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(2002.8.31) ここ半年ほど僕が、レギュラーで書かせてもらってる、
「モバイルメディアマガジン」今回は3G(第三世代携帯電話)特集です。
法人購入の多い雑誌で、あまり書店では売られてないのですが、
もし、どこかで見る機会があったら手にとってやってください。

10ページにわたる大きな特集でしたが、それでもまだまだ全然
3Gの実像に迫れた気がしません。
改めて、3Gとはとても大きな概念なのだなという思いを強くしました。

そして、前号から連載を開始させてもらっているコラム、その名も
三田隆治の、日出づる
國のケータイ」は、
初回のテーマ「FOMA」に続き、第二回目は「無線LAN」です。
第一回のFOMAについては、某端末メーカー内で、
『面白いことを言ってる奴が居る』と、コピーして回し読みされたそうで、
興味を持っていただけたことは嬉しい限り。
他ではあまり読めない、モバイルについてのコアな考察になってるとは思うので、
これまたよろしくです!

10月からは、日経パソコンでモバイル関連のコラム連載も開始となります。
こちらは、サンプル原稿のOKは出て、現在タイトルを模索中です。
日経パソコンも、部数は多いとはいえ、書店売りしない雑誌なので、
これまた、お目に触れる機会は少ないかもしれませんが、良かったら見てみてください。

(2002.8.30) うーむ。10日間も更新が滞ってしまいました。

最近の僕のマイブーム、
土曜の朝に、テレビ東京系で放映されているアニメ、
Totally Spies(トータリー・スパイズ)
これ、実はmade in Franceのアニメなんですね。

内容はというと、
映画版チャーリーズエンジェルと、スパイ・キッズみたいなテイストをベースに、
いわゆる「ジャパニメーション」の方法論で処理したような内容なんですが、
そもそも、フランス製アニメなのに、タイトルは英語で、
ハリウッドアクション映画からの本歌取りも満載。
設定も、「ビバリーヒルズに住んでるお洒落な女子高生3人組が、
実は、秘密組織に所属してるスパイだった」な〜んて、かなりイカしてます。

こういうアメリカンなノリのアニメなのに、本家アメリカとやはり違うのは、
主人公3人の女の子が、キュートでファッショナブルなところ!
やっぱり、こういうのがフランス製ならではってところなのでしょうか。
エンディングクレジットが読み取りにくいのですが、作画はかなりの程度、
韓国のアニメスタジオを使って行われているらしい。
そして、欧州において、日本製アニメがいかに強い影響を及ぼしたか
よくわかります。

考えてみるとこれって、すごいコスモポリタニズムだよね。
興味ない方も、トータリースパイズ、是非一度見てみてください。
大げさかもしれませんが、これを見ると僕は、
アメリカ製のエンタテインメントは、グローバルに展開してても、
決して「アメリカイコールグローバリズム」であるとは信じられなくなるんだよね。
繰り返し大げさで申し訳ないんですけど、
僕はこのアニメを見て、日本の行くべき道まで、改めて少し考えちゃいましたよ。
(そりゃ、あまりにも大げさすぎますね。(笑))

余談ですけど、以前、ゲームの仕事をしていた頃、
タツノコプロの黄金時代にプロデューサーをしてた方(当然もう50代)の方と
少しいっしょに仕事させてもらったことがあるんですが、
当時、同氏に質問したことがありました。
「ガッチャマンとかって、凄いコスモポリタニズム精神満載のアニメだったと
思うんですが、当時から世界マーケットを見て作っていたんですか?」
(ガッチャマンは、世界十数カ国で大人気になったアニメですから)
そしたら解答は、
いや、まーーったく考えてなかった。70年代の日本のアニメ業界は、
海外マーケットなんか、制作段階で考慮するような状況じゃなかったんだよ

と言われ、とても驚いたことを思い出しました。
60年代末から、70年代を通しての、特にタツノコプロあたりのアニメって、
本当に今見ても驚くほど、ボーダーレスな内容ですよね。
なんというか、本当の意味での「コスモポリタン精神」を感じる。

それに引き換え今の日本のアニメは、本当にダメになっちゃいましたね。
ダメになる一方だね。日本って。。。ちょっと悲しくなりますよ。

(2002.8.20) さて、原稿も溜まってるのに二つ目のTIPSを書こう!(笑)

