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(2002.9.30)FOMAに興味のないかた、またまたオレサイトの話でごめんなさい。

FOMAdeTVで行っていた、最大12名で同時TV電話ができるという
「多地点接続サービス」の実験期間が終わりました。
(10月1日から正規サービスに移行後は、8名までのサービスとなります)

オレの怠慢と多忙もあり、せっかくの実験期間なのに、残り10日になってからスタートという、
めちゃめちゃなスロースタートとなりましたが、最終的に、「ビデオチャットに参加したい」という
応募は、この10日足らずで25名。ビデオチャットもかなりなハイペースで開催してきました。
メンバーは18歳の女の子から40歳の会社経営者までと雑多ですし、
高校生君や、パソコンを持っていない人も若干名いました。
(imodeサイトからも応募を可能にしてことは、やはり良かったようです。)
この調子だと、真面目な話、年内に100名程度の小規模なコミュニティにはなってしまいそうです。
100名なんて少ないって?確かにそうなのですが、このサービスを行うためには、
自分の電話番号とメールアドレスを、僕に知らせてもらう必要がある、
つまり、メンバーさんに最小限の信用はしていただく必要があるのです。

FOMAサービスインからちょうど1年。
依然として、FOMA情報サイトとしては最大規模の個人サイトである「FOMAdeTV」は、
僕個人にとっても、そしてFOMA関係の業界の人々にも、
ささやかな影響を与えることはできたようです。
先日、某端末メーカーのFOMA開発の方に聞いたのですが、
FOMAdeTVは、ドコモのFOMA担当者も、端末メーカーの人も両方が見ているため、
端末の不具合情報などがユーザーから掲示板にアップされた場合、
ドコモの担当の方に突っ込まれない前に、端末メーカーの人がフォローするそうです。(笑)
その話を、端末開発の担当者さんから直接伺うと、「申し訳ないなぁ」という気持ちとともに、
やはり、ユーザーからの情報を、WEBを使って発信していくことの意味は大きいと感じます。

僕は、ドコモの人間でも端末メーカーの人間でもなく、
そして(現時点では)いわゆる、周辺事業者ですらありません。
大変に傲慢な発言ですが、僕にとってFOMAdeTVとは、
「いち個人が、どこまで情報発信の場を創り、そして、(あわよくば)
プラスの影響を与えていくことができるか?」 ということを自ら検証するための場でした。
僕なぞが、声を大にして主張しなくても、皆が自然にFOMAを使うようになるまで、
この試みは続けていければと思っています。

(2002.9.28)ZDNet Mobileに載った、日本通信三田(さんだ)社長のインタビュー、必読です。
ホットスポットは「100%失敗する」(ビジネスとしては)と言い切っているのには驚かされます。

僕なぞが言うのもおこがましいですが、同氏はモバイル業界で私の尊敬する方の一人です。
モバイルメディアマガジンの取材同行で、一度お話を伺う機会があったのですが、世の中には、
1時間だけでもお話を伺うだけで本当に勉強になる方というのはいらっしゃるんですね。
僕は、気合が入った会見だと、もう1年以上前になっちまった拙著、「携帯電話ビジネスの…」
を相手に無理やり渡してきちゃうのですが、三田社長も、お渡してしまった一人です。
(NTTドコモの夏野さんにも無理やり渡しちゃったのですが、同氏はすでに読んでくれていました)

ときおり、インタビューをして、テープ起こし作業込みで記事にする仕事があるんですが、
この仕事って、金銭的な報酬以上に、僕にとっては勉強になる仕事だと思ってます。
(だからと言ってこれを読んだ編集者の方は、「じゃ三田のギャラは据え置きで」とかはナシね(笑))
何せ、テープ起こしから記事にする作業をしていると、当たり前の話ですが、
普通に雑誌記事や本を読む以上に、何度も何度もその方の話を聞きなおし、
大げさにいえば、その方のパーソナリティや思想と、がっぷり対峙しなければなりません。
この作業をすると、相手のお話というのが、本当によく頭にはいるんです。
まるで、その方の思想信条が、乗り移って自分の一部に入ってくる感じ。
もちろん、だからと言って、その人のようになれるわけではないのですが。(笑)

そして、こうした作業をしていると、逆に、
「あ、意外に意味のあることを喋ってないな」とか、「文章にする価値はどこにもないな」とか、
案外わかっちゃうことも多いんです。
むかーし、20台後半の独立直後に、当時、S○Nの人事部長だった人のテープ起こしを
手伝ったことがあったのですが、合計で2時間以上にわたるインタビューテープのどこを聞いても、
まったく意味のあることを喋ってなかったので、むしろ驚いたことがあります。
世の中には、意味のあることを喋って人を説得する人と、
意味のあることをまったく話さないで、するりするりと世の中を渡っていく人の2種類に分けられる。
僕は、まるでシュールリアリズム文学のように意味をなしていない、
その人事部長のテープ起こしをを読んで、つくづくそう思いました。

僕の知る限り、三田社長レベルの「真のVIP」を除けば、それ以下の人間は、
どっちのタイプの人間でも、この世の中で十分に並存して生きていけてますね。
つまり、世の中の99%以上を占める、「非VIP」にとって、
「意味のあることを話す」というのは、生存や成功の必要条件ではないのでしょう。(笑)

