなどを徐々にカタチにしていきたいんです。興味ある方いましたらお知らせいただけると幸いです。
自分で言うのもナンだけど、はっきり言って強いと思うし、将来性アリだと思うけどな。
FOMAって、いまさらようやくネガイメージが払拭されつつあるけど、2年後には、PDCユーザー(3700万人)の市場の最低3割はFOMAに替わってることは間違いないわけですよ。しかも、FOMAユーザーというのは、月額でパケを2000円以上使う、CPなどにとっては活性率が高い「優良ユーザー」だから、フツーのPDCユーザーと比べて、一人あたり平均1.5倍〜2倍のバリューがある。そう考えると、残る半年で3Gに特化した基礎固めをやっておくべき時期なんだよ。今は。

閑話休題。P2102V,売れそうな気配ですね。
土曜日発売で、朝10時開店のドコモショップ荻窪店に、10:20ごろ行ったのですが、すでに待ち人数が9人、そのうちなんと半数が、P2102Vを求めてきた客だったので大層驚きました。その後、自分の「買い増し」処理が終わるまでの1時間ほど、(FOMAは、FOMAカードで複数端末を使い分けるため、「機種変更」という概念は存在せず、「買い増し」と呼ばれる)P2102Vを買い求めに来た客がさらに5人ほど。おそらく都内では、そろそろ売り切れが出ている頃だろうと思います。
確かにP2102V、かなりよく出来てます。ケータイをよく使う人で、パケット支出が月額2000円を超える人。そして、都市部在住で地下鉄移動の少ない方ならば、十分にオススメできるケータイになっていると思います。(って、まだまだオススメするための付帯条件が多いよね)

でもね、「これでFOMAも大丈夫だ」なーんて、安易に納得はしてられません。なんというか、他の製品についてもいえることですが、日本の電子製品って、どうしてこうハードウエア先行なんだろう。確かにメカとしては、すでに「よくできてる」というレベルを超えて、商品としての「魅力」をちゃんと打ち出せており、スキモノにとってはたまらん製品でしょう。
しかし、FOMAって作り手側の勝手な約束事が余りにも多すぎる。たとえば、FOMAでは、画像を添付してメールする場合、相手がFOMAなら10kバイトまでしか送れませんが、PCだと100kバイトまで送れます。要するにメールを受信する側の「パケ死対策」なんでしょうが、これって、「ケータイの通信料は高い」って、自ら認めてるってことじゃないのさ。(笑)
いずれにせよ、こういうややこしい仕様になってるならば、少なくともカメラで撮影したファイルのリストに対して、横に容量表示しておくぐらいのことはやってほしいです。要するにカメラで撮影するとき、「これはFOMAに送りたい画像だから、どのぐらいのサイズで撮影すればいいのかな」なんて、いちいち考えて撮影しなくちゃならん。
はっきり言って、自称FOMAマスター(笑)の僕でさえよくわからないのだから、世の中の大半の人は何か何やらわからんのではないでしょうか。どうして、こんなややこしいものを平気で売るんだろう。

こういう複雑なケータイの仕様を観ていると、昔ゲーム業界でファンタジーRPGのゲームシステムを設計していた頃のことを思い出しちゃいますよ。RPGのシステム設計も異常に複雑で、ちょっとでも新しい試みをやろうとすると、とたんに矛盾が続出。システムが複雑になればなるほど、むしろ新しいことができなくなっていくんだけど、ケータイのシステムもそれに似たものがありますね。正直言って、よほど設計能力に優れた人がいないと難しいし、されには構築されたノウハウを暗黙知ではなく「形式知」として、共有・継承するノウハウなども大変なものがあると思う。
とにかく人材不足なんだろうね、こういう分野って。

(2003.3.14)中国では2000万人が生活保護を受けている、というニュース記事がありました。

つまり、保護を受けないとやっていけない人が、人口の1.5%程度(中国の人口は約13億人)もいるという事実には、ニュースバリューがあるということなんでしょうか。
しかし実のところ、被生活保護率「1.5%」というのは、東京都と比べるとずっと少ないんです。 東京都では都民の約8人に一人が、何らかの形で生活保護を受けているんですよね。つまり単純に言えば、政府からの保護がないと暮らしていけない人というのは、中国より東京の方が実はずっと多いということになります。
もちろん中国と東京では、生活水準そのものも、また保護されるべき貧しさの基準などもおそらく相当に違うのだろうとは思います。しかし、たかだか20年前には、国民の9割が自らを経済的に「中流階級」と思っていた国の実体は、実はこんなんだったりするわけです。

(2003.3.13)Yahoo!メッセンジャーがビデオ機能に対応したので、在宅中はビデオ画像公開しています。

「まずは顔合わせしてメシでも食って」 なんてもう古い!(笑)
やっぱ、これからは、ビデオチャットでダイレクトに「直球コミュニケーション」っしょう!(ホントかぁ?)

もし、IPビデオカメラお持ちの方いたら、どうぞお気軽に話しかけてください!
私のYahoo!Japan IDは「Chemicalwashed」です。
身元(本名や職業・所属など)をちゃんと教えてくれる方ならば画像公開いたしますので、ボイスも併用でオンライン対談でもいたしましょう。

ビデオカメラ持ってない方でも、こちらのビデオ画像を見ることはできますが、その際はとりあえず声かけてください。(笑)三田とお知り合いの方ならば、カメラを持ってない方でも、私のくたびれたツラ(笑)を公開するかもしれませんので、一応ご相談ください。

なお、テレビ電話やビデオチャットをするときの「マナー」について、簡単に書いておきますね。
画像コミュニケーションは、普通のチャットやボイスチャット、電話以上にデリケートな手段ですので、マナー次第で相手の印象は大きく変わります。下記、できれば気をつけたいポイントです。

1・複数人で一度に、相手を覗き込んだりしないこと。一人で対応している相手に大変失礼な印象を与えます。
 (これ、職場からのサラリーマンに特に多い!)
2・事前にちゃんと「カメラテスト」して、自分の顔が、感じよく好印象に見えるアングルになっているか、確認してから接続すること。
3・鼻の穴を強調して相手に見せるような「ローアングル」や、カメラに顔を近づけ過ぎないこと。カメラは30cm以上離しましょう。
 (日常生活でも、顔を異常に近づけて話す人は嫌がられますでしょ?それと同じコトです。)

(2003.3.6)「そんなに忙しくないよ」とか言ってるそばから、ちょっと多忙が続いてしまいました。

ちょっと手抜きな「Tips」ですが、最近読んで面白いと思った本を2冊ご紹介します。

・若者が<社会的弱者>に転落する(洋泉社・宮本みち子著)
・地域再生の経済学−豊かさを問い直す(中公新書・神野直彦著)

どちらも新書なので、700円ぐらい。牛丼2杯分のお値段で勉強になり、存分に楽しめました。

 
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