むかーし僕が、「裏パソコン通信の本」という本を最初に企画したとき、
僕個人にとってもっとも大切なもう一つのテーマだったのは、
「ネット上の架空のパーソナリティには、果たして人権が存在するのか?」
という命題でした。

今でも古株ネットワーカーの一部で、「バイブル」と言われている「裏パソ」ですが、
僕はその本の中で、さる、ネット二重人格者のエピソードを紹介するにあたり、
あえて、実在するハンドル名をそのまま使って紹介しました。
何故にそんなことをしたかというと、
彼が、そのことで僕をプライバシー侵害で訴えてくれたら、
「ネット上の架空パーソナリティに果たして人権が存在するのか」という命題に対し、
おそらく世界ではじめて、法廷での論争が起こるだろうことを期待したからです。
要するに、確信犯として、あえて架空人格ネットワーカーのネットプライバシーを
侵害してみたのです。

いわゆるネット上での、「人権」「人格権」、
そして、掲示板での発言に対して「著作権」があるかというようなものは、
あとになって、かのニフティでのフォーラム裁判などによって、
結局は認められる形になったようですが、
あの判決は、この命題に対する根本的な解答を示していません。

ネットワーク上で、実社会とは没交渉の別人格を装った人間が、
ネット上でのみ人格権を傷つけられ、「ネット上での生存権」を脅かされた場合、
それは、リアルワールドの法廷で、
「不利益をこうむった」と主張できる性質のものなのか?
僕は今でも、それは不可能であると考えています。

なぜなら、ネット上でのみ完結する関係性ならば、
IDを変えれば、ハンドルを変えてしまえば、当然のことながら
「別人」として何度でも「復活」できるからです。
つまり、ネット上で、身分を特定できない状況でなされた誹謗や中傷は、
それが、実社会と没交渉な架空人格によるものであった場合、
リアルワールドでの権利保護は適用されない。僕は今でもそう思ってます。

僕は基本的に「ネットワーク実名派」だと、下記のTIPSで書きましたが、
基本的にそれは、こうした考えを前提に置いての考えです。

(2002.8.20) さて、2ちゃんねる。あなたはどう思われますか?
実際、掲示板があるサイトをやっている者の立場から言わせてもらうと、
2ちゃんははっきり言って迷惑な部分も多いです。

まず、2ちゃん的ボキャブラリーの氾濫。TPOもへったくれもない。
「逝ってきます」みたいな表現が、どこでも通用すると思ってる「厨房」増加中です。
なにせ、これだけでは「誤変換です」といういいわけも通用しかねないので、
「非紳士的発言」という理由で削除することができません。
はっきり言って困ってます。

かつて、パソ通時代のニフティサーブは、会員数が一定以上に増えて、
掲示板の管理ができなくなった時点で、人力監視を放棄しました。
それは、WIN95が登場してネットワーカーが激増しはじめた頃と符合するわけです。

僕はあえて思うんですが、
2ちゃんねるは官憲によって、一度潰された方が良いと思っています。
むしろ、その焼け跡からなおも出てくるモノ、それこそに期待したい。
2ちゃんねるのような匿名コミュニケーションの興隆っていうのは、
出会い系サイト犯罪に対する誤解に似て、
「ネットワークは匿名だから何をしてもバレない」
っていう素朴な「錯覚」に基づいてるだけなんだよね。
実際のところ、それは単なる群集心理の「ネットワーク版」に過ぎないわけで、
たとえば週末の西麻布、ゾロゾロと並んだ違法駐車の群れの中にだって、
違反切符を切られる「不運な人」が確実に居るってことと何ら変わりないのですが。

前にもここで書いたかもしれませんが、僕は基本的にネットワーク実名派です。
2ちゃん主催のひろゆき氏が、堂々と実名を、
そして住所すらをも公開しているという事実がなかったら、
僕はとっくの昔に、アンチ2ちゃんねるになっていたことでしょう。
2ちゃんねる擁護派の人に、ひとこと言いたいとしたら、
「あなたたちが無料で遊ばせてもらっているそのサイト、主催者は堂々と実名で、
キミらのしでかした不始末を一人裁判で背負って、そして敗訴してるんだよ。
なのに、あなたたちは恥ずかしくないの?」