(2002.9.27)現在、FOMAdeTVの方では、来月から正式サービスに移行する、FOMAのヴィデオチャットサービス(正規サービス名称は「M-Stage ビジュアルネット」)の実証実験を行っています。
やはり、何でも実際にやってみるものですね。
今まで想像できなかった、新しい発見があったような気がします。

大雑把にいうと、テレビ電話のコストは、30分で1400円ぐらいになります。(料金コースにより可変)
巷の意見と同様に、僕はずっと、「これは高い!」と思っていたのですが、
実際に生身の人間と同時に4人テレビ電話などを試してみて、
一概にそうともいえないなと思うようになってきたんです。
なぜなら、「コミュニケーションのコスト」というのは、
単なるネット接続料とは価値基準が違うということを実感として認識するに至ったからです。

ASDLの接続料値下げ競争など、我々は日常、通信コストについて気を使っています。
しかし、極端な話、「小泉総理とテレビ電話できる!」「浜崎あゆみとテレビ電話できる!」となったら、
我々は、いくら払うでしょうか。
もし、相手がどうしても話したい相手だったらば、30分1400円なんて安いものだと思うはずです。
結局のところ、コミュニケーションとコストの相関関係というのは、
「利用者にとって応分の価値あるコミュニケーションならば、バリューフォーマネーは常に成立する」
と考えることもできるわけです。
キャリアの努力による料金値下げや、テレビ電話の普及を待つのは当然のこととして、
むしろ、「コミュニティに参加する個々人を価値ある存在するためのソリューション」
これこそが求められているはずなんだと。

現在実験を行っている、FOMAdeTVのビデオチャットサークルでは、
むしろ、テレビ電話でない部分、
たとえば、掲示板やチャットなどの、従来ネットコミュニケーションの比率を上げていこうと思います。
そうした従来コミュニケーションが、個々人の個性、価値、魅力を十分に引き出し、
極めつけの「テレビ電話チャット」という形で、バーチャルなオフ会として実現する。
という位置付けを創ろうとしています。
そこには、定額常時接続の実現によって、だらけきったコミュニティになってしまった、
現在のPCインターネットにはない、ある種の新しい緊張感があるのではないか。
安価でローテクなコミュニケーション、高価だがハイテクなコミュニケーション、
これらを上手く混ぜ合わせることで、テレビ電話は、
十分なキラーサービスになりえるのだという思いを強くしたものです。

僕の中で、この実験は本当に大きな収穫になりました。
自分の目指すべき道が、とてもハッキリしたような気がするのです。
キーワードはズバリ、「Precious Communications」
まだまだ高額なFOMAのテレビ電話コミュニケーション実験は、
僕に、黎明期のニフティサーブのチャットのような、緊張感と新鮮さを与えてくれました。

現在、実証実験参加メンバーはまだ16名。
次の目標は、年内に、この世界で最初の携帯テレビ電話コミュニティを100名にすることです。

(2002.9.21)二ヶ月に一度ぐらいのペースで、福生に出かけます。
お目当ては、福生にあるカフェ兼レストラン、そして夜間はバーになる店、
HEAVEN TORNADE」です。
福生独特の、荒涼とした街並みに似合うこの店は、
できれば平日にこそ出かけたい、雰囲気のある店です。お勧めはおいしいピザです。

今月は月末まで多忙が続きそうなので、
「今のうちに」ってこともあり、彼女の日程にも合わせて金曜を休みの日にしました。
高円寺から福生っていうのは、バイクを飛ばすと、大体1時間ぐらいで行けるんですよね。

福生というとあなたは何を思い出しますか?
僕は、村上龍のデビュー作「限りなく透明に近いブルー」、そして、
片岡義男の小説「スローなブギにしてくれ」の印象がやはり強いです。
そして、このサイトの「FAVORITE」のコーナーでも挙げた、その映画版は、このカフェから
徒歩五分ぐらいの場所に実在した米軍ハウスを使ってロケが行われました。
大学時代、八王子に住んでいた僕にとっては、福生は時折ふらりとでかける街でもありました。
そのころ、村上龍のように米軍ハウスに住みたくて、真剣に物件を探したこともあります。
米軍ハウスは、もう米軍の人は住んでいませんが、今でも数十棟が残っているようで、
住んでる人はほとんどが日本人。不法占拠ではないですが、立ち退きを拒んで、
ずっと住みつづけている人びとのようです。どのハウスも老朽化しています。

おしゃれな店、センスの良い洋服屋、気の利いたレストランならば、都心の方が多いのですが、
なんというか、福生には、都心にはない独特の寂寞感のようなものが漂います。
そして、通りを歩く人々の独特のテイスト、
ヤンキー系でもあり、ブラザー・シスター系でもあり、それでいて、この街に似合う垢抜け感。
それは、青山の通りを歩くハイファッションな人びととか、原宿を歩く個性主張派や、
ましてや代官山をそぞろ歩く、流行に後れまいと強迫観念に囚われたかのような人々とは違う、
すごくリアリティのある感じ。そういう福生が好きです。

カフェの斜め前には、我が街高円寺や下北沢、そして原宿界隈でも滅多にお目にかかれないような、
極めてハイセンスなチョイスを見せてくれる古着&米軍放出&セレクトショップみたいなのがあります。
こんな店が、八高線の線路と畑の散在する、実に散文的な街並みの中にポツリポツリと点在する。

僕は18歳で東京に来て以来、24歳ぐらいまでの6年間をアチラ方面で過ごしたので、
多摩から八王子、そして立川や福生にはやはり、特別に思い入れがあるようです。
ああした米軍ハウスに一人で暮らして、誰にも看取られず一人で死んでいく、みたいな、
そんな老後をふと夢想することがあります。(笑)

人間っていうのは、自己暗示が大切らしく、強く願えばなりたいものになれるらしいです。
どうも僕は、広い邸宅の豪華なベッドで、
家族や取り巻きが周囲にいっぱいいる場所で死ぬ自分が想像できないんですけど。(笑)

(2002.9.18)あなたは新聞を購読してますか?
僕は近年、新聞読むのをやめちゃいました。本当はよくないと思ってるんですけどね。

新聞でなければ得られない情報が確実に存在してるのは承知してるつもりなのですが、
毎日発生する膨大な古新聞に対する嫌悪感、これはもう消えません。
インターネット経由で送られてくる膨大なメルマガ(1日20通以上)
そして、毎日平均7つ前後のニュースサイトを読むことで、大体はカバーしてます。

平均して言うと、新聞記事の方が、インターネットニュースサイトよりも、
裏の取れてない記事や言質の取れてないコメントがそのまま載ることが多いですよね。
そういう部分が、言論機関の端くれ(失礼!)たる新聞メディアの面白さだとは思うんだけどね。

今、周囲を見ても新聞を後生大事に読んでる人は、40代以上が多い気がしますよ。
僕のような者から見ると、新聞って、「意思決定者が読むことが多い」という面白さはある。
以前、ベンチャーを立ち上げたときに、株主の仕掛けで日経産業新聞だかに記事が出たら、
「そのコンセプトが面白い」っていうんで、数名コンタクトしてきた会社やマスコミがいました。

僕が思うに、新聞の媒体としての情報価値っていうのは、申し訳ないけど、
「老人のための2ちゃんねる」ですね。(笑)
なにせ、新聞に書いてあることなら、頭から信じる人は世の中にまだまだ多い。
新聞は、信じるものではなくて、多分「使うもの」「利用するもの」「謀略するもの」ですね。
そういう意味では、むしろプレスリリースを並べただけのインターネットのニュースサイト以上に、
僕よりも若い世代の人にとって、新聞っていうのは、自己の謀略に活用すべきだろうと。

(2002.9.18)ここ数日、日朝首脳会談にまつわる報道、貴方はどう見ましたか?
僕は、ある種、自分の中のヒューマニティの部分とか、道徳観とか、プラグマティックな部分とか、
そして、それとは裏腹の、自己の偽善性などについても、つくづく考えさせられてしまいました。
多分、僕だけでなく、この首相訪朝にまつわるトピックについて、多くの人が、
「一体誰に感情移入したらよいかわからない」という、
混乱した感情があったのではないか。
え、全然そう思わなかっって? そういう人はもう今日はもう読まなくていいよ。(笑)

「8名死亡、4名が生存」とのことですが、
かの、世界有数の非人道国家にあって、この数字は冷静に見ればマシなのではないか。
金正日の「率直にお詫び作戦」は、北朝鮮にとって一定の成果だったでしょう。
口では思いっきり謝っても、共同宣言には「拉致」の文字がないという巧みさ。
「白いものでも将軍様が黒といえば黒」の、かの国にあって、
公式の宣言に盛り込まれないコメントなど、あってもなきがとごきものでしょう。
北朝鮮の側から見れば、オープンなマスコミを持つ海外に対して拉致の事実を認めても、
国内的には、まだまだしらを切りとおせるという、絶妙の落としどころだったわけでしょう。

プラグマティックに判断した場合、僕には日本がどうすべきか、正直よくわかりません。
日本だけの利害からすれば、明らかに日朝国交回復など急ぐ必要はない。
大学の頃かじった、政治地理学(地政学)の基本セオリーを持ち出すまでもなく、
「海洋国家にとって、半島部の統一と勢力の伸張は抑えるべき」というのが基本ドグマだからです。
(EUに対する英国の微妙なポジションは、欧州を一つの「半島」と捉えると、同様に理解できる)
ただし、日本は、政治的にはアメリカの「属国」に過ぎませんから、
アメリカの意向に従うことが、どの程度国益になるかどうかの判断、これが僕には難しい。
僕は、政治の専門家ではありませんから、あまり自信を持って発言することはできませんが、
今回のこのタイミングでの日朝交渉再開は、
アメリカが今後しばらくの間イラクに専念するため、朝鮮半島有事のリスクを抑えたいがために、
日本に代理行動を取らせているように見えなくもない。
いずれにせよ、プラグマティックな視点からのオピニオンをここで開陳するには、
残念ながら僕には、国際政治学の知識も見識も、どうやら足らないようです。