ってことぐらいかな。

僕も2ちゃんねるは活用してます。
しかし、そこにある書き込みに対して、何の尊敬も共感のかけらもない。
そういう意味では僕にとって、2ちゃんねるは、
ふくびきドットコム」程度の存在以上でも以下でもない。
メジャーな存在になるサイトっていうのは、
個人サイトも法人サイトもそんなもんなんでしょうか。
そうは思いたくないけど、だとしたら寂しいことですね。

(2002.8.16)
さーて今日のTIPSはつまんないよ!FOMAに興味ない人は読まないでおこう!(笑)

僕のFOMASH2101V、ステッカーチューン&オレ流カスタマイズ進行中です。
(ほ〜ら、つまんないでしょ!この、PDA系記事なんかにありがちな企画!(笑))

デスクトップがコチラ。シャレでWINの「花見」を壁紙にしてます。
ちょうど、320×240のサイズにピッタリで、すぐ取り込めたせいもあるけど、
なにせ、これだけランチャーアイコンを定義しちゃうと、壁紙をカレンダーとかにしても
ほとんど意味がないんで、あまり壁紙の造形に凝る意味がないよね。
Googleが、imodeとPCと2種類あるのは、Google.co.jpが、ブラウザ判別で
異なる画面を出すためです。(imodeはイメージ検索などがない代わりにパケットが軽い)
その他の情報系サービスも、とことん「無料」にこだわって厳選。(笑)
ここに登録してあるランチャーは、それぞれ本当に毎日使う頻度のものです。

あとはケース。純正のケースは涙が出るほどダサい。しかも高価。
ザウルス用ケースだとジャストサイズのもあるんだけど、はっきり言って全部NG.
そこで、あれこれ探し回って、ちょうどジャストサイズのコチラをセレクト。
軽薄っちゃー軽薄ですが、吉田カバン「Porter」のTripってライン
5,000円也。いまやとてもポピュラーな吉田カバンですが、
ここんちの良さは長く使うほどわかるからとりあえずOK。
本体は、オッサン臭い「FOMA」ロゴを見えなくしたいのでステッカーチューン。
Hysteric Glamour」です。38歳後半を迎えて、ヒスはさすがに厳しいか。(笑)

ケースのポケット部分を開くと、こ〜んな感じです。
赤いケータイは、デュアルネットワーク用のP503i。iアプリ対応機種では最小サイズ。
(FOMAのエリア外で、切り替えて同一番号で使えるほか、ちょっとタバコ買いになんて時はコッチだけ)
下に挟んであるのが、ワイヤレスハンドセット。予備バッテリも入ります。

ケータイもPDAもそうなんだけど、商品イメージを改善するには、Palmなんかに
多い、Wネーム系のアプローチをもっとやってほしい。
シグマリオンとゼロハリバートンのWネームみたいなのは良かったっすね。

HeadPorter
(Porterのプレミアブランド、吉田カバンが裏原宿的プレミアム性を持たせるため、
裏原宿に開店した限定商品専用のブランド)とか、いっそ、HERMESとかのケースとかを
作ったらいいと思うんだよね。HERMSのケースなんか、10万越えると思うんだけど、
そういうのは売れなくっていいの。イメージ的なフラッグシップになればいいんだから。

Palmがあんなに使えないのに(失礼!)一部でウケた理由は、
やっぱり、GUCCIのケースがあったこととか、ティファニーの
スターリングシルバーのスタイラスがあったことなんかが大きいと思うワケ。
モバイルグッズっていうのは、常に持ち歩く分、アクセサリー性が高いわけだから、
もう少し周辺のグッズにも気を使って欲しいよね。
下品なのもいっぱいあっていいし、上品なのも勿論欲しい。
メーカーは、積極的に売りたいターゲットに合わせて研究してね。Wネーム

(2002.8.15) 三田隆治が責任保証する美味い店シリーズその2(笑)

ラーメン「梅もと」(東京都豊島区)
この店は、二つの点で評価できる店だと思います。
基本となる「」の良さがちゃんとあること。そしてその上で、
昨今のラーメン屋には欠かせない「口コミづくりのメカニズム=イベント性
この二つがちゃんと両立してるラーメン屋って、実は少ないんですよね。