では、道徳、あるいはエモーショナルに見たらどうだろうか。
僕も人間の端くれ(笑)ですので、拉致家族の悲痛な会見には心が痛みます。
あっさり「8名死にました。あれは部下がやったことでスマソ」と言われれば、怒りが湧くのも事実。

しかし、北朝鮮、そして韓国そのほか諸外国から見れば、
「8名の犠牲で済んだなど、ラッキーな話ではないか」と言いたいところでしょう。
朝鮮戦争で国が焦土と化し、それ以外にも大韓航空爆破、ラングーン要人テロ、などなど、
北朝鮮のせいで無数の犠牲者を出してきた韓国のみならず、
朝鮮戦争に出兵した米国なども、自然とそう思うことでしょう。

わずか13歳の少女が拉致され、訳もわからず殺される。(病死とか事故とか抜かしてますが)
僕らは、その非人道性に怒ると同時に、日本以外の多くの国では、
そんなことは日常茶飯事だということを改めて考えなくちゃいけないだろうと思いました。

それとも「殺されたのが同じ日本人だから腹が立つ」ってことでしょうか。
つまり、殺されたのが我々の隣人に近い人間だから、感情移入し、怒る?
実は、そうした「同じ日本人≒隣人愛」の感情こそが、我々のヒューマニズムの限界であり、
それが同時に、他国に対する残虐性の源にもなっているという事実に、
気が付くべきなんじゃないだろうか。

一体、「隣人愛」という言葉ほど恐ろしいものはないと、僕は今回の会見を見ていて思ったのです。
「隣人愛」それ自体に罪はないのでしょうが、それは、裏返しにしてみれば、
「隣人でなければ愛していない」ということでしょう。
僕らのイマジネーションは、同じ国民でない北朝鮮の国民にまで及ぶでしょうか?
経済援助をしなければ、かの国で飢えて死ぬのは罪のない子供なのですから。

こう考えていくと、一つの虚無的な考えが浮かんできてしまったのですね。
「僕たちは真に博愛主義になるには、誰も愛さないことを選択するしかないのではないか」

昔、安部公房の小説を読んでいて、「博愛主義者の人間嫌い」という言葉を知りましたが、
今回のこの一件を見ていて、僕は久々にこの言葉を思い出しましたよ。

(2002.9.14)モバイルメディアマガジン」編集長高橋さんの厚意で、
同誌に連載しているコラム、「三田隆治の日出づる国のケータイ」のPDFファイルをいただきました。
順次、このサイトでご紹介させていただけるかもしれません。

ちなみに、「モバイル」という言葉、この雑誌を出してるシーメディア社が商標持ってるんだそうです。
僕は、先日まで知りませんでした。(笑)

(2002.9.14)Bluetoothストレス」っていうモノが、確実に存在していると思います。
最近、毎日便利にガンガン使っている、我が「FOMA SH2101V」ですが、
これって、Bluetoothで本体につながれた、ペンタイプのハンドセットで通話するんですね。
本体はバッグの中に入れたままでOK。メールの簡易プレビューや通話発信もハンドセットから可能。

実際に、こうしたBluetooth機器と接する生活を送ってみると、
1日の中で、「今はちゃんと繋がってるだろうか?」って気に留めている時間が、
結構あることに気が付きます。。
実際のところ、SH2101VのBluetoothは、つながりはかなり良好であり、
たとえば、ファミレスでコーヒーをお替わりしに席を立ったとしても、
10m離れたぐらいなら、ポケットに入れたハンドセットの接続は途切れることはありません。
しかし、しょせんは有線でなく、「電波」で繋がっているものである以上、
至近距離にいても、何かの拍子で、ふと接続が切れてしまうことはあります。
そして、実用上許されるレベルの不具合とはいえ、切れた接続が自動復帰しないときも時折あります。
こうしたことからくる「心のひっかかり」は、確実に、僕にほんのわずかづつ、
新しい種類のストレスを蓄積させているように思います。

イチジクの葉っぱを股間にあてがって以来、人間は何かしらのストレスを抱えてきたともいえます。
どんな人でも、洋服を着れば、多少は身だしなみに気を使い、鼻毛が見えてないか気にかけ、
女性ならば、化粧の乗りにも気を使うでしょう。
以前、シャレで女装させられたとき、「スカートって、何て無防備な服装なんだ!」と驚きました。(笑)
常に、裾がまくれてないか気を使わないといけない、このわずらわしさ!心細さ!
女性を女性たらしめているのは、つまりはこうしたスカートであり、
いかにも歩きにくいハイヒールではないのかと思ったほどです。
おっと、脱線しました。(笑)
こうした「心のひっかかり」は、人間を人間たらしめているものであるとも言えるわけでしょうが、
僕らのこうしたストレスは、ハイテク機器によって、増えている一方なのでしょうか。
僕にはよくわかりません。

もし僕が江戸時代に生きていたら、「水呑み百姓三田隆治」は、
大名行列が来たらば、さっさと土下座しないと、切り捨て御免されてしまうかもしれない。
きっとそれは、街道を旅する当時の人にとって、結構なストレスとして作用していたでしょうが、
現代人は、大名行列に気を使う必要はなくなった分、
狭い道路で後ろから迫ってくる自動車に気をつけなくてはならない。
いつの時代にもっともストレスが多かったか、僕には判断することはできませんが。

少なくとも12年前と比較すれば、携帯電話を持っている僕はストレス源を抱え込んだわけで、
しかも、FOMAにしたってことは、以前よりも、
「ここは電波繋がってるかな?」と気にかける時間が増えたわけです。
そして、Bluetooth機器を持つことで、また小さなストレスが少し増えたわけですが、
そうやって、いつでも繋がっている環境になったおかげで、
「今、だれそれさんは俺に連絡つけたがってないだろうか?」
などと懸念することからくるストレスは、これは確実に減ったのでしょう。

おそらく、時代が変わっても、ストレスの総量はそれほど変わってないという気もします。
ただ、ストレスの内容そのものが変質していってるってことなんでしょうか。

(2002.9.12)皆さんのインターネット接続手段は何ですか?
僕は現在、NTT東日本の「フレッツADSL8M」に、プロバイダは@niftyという組み合わせです。
フレッツも、ついに12Mの高速ADSL「フレッツ・モア」の予約が開始となりましたが、
現在の8Mbpsから、12Mbpsにサービス変更するかどうかは、まだ迷っています。

だって、料金こそ同じだけど、工事費も申し込み手数料も、また別途かかるからね。
今予約すれば、3ヶ月ほど料金を割り引くっていう、よくあるサービスもあるようだけど、
3か月分の割引料と、工事費・手数料、どちらが多くなるかわからないしね。


上記3行、後日訂正。
料金は同じではなく、12Mフレッツは8Mフレッツより、正確には100円高かったです。
あと、3ヶ月の割引サービスは、純粋な新規加入に限られ、フレッツ1.5や8Mからの
移行には適用されないようです。
というわけで、フレッツモアの導入は、多分我が家では見送ることになりそうです。

現在、驚速ADSLで最適化されたおかげもあってか、我が家は実測で最高5.6Mbpsは出てます。
8Mでここまで出てると、12Mbpsベストエフォートに替えたところで、
いきなり倍になるってことはまずないだろうし。
そうこうしてる間に、1年ぐらいしたら、ADSLよりも、有線や光ファイバーの方にしたくなるかもしれないし。
っていうわけで、回線については、ちょっと思案中なんです。


それでもって本日、プロバイダについては、最近ちょっと話題の「BB.excite」に替えてみました。
このサービス、フレッツ系(ADSL、光)限定で、月額500円という格安で話題になりましたね。
っていうか、これは、NTT-BBのBROBAと同様に、フレッツ拡販のための提携がされてるのでしょう。
BROBAも、回線がフレッツなら料金が凄く安いのに、プロバイダ単体の方が料金が高いっていう、
いかにもNTTグループ内囲い込み戦略も露骨な料金設定でしたが。

現在、2000円払ってる@niftyは、これで、月額1200円に下がるので、
(他の接続手段で繋いで、メールやHP、コンテンツだけを使う人のための「オープンコース」っていうプラン)
BB.exciteで500円余分に払っても、合計で1700円。今より300円のオトク。

それと同時に、僕が見てみたかったのは、BB.exciteが提供するBBコンテンツです。
ここの料金体系もまた、基本的にBROBAに似ていて、コンテンツのみ会員だと300円。
そして、BB.exciteだと500円で、コンテンツ会員にも同時入会という仕組み。
そして、特徴的なのは、
BB.excite経由のexciteBBコンテンツは、基本的にインターネットではない。
ということです。
他のインターネットバックボーンを経由せずに、フレッツから直接コンテンツのあるセンターに繋ぐので、
ボトルネックなどによる落ち込みが少なく、ストリーミング系も安定しているとか。
そしてコンテンツに逐一、小額の課金することでユーザーからカネを取るモデルを成立させようとしてる。

同時に、まだサービスも開始されたばかりの「BB.exciteデスクトップ」も試しているところです。
これってかなり、凄くよく出来てる。何よりも、画面が美しく、情報はキレイに整理されてる。
いわば、ポータルサイトにおける「マイページ」機能を、そのままスクリーンセーバー化したものだけど、
外国系のポータルサイトにはない、良い意味で日本人らしい繊細さ、キメ細やかさがあると思う。
こうしたデザイン性の優れたインタフェース、Macユーザーにはお馴染みでしょうが、
WINDOWSユーザーにとってはインパクトも強そうです。

「巨人・大鵬・卵焼き」ってわけじゃないけど、日本人のインターネット定番といえば、
とかく、「IE、WORDにYahoo!Japan」ってのはあったと思うんだけど、
こうしたexciteの動きなんかを見てると、これからはYahoo!もわからないよな
などと、少し思わないこともない。
しかし、一つ特徴的なのは、exciteのビジネスモデルって、巧みであると同時に、
発想としては、むしろiモードビジネスモデルに近い、いわゆる垂直統合型を志向してるよね。
プロバイダが、コンテンツで他社と差別化できるなどという幻想は最初から持っていないのでしょう。
ある意味、きわめて反インターネット的