梅もとは、基本メニューのラーメン、そして魚貝スープの「浜塩ラーメン」など、
とにかくどれも丁寧な仕事ぶりです。
混雑時に行くと、若干味が落ちるときがありますが、基本的には
すべてが注意深く、繊細に作られていますので、虚心に味わいましょう。
そして、オリジナリティの高いつけ麺(酸味が少なく甘味が強いタレ)も有名。
タレのうまみは深く、麺の腰と風味も良いです。

イベント性という点については、そもそも
「流行っているラーメン屋、人が並ぶラーメン屋」を要素別に分割していくと、
概ねいくつかのファクターに整理することができます。
梅もとは下記でいうと、2と3に該当する店です。

1.一度評価が確立してしまったので、ただ漫然と行列ができている店
 (荻窪の春木屋、永福町の大勝軒など、実は大したことないのだが、
 案外立地がプラスしているので行列が切れない。結果として並ぶ)
2.わかりやすい特徴を持たせているため、マスコミに紹介されやすい店
 (海苔てんこ盛りの曙町の一心、大きなチャーシューや異常に多い盛りの店など)
2.外装と内装や店員の対応に特徴を持たせた、テーマパーク性を確立
 (掘っ立て小屋風の西麻布「かおたん」、カフェ風内外装の芝「まっち棒」など、
 店主がタレント的に露出する環七沿いの「なんでんかんでん」(超まずい)などもこれに該当)
3.『演出しないことが演出』で、結果的に通受けしてるよう見せることができている店
 (これは、店主が意図したか意図していないかの問題ではなく、結果論ですが)

上記は、誰でも割と納得する要素だと思うのですが、
梅もとの優れているところは、こうした条件を複数個備えているだけでなく、
「ラーメン屋が想定する客層」をマトリクス状に配置して見た場合、
そのマトリクスのどのセグメントにも、
ほとんど死角となる客層が存在していないという点です。

僕が考える「ラーメン屋の客層セグメント」は、おおむね3次元座標で表現できます。
つまり、x軸=店からの距離、y軸=同行する人数、z軸=味への理解度
これに、「客単価」という四つ目の座標を加えると、飲食店の基本的な客層モデルが
完成するわけですが、ラーメン屋の客単価は、
どこでもほぼ同一のセグメントに属するため、
ここでは、比較対象の軸に入れる必要はありません。
(厳密には、「ラーメン屋ならではの価格セグメント」が厳然と存在することは事実です。
180円ラーメンもあれば、1000円ラーメンもあり、「ラーメンごときに1000円も出せるか!」
と怒る客というのは確実に存在するからです。しかし、ここではとりあえず省きます)

まず、梅もとの昭和30年代風の狭い民家を改造した粗末な店舗は、
鬼子母神の隣りということもあり、素朴な雰囲気抜群。(デートにだって使える)
ラーメン屋には常套的といえばそうなのですが、いわゆるワビサビ系です。
つまり、外装も内装もお金をかけずにカップルを集客できる頭の良い演出。

そして、男同士の客、一人の客、そして味オンチだけどイベント性重視という
ターゲットに対しても、梅もとはちゃんとした解答を用意してます。
この店、つけ麺は、1玉〜7玉まで、何玉を注文しても全部750円なんです。
『味』というのは、いたって定性的な特徴なので、人に説明するのが難しいですが、
『量』とか『大きさ』そして『価格』というのは定量的特徴なので人に説明しやすい。

結果として梅もとは、基本となる味の良さがしっかりあることに加えて、
カップルも集客可能、そしてビンボー系B級グルメ(実は安けりゃOK)も通うし、
そして、美味しいつけ麺も「何玉頼んでも同じ値段なんだよ」という、
数秒で説明可能なセールスポイントを作ることで、口コミも発生させるよう配慮。

そして、ちょっと、くどい味付けのつけ麺に抵抗がある中高年の近所の客には、
超あっさり味の、「浜塩ラーメン」などのメニューでしっかり対応。
結果的にこの店は、
近所・遠方・一人の客・複数人の客・カップル・通・味オンチ
という、
すべての客層を取り込むことができるシステムをちゃんと構築してる。