最近、NTTドコモの夏野氏は、日本以外の国でのAOLの隆盛なんかの例を挙げて、
「iモードが目指す、包括的なユーザー認証モデルは日本だけの現象ではなく、世界の主流だ」
(つまり、iモードの認証をそのまま、eコマース決済などにまで進化させようという考えを指す)
と発言しているようですが、
AOLとNTTドコモに一つだけ大きな、大変に大きな違いがあるとするならば、
AOLは、純粋にサービスのみで現在の地位を築いたのに比べ、
NTTドコモは、電波、端末、サービスを垂直に統合したところから、
現在のiモードのシェアを築いたという違いでしょう。

NTTドコモが、本当に「エクセレント・カンパニー」であるかどうかは、
そうした地盤がない海外に進出しても、成功できるかどうかでハッキリすることでしょう。
何せ、ピンクレディから大和銀行に至るまで、国内では成功していても
海外進出したとたんに、馬脚をあらわしたモノは枚挙に暇がないのですから。

あれれ、exciteの話をしてるつもりが、いつのまにかドコモの話題になっちまった。(笑)

(2002.9.10)「−玄人の投資とは、投票者が百枚の写真のなかからもっとも容貌の美しい六人を選び、その選択が投票者全体の 平均的な好みにもっとも近かった者に賞金が与えられるという新聞投票に見立てることができる。」 (ケインズ)

かのケインズは、「投資の本質」をこのように例えたわけですが、
この、実にわかりづらい悪文、もう一度じっくりと読んでみてください。
エラそうな発言で申し訳ないですけど、
特にクリエイターと呼ばれる人は、このことを基本的にわかってない人が多いのじゃないかと思う。
こんなエラそうな発言をしていますが、正直に告白すると、
僕自身、最近まで、この言葉の意味が理解できていませんでした。

いわゆる株式投資や株価予測、そして全ての相場と言われるものが、往々にして外れるのは何故か?
それは、このケインズの言説に従って行動する人と、そうでない人が混在しているからでしょう。
極言すると、投資という行為にクリエイティビティは必要ない。
むしろ、中途半端に理解してるぐらいなら、何も知らないほうがいい場合すらある。

1999年あたり、ネットバブル華やかなりし頃、
僕は、10年前、二つ目に作った会社の50%株主だった人に会ったのですが、
(同人物は、今でも親交がある人ではあり、もっというと僕の初婚の媒酌人でもあるのですが)
三田「しかし、こんなバブル、いつまで続くんでしょうかね?」
株主「いや、バブルである以上、乗らなきゃ損なんだよね」

あぁ、僕はなんと浅はかな奴だったんでしょう。
そうなんですよね。
投資っていうのは、「良いモノ」に投資する人が主流だとは決して限らない。
「良いモノだと大多数の投資家が考えているもの」に投資するんだそうです。

あぁ、僕はつくづく、人に投資されるのに向いてない人間でした。
だって、最初から大多数の人に理解してもらいたいとか思わない人間だったんだもの。(笑)

だからね、だからこそ、ですよ。
僕は、僕みたいなタイプのへそ曲がりが、アイデアを具現できるシステムを考案したいですね。
1年以上、考えつづけてますが、まだ答えは出ません。でも、考えつづけましょう。
僕みたいな人間は、無意識で「投資家」という人種に侮蔑の念を持っちゃう。
すみません。僕は、人と同じことをすることが好きじゃないもので。(^_^;

『心の中では侮蔑、表向きは平身低頭』、これじゃやっぱりダメですよ。ダメ。
『心から尊敬、平身低頭し、身を粉にして尽くす』、これでしょう。やはり。

(2002.9.10)匿名掲示板って、いつのまにか今のスタイルが定着しましたね。
やはり、その「病弊」を作ったのは、僕は2ちゃんねるとYahoo!掲示板だと思ってます。
ネットの規模がまだ小さかった頃は、掲示板設置者は書き込みの内容に責任を負ったけど、
現在では、掲示板メンテに責任を持ったら、ビジネスとして成立できないっていう考えが主流ですね。

上記の二つ掲示板は、何故に、いったん書き込んだら最後、
自らの書き込みすら、簡単に削除できない構造になってるんでしょうね。
書き込みは自動なのに、削除はいちいち「削除依頼」が必要だなんて、考えてみるとおかしいよ。
どうやらこれは、削除こそ、WEBマスターに授与された『大権』であるっていう思い込みが、
そのまま、再度の検証なく、「伝統」として定着してしまっただけなんじゃないでしょうか。

最近思ったんですが、掲示板運営のスタイルとして、
いっそ「書き込み」だけじゃなくて「削除」の機能も万人に開放してみたらどうだろう。
無責任な書き込みには、無責任な削除で対抗するしかないのじゃないかとすら思ったんですが。
たとえば、Cookieとか使って、「2個書き込んだら、1個削除する権限が発生する」とかさ。
「それじゃあ、有意義な意見の潰しあいになる」って?…ならば、いっそ投票制度にして、
「1個書き込んだら、他のアーティクル一つに○か×を投票する義務が発生する」ってのはどう?
権利じゃなくて、義務にしちゃうの。
そしたら、掲示板の「民意」に合わなかった書き込みは、支持者がマイナスになった時点で消えると。
それで万が一、権利侵害や誹謗など、不穏当な書き込みが残ってしまうような場合は、
スレッド全体の連帯責任として、スレッドそのものが削除される、とかね。
(この部分は管理者の手間だけど)

2ちゃんねるのような巨大掲示板を除けば、確かに、
匿名掲示板をビジネスとして定着させるのは難しいっていうけど、
いっそ、「書き込みは無料、削除は有料」っていう仕組みなんかはどう?
「1アーティクルを消したら5円。1スレッド全部の削除は1000円」なーんてね。
これじゃ、下手すると総会屋まがいのビジネスになっちゃうか。(笑)
でも、先ほど書いたような、「書き込みの権利と投票の義務」っていうのと組み合わせれば、
参加意識の高い人にとっては、必ずしも出費がかさむことにはならないと思う。

いずれにせよ、掲示板っていうのは、基本的には「数の暴力」なので、
少数の「異説」を開陳する場所としては、基本的に向いてないですよね。
だからここは、発言も削除も、徹底して数の論理で運営したらいいのじゃないかと思う。

(2002.9.10)『島』と『大陸』を分ける定義って何か知ってましたか?
昨日まで、僕は寡聞にして知りませんでした。
定義によると「グリーンランドより大きいと大陸、それより小さいと島」なんだそうです。なんだそりゃ。

(2002.9.7) 久々にコラムを更新しました。
ここで「更新しました」と書かないと気が付いてくれない人が多数いそうなんで書いときます。(笑)

(2002.9.6)TCAがまとめている、携帯電話キャリア各社の8月実績が出ました。
以前より僕はここで、「8月の単月シェアに注目せよ」と言ってきましたが、覚えてます?(笑)
この8月の実績が、今年度のシェア競争の帰趨を暗示するだろうと思っております。
8月というのは、1年で一番モノが売れない月ですし、3キャリアとも目立った新機種もなかった。
だから、Jフォンが一時的にauを抜いた3月や、ドコモが単月シェアで3位に転落した5月よりも、
むしろ、8月の実績が重要だろうと、ずっと思ってきたんです。

で結果ですが、割と順当なものでした。
純増数で言うと、ドコモが16.1万、au12.52万、Jが10.62万、
昨年8月と同じく、3社とも8月特有の落ち込みが激しいですが、auがそこそこ健闘しています。

細かく見ていくと、すこし気になる現象としては、
関東地方限定だと、この数字が逆転し、Jフォン>au>ドコモとなるところ。
もっとも携帯電話というのは、私の知る限り、「東京主導型」の製品ではないですから、
関東地方のこうした傾向が、今後の「ドコモ不利」を暗示するとまでは言えないと見ています。
9月から、パケット対応端末でメール有料化により、実質値上げとなったJフォンは苦しいですね。
これからしばらくの間、Jフォンのシェアを食うのはauでしょう。ドコモは今年末までは微減でしょう。

今後、今年の年末ぐらいまでは、大体この調子が続くと見ています。
つまり「ドコモは少しシェア下げ、auは暫増、そしてJフォンは減少」です。
そして、今年の年末以降、これに不確定要因として加わるのが、
12月のJフォンの3G開始、(最初からGSMとのデュアルで国際ローミングを予定)
そしてドコモのカメラ付きフルスペック504isシリーズの投入となるでしょう。
auについては、今後1年は従来機種で、どこまでシェアを維持できるかという問題となるでしょう。
auは、来年度からIP通信に特化した、最大2Mbpsのcdma2000 EV-DOが開始となりますが、
EV-DOの優れたインフラ効率、コスト効率の恩恵を一般ユーザーが受けるのは、まだまだ先でしょう。

そしてFOMAは?
相変わらず不調。8月もわずか6000台あまりの純増に留まりました。
特に8月は、サービス開始からちょうど10ヶ月が経過したこともあり、
現状では使えないと判断して、PDCに戻すユーザーもかなりいたと思われます。
(ドコモは、機種変更から10ヶ月経過しないと、優遇価格での購入ができません)

私、今年の3月ぐらいまでは、「秋口以降、FOMAはプチブレイクする」と言ってきましたが、
この自説、素直に予測違いを認めます。ごめんなさい。m(_ _)m
僕の予測が外れた(であろう)要因は、大きく分類すると下記だと思います。

1.秋口投入予定の高性能モデルの発売が年末以降まで遅れる見込みとなったこと。
2.FOMAの高い経済性に対して、ライトユーザーは、恩恵を見出しにくかった。
  (ここのポイントについては、僕の分析が甘かったことを反省しています)
3.普通の人は『安くなる』という理由だけで、携帯電話を2台も持たないという事実。
4.そのほか、守秘義務上ここではいえない事情。(^_^;

ここ半年ほど、携帯業界について色々と取材や執筆、そして考察を繰り返す中で、
それ以前の半年間に、僕が携帯電話に対して持っていた考察やビジョン、そして予測については、
色々と、修正が必要なものが出てきたようです。色々と勉強させていただきました。