このお店の店主は、すごく頭いい人だと思います。

(2002.8.14) ナスダックが日本撤退、大証との提携解消へ

な、なんちゅう無責任な話だろうか。
この国の経済に大きな影響を与えるだろう重要な決断が、
『儲からないからヤーメタ』 だとは。
大証が業務を引き継いで、その名も「ジャパン・ニューマーケット」(笑)
僕はいつも、入れ物にはこだわらないタチですけど、
それでも、この名前はちょっとないだろう。

(2002.8.12) 僕がやってるFOMAdeTVですが、やっと、
テレビ電話相手募集掲示板」の書き込みが増えてきました。しかし…。

こうした単純な掲示板方式だけでは、本当の活性化に持っていくのは難しいと
自分でも思ってるんですけどね。
でも、だからと言って、僕がやりたい理想を100%追求するには、
経費の面でも技術面でも、時間の面でもまだまだ難しいのは事実なんですけど。
だから、とにかく今は、
「いち早く、こうしたコミュニケーションスペースを創ることに意義がある」ってことで、
やってるわけですが。

自分で掲示板開いておいて、こういうこと言っちゃうのはアレだけども、
残念ながら、皆、自己表現が上手じゃないね。
これじゃ、全員同じに見えちゃうよね。
「相手が居ないのにテレビ電話を買ってしまった」っていうのは、
全員の共通項に決まってるんだから、その他の部分で自分らしさをアピールしなきゃ。
今度、例文でも作ってアップしようかと思ってるくらいですよ。

僕は、かつてダイアルQ2が、今でいう「出会い系サイト化」していった頃、
その事実を、板倉雄一郎氏から教えてもらったんですけどね、
こういうのってその頃から基本的に全く変わってなくて、
なぜか皆、ハンで押したように同じ決まり文句ばっかになっちゃうんだよね。

誰だって、その人なりの個性や特長は絶対あるはずなんですよね。
本当は、そういうのをよく上手に引き出せるような形を作れればいいんですが。
いっそ、Perlでも勉強して自分でCGIスクリプトでも組もうかな!(笑)
フローだけは、頭の中でぜ〜んぶ出来ちゃってるんだけどね、ホント。

(2002.8.12) 音楽も価格崩壊!「300円CD」登場。

このニュースを読むまで、うかつにも僕は知らなかったのですが、
今年に入ってから音楽CDは、一枚もミリオンヒットが出ていなかったんですね。
最近、RIP SLYMEとか、麻波25とか、Ego Wrappin`とか、
「確かに良いんだけど、この曲がチャート上位ってマジですか」
みたいなのが多かった気がしてたんだけど、要するにこれって
もう、国民的歌手やアーティストというものが存在しなくなってるってことなんだろうか。

ここ数年、特に若年層のCD販売数が落ちてきているそうですが、
CDを安くすれば売れるっていう安易な発想は、
アーティストのインディーズ志向を加速させるだけでしょう。
(音楽CDは、すでに総売上の3割程度がインディーズになっています)

今週末、レンタルビデオで「ソードフィッシュ」を見てもつくづく思ったんですけど、
多分世界的な現象として、今の世の中って、
作品を創る上で必要な、
「想定ユーザーの特定」が難しくなってきてる
んだろうと思う。
(同作は明らかに、「Matrix」を見てないと作品の意義がわからないように創ってある
こういう作品って、もう「いい」とか「悪い」とかの判断はできないですよ僕には。
強いていえば、『好き』か『嫌いか』しかないような気がする。
一つ間違いなくいえることは、10年前にこの作品を観せたら
恐らく、まったく意味すらもわからない人ばかりだろうなっていう、
音楽も映画も小説もマンガも、
そんな作品が凄く増えてる気がします。

(2002.8.12) NTV系テレビドラマ「名探偵濱マイク」史上最低のドラマと酷評

キムタク主演&北川悦史子脚本の「常勝コンビ」で期待を集めた、
空から降る一億の星」の惨敗あたりからこっち、
テレビドラマが軒並み大ゴケしてますね。
実際、いま個人的に「見たいな」と思えるようなドラマは皆無。
NTV系列だと、個人的に期待していた「天国への階段」も散々の出来だったし。

僕はあくまで門外漢ですけど、テレビ業界って実は今、
相当ひどいことになってるんぢゃないですか。
ドラマに限らず、全体にテレビ番組を見ていてつくづく思うんだけど、
「この時間帯にどうしてこういう番組?」であるとか、
「なんで、ここにこんなタレントが出てるの?」のような、
番組の意図も、誰に見せたいのかも不明な番組がますます増えてる気がします。
そこから見えてくるのは、局とスポンサーの都合、
そして、タレント事務所と局との人間関係ばかりが透けてくるような感じがする。

今、21時台に漫然とドラマを見てる人って、案外若者は少ないような気がする。
ましてや濱マイクの長瀬正敏みたいな、
5年前には先鋭的だったファッション感覚」みたいなのって、
一体いま、誰が共感持って見ているのか、僕にはもう判らないです。
強いて言えば、三十台前半の一部の人だけじゃないの?こういうの好きな人って。
いっそTV局はゴールデンタイムに、「今さらこんなんありか」っていう時代劇とか、
20年前のテレビドラマの再放送ばかりにしてみたらどうだろう。
案外、下手なドラマやるよりも視聴率取れたりするんじゃないですか。

今間違いなく、
企画セクションが「マーケティング」の概念をちゃんと取り込むべき業界は、
テレビ局と出版社、そしてレコード会社だと思うんですけど、
あなた、どう思われますか?

(2002.8.10) ドコモショップの雰囲気って、どこかに似てるなぁ」
ずっとそう思っていたのですが、最近ようやく、それがどこであるかに気がつきました。
自動車教習所です。(笑)
老若男女と雑多なのに、全体として何故か下品な印象を与える客層、そして
どこか知的な印象がないショップスタッフの雰囲気など、とても似てます。
何故だろう?

閑話休題、先日、ドコモショップでFOMAの購入手続きをしていたところ、
60歳くらいのオジサンが、店の人に凄い勢いでクレームをつけていました。
「頭おかしいんじゃないか。店長を呼べ!」
あまりの剣幕なので、一体何なのか、つい聞き耳を立ててしまいました。
つまり、こんな話らしいです。

そのオジサンは、近所で客商売をしている人らしい。
それで、客がドコモの携帯電話を置き忘れてしまったが、
その携帯電話は、すでにバッテリが切れているので中身を見ることができない。
そのオジサン的には、警察に届けるよりもドコモショップに届けて、
携帯電話を充電させた上で、持ち主の名前と電話番号を調べさせ、
ドコモショップから持ち主に返還させようという「親切心」だったつもりだったらしい。
ところが、ドコモショップ側は、
「誰のものかわからない携帯電話を勝手に充電して、持ち主に知らせるということは、
プライバシー保護の観点からできません」ということらしい。
それで、
「これは拾得物として警察に届けていただけませんか」と、オジサンに言ったため、
オジサンが真っ赤になって激怒したということらしいのです。
「この程度のサービスをどうしてやってあげないんだ。頭おかしいんじゃないか」と、
おじさんは数十分にわたってすごい剣幕。

さてさて、あなたは、ドコモショップとオジサン、どちらにより共感を抱きます?
きっと、オジサンは若いころ、こういった配慮こそが親切心であり、サービスであると
教えられて育った人なのでしょう。
「日本人の価値観も確実に変わっていくのだなぁ」という感慨を抱きつつ、
僕はドコモショップを後にしたのでした。

(2002.8.10) imode携帯電話の「ドメイン指定受信機能」ってご存知ですか?
この機能は、迷惑メールが社会問題化してから導入されたのですが、
携帯電話で受信できるメルアド、及びドメイン名を最大10個までユーザーが指定し、
それ以外のメールは受信しないようにする、というものです。

僕は、この機能を使ったことが一度もありません。
なぜなら、少なくとも僕にとってメールとは、まさに「社会に開かれた扉」ですから、
あらかじめ決まった人からのメールしか受け付けない、などということは
まったく考えられないんです。
ドメイン指定受信は、僕には「電子メールの機能否定」とすら映ります。
ところが、FOMAにおいては、この「ドメイン指定受信機能」がないことが、
従来imodeユーザーの不満の中で、かなり上位を占めているんです。

FOMAには「メール選択受信/削除」という、
従来のimode携帯にない高度な機能がありますので、
僕は迷惑メール対策には、そちらの方が優れた対処法だと思っていたのですが、
従来のimodeに慣れたユーザーの多くは、
FOMAに「ドメイン指定受信」がないことをすごい勢いで怒ってます。
中には、FOMAに「メール選択受信」があることを知らずに怒ってる人もいます。

いわゆるブラウザフォンのメール機能には、大まかに二つの意義がありました。
ひとつには、電話や留守番電話、手紙やFAXなどの機能性に取って代わる、
『従来機能を代替してモバイル化した』という意義、
そして、もう一つは掲示板コミュニティやホームページなどと組み合わせることで、
『従来は交流ができなかった人とのコミュニケーションを可能にした』という意義です。

NTTドコモでは、ユーザーの声に応える形かどうか知りませんが、
10月のメールシステム改変に合わせて、
FOMAにも、この「ドメイン指定受信」を使えるようにするそうです。

僕はFOMAを、本当に素晴らしい端末だと思っています。これ本当です。
何故ならFOMAは、従来のimode携帯電話よりも、もっとずっとパソコンに近い。
これは「使う側のイマジネーションで用途を考案しやすい」という意味です。
そして、そうした行為にいたるハードルが、PCや、数多くのPDAと比べて低い。
3G(第三世代携帯電話)というものを、
電波方式やインフラ、そして世界の趨勢など、ハード/インフラ面からのみ捉えて
将来性を云々するのは、僕には単なるオタク的行為にしか見えないことがあります。

FOMAの普及は、極言すれば、使う側の資質こそが問われているのだと思います。
ドメイン選択受信の問題一つをとっても、性能やシステムの問題以前に、
使う側に、電子メールという機能の本質に対する理解がちゃんとあるのか。

そういう理解がない人には、恐らく、FOMAのデメリットしか見えてこないのでしょう。

(2002.8.8)
半分泣きながら、買ってしまいました。
FOMA SH2101V@ケータイのくせに12万円也

詳しいインプレとかは他で読んでもらえばいいとして、一つ言えることは、
「これはもう、携帯電話じゃないなぁ」って印象です。
妙な感想かもしれないけど、このPDAタイプを買ってはじめて僕は、
いわゆる日本のブラウザフォンといわれるモノが、
いかによく出来てるツールだったか認識しました。
SH2101Vは、両手を使わないとほとんど使えないけど、
imodeケータイは、飯食いながらでも、バイクにまたがったままでも使えるんだよ!
それが実は、いかに素晴らしいことだったのかということを再認識しました。

同時に、今までパケットパック40だったんですが、
(無料データ通信料4000円払う代わりに、従来imodeの6分の1のパケット単価)
思い切って、現在ではもっとも大きなプランである、パケットパック80にしました。
無料データ通信を毎月8000円徴収されるかわりに、従来の15分の1!だよ!
バッテリがもたない。つながりが悪いなんて、FOMAについてネガな評価は多いけど、
この「15分の1」っていう、圧倒的なバリューフォーマネーこそがFOMAなんだってば。
8000円を高いと見るべきか、その分有意義に使い倒してやると見るべきかは、
結局使い手の意志の問題じゃないかと思うんですよ。

SH2101Vは通常のインターネット接続もできるから、もう早速に、
Googleのイメージサーチ、IPアドレスドメイン検索、そしてドコモの「infogate」など
従来は固定環境でしかやらないような用途も、モバイルでガンガン使ってますよ。
たとえばカフェで本や雑誌を読んでいても、
気になる人名が出てきたらすかさずGoogleでサーチ、
そのまま、Amazon.co.jpの著作リストに移動して、主要著作までチェック。
これだけガンガン使っても、パケット代は1日にせいぜい200円チョイ。
そして、AirH゛なんかメじゃない、384kbpsの快適接続。
FOMAは圧倒的に、僕のモバイルリテラシーを向上させてますよ。
この差はきっと、徐々に現れてくる。1年後、2年後、3年後にね。

正味な話、やはり価格は8万円以下だったら素晴らしいとは思うよ。
しかし、ノートPCよりもさらに取りまわしがよくて、テレビ電話もできてこの価格。
12万出ちまったら、それに見合う分を取り戻せばいいって思って使うことにしますよ。
何度もいうけど、悪くない。FOMAは悪くないよ。東京23区内に住んでるならばね。

(2002.8.8)
日経BPグループモバイルIT界の論客、ケータイ出会いサイトで少女買春

同氏の著作は私も読んだことがあるのですけど、
今回の逮捕劇を知って、僕はある意味感動しました。
「まさか、本当にケータイ文化を実践していたとは!えらい!」(笑)
って、不謹慎ですみません。
良い子のオジサンは、未成年買春なんてしちゃダメよ。ええ。

同氏の50代中盤という年齢だと、実にありがちなことなのですが、
モバイル関係の多くのライター・論客・評論家というのは、
ロクに自分で使いもしないくせに、アレコレと語りたがるんですね。
そのもっとも悪い実例がこの本↓
「若者はなぜ繋がりたがるのか」−ケータイ世代の行方
imodeなんか、自分でまーったく使ってないことは明白。
カントじゃあるまいし、研究室から一歩も出ないで、
社会現象を解き明かせるつもりなんだね。
典型的な「学者バカ」ってやつじゃないですか、この人。

それでも、学者バカに徹してくれるなら、ある意味価値があると思うんですが、
この人、単なる肩書き大好きの俗物に過ぎんよ。
ポケモンの田尻氏が、ケータイ文化と何の関係があるのか教えて欲しいよ。
どうしてみんな、こういう人の正体を見抜けないんだろうね。

若者がつながりたがってるんじゃなくってさ、
日本人は老いも若きも、み〜んな繋がり好きだったんじゃない。
ただ、繋がる対象が変化しているだけでしょ。
「地縁」も「血縁」も、もう破壊されちゃったんだから。
そして、そういう社会を作ったのは、今のオヤジ世代と老人たちじゃない。
地縁や血縁は「運命」だったわけだけど、
ケータイコミュニケーションによる出会いってのは、
もっと、自分で運命を変えようっていう意志の現れだと思うよ。
仮にそれが「ヤリ友」探す行為であってもね。

(2002.8.2)
祝!杉並区住基電脳網離脱英断
山田区長天晴男中男大統領
我欲授与感謝状勲一等瑞宝章国民栄誉賞
杉並区民三田隆治感謝感激雨霰
我愛無政府主義的杉並区民気質

(2002.8.1) 後藤真希は今秋に、保田圭は来春に、それぞれモーニング娘。を脱退。

ほ〜ら、オレの予測はバッチリ的中したでしょ?(超勝ち誇り(笑))
ま、正確に言えば、昨年の8月27日時点で僕は、
向こう1年の脱退は3人、保田圭、辻希美、後藤真希だろう」と予測したので、
1年以上経過してしまったわけではありますが、それでも、
13人中から3人を選んで、そのうち2人が当たったんだから、少しは威張らせてよ。(笑)
特に、ゴマキの脱退を予測できた人は少ないんじゃないかな。わっはっは。

別に予測が(ほぼ)当たったから言うわけじゃないけど、僕はもう、モー娘。の事務所、
アップフロントエージェンシー、そしてプロデューサーのつんくが何を考えているか、
大体わかるような気がする。
要するに、後藤真希はモー娘。に居るにはすでに勿体なさ過ぎるという判断。
(分社化して、互いのコンピタンスを明確化した方が投資効率が高いとの判断)
そして、保田圭は、「安陪なつみと飯田圭織は残すだろう」という判断からの消去法的選択
(モー娘。のブランド維持のためには、オリジナルの安陪&飯田が必要だという、
事務所の完全な「ミスジャッジ」。もし秋元康がプロデューサーだったなら、保田は絶対残したはず)
辻希美については、1年前からの事情の変化、つまり、
ミニモニ。が予想以上にブレイクしすぎてしまって、外すに外せない」ということなんだろうな。

ただ、これからのモー娘。は、予測はちょっと難しいねぇ。
っていうのは、各人のキャラが完全に曖昧になってきちゃってるでしょ。
すでに人気も相当下降線気味のモー娘。だし、
もうちょっと様子を見たら、次回予測をしてみたい気がするけど、
っていうか、もうかなり興味うせちゃってるんですけど。マネジメントがヘボ過ぎて。(笑)
保田圭のいないモー娘。なんてつまんないんだってばー。

 
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