テレビ電話の普及については、最新の予測としてはコレを出しておきます。
TV電話が100万ユーザーというクリティカルマス(普及臨界量)に達するのは、
2004年の春あたり
と予測しておきましょう。
この予測の根拠となっているのは、
3Gのキラーサービスの変遷がどのように起こるか、僕なりに具体的に見えてきたというのがあります。
今月投入される、auのムービーメール携帯、そして、年末投入のFOMAの動画メール機能搭載。
これらがある程度、普及定着しないと、テレビ電話(ストリーミング動画コンテンツを含む)に対して、
ユーザーの心理的準備が、まだ起こらないだろうこと。
そして、買い替えのタイムラグがあることなどから、
テレビ電話の本格的ムーブメントは1年半先と予測しときます。

ただし、今年末から来年度前半にかけて、テレビ電話は、やはり伸びていくだろうとは確信してます。
問題は、20万とか50万人という普及の初期段階で、どういう人がユーザーになるのかということ。
このあたり、単に「外野」として予測ごっこをするだけでなく、僕自身は具体的に行動したいですね。
テレビ電話は、1970年の万博に登場以来、一度も成功しなかったインフラです。
だからこそ、これを普及させるために、微力でもいいから何かをしてみたいと思うんです。

(2002.9.4) 京都出張して某社の社内セミナー&コンサルの用事をしてきました。
晩夏の京都はまだ暑い!
しかし、空いた時間で京都散策も楽しんだし、すっかりリフレッシュしてまいりました。
京都のマクドナルドって、景観に配慮してなのか、看板の色が少し違うのね。
僕が京都で見かけたマックは、看板の赤い部分が茶色で、落ち着いた感じです。

話は山ほどあったわけですが、特に急を要するミッションとしては、
法人サイトに対して、最近重要度が増している(らしい)、いわゆる、
SEO(Search Engine Optimaization)」の早急な実施の提言。
(最近は、↑こんなことを商売にしてる事業者もいるらしい。)
そして、3Gに特化したサービスをやりにあたり、
3Gだからと言って、2.5G部分のサービスを軽視してはならないことなどを中心に、
2時間ほど話して1時間質疑応答とディスカッションのようなものをしたのですが、
『ユーザー掲示板を導入したいとは思うのだが、荒らしが心配だ』という指摘が。

実際はさ、法人サイトだから、営利サイトだから、「荒らし」が来るんじゃないの。
インターネットっていうのは、若い世代にとっては「生活の場」なのよ。
自社の利益ばかり考えて「儲ける場所」としてしか捉えてないから荒らされるんだよ。
「○○社のサポート担当でございます」じゃなくって、
ちゃんと顔の見える「個人」として接すればいい。
個人には個人として接する。
これは、日本のサラリーマンが一番苦手としてる習慣かもしれないね。

荒らし対策なんて、そこのリアリティがわかれば、実際は凄く簡単なんだけどね。
だから、高いコンサル費用払って(俺は高くないよ!(笑))、
誰かさんに丸投げするしかなくなってしまうんだろう。
そういうのって、お金の無駄遣いだと思うんだよねぇ。ほんと。

(2002.9.3) 最近のカメラ付き携帯電話の流行は「大型背面液晶」だそうです。

「画面を広くしたいから、折り畳み式ケータイが流行る」
 ↓
「折り畳み方式になると、時刻や着信相手、メールなどの状況がわかりづらい」
 ↓
「だから、背面に液晶を付ける」
 ↓
「今度は、その背面液晶の大型化競争が起こる」

俺の率直な感想、述べていいですか。
こういう端末を作っているやつらは、美意識というものがないのか。
俺ははっきり言って、凄く怒っていますよ。
とにかく日本の携帯電話のデザインのダサさ、美意識の未熟さっていうのは絶望的。
ゴチャゴチャ付け足すばかりで、減らすこと、抑制することを知らない。
こういうのを、発展途上国的美意識と呼ぶ。
デザインIQは中学生並み、合体ロボットアニメ並みの幼稚なデザイン感覚。

冷静に、このデザインを見てみてくださいよ。コレに、そしてコレ
この、背面にでっかい液晶がついたフォルムの、異常なバランスの悪さ!
そして、「なんでも機能を足していけば消費者は買うだろう」っていう安易さ!
この、いかにも「無駄な機能を買わされてる感」から漂う、バブル臭さ!
「折り畳みだから情報は見れなくて当然。シンプルなほうがいいんだ」って
その分デザインやカラリング、フォルムで勝負してやろうっていう会社はないの?
その「他社と同じことをやるためだけに使われてる」莫大な開発費、
もう少し、独自性の高い、美しいデザインのために回したまえ。
こんなことだから日本のメーカーは、いつまで経ってもブランドで勝負できないの。
もうこれ以上、茨城のヤンキーが喜びそうなデザインばかり出すのはよしてくれ!
こんなダサいケータイ、恥ずかしくて使えません!

FOMA N2002の、通話中紫色に点滅する背面LEDの採用を決めた奴は誰だ!?
FOMA P2101Vの、カメラ周囲のリングの色をゴールドにした奴は誰だ!?

(2002.9.2) 「アザラシのタマちゃんを見に行こう!」

たかが野生のアザラシ一匹に大騒ぎすることの是非はさて置き、
以下僕の日曜日の行動をトレースしてみます。

日曜日、バイクで羽田空港あたりに出かけた後、川崎近辺を通ると、
「鶴見」の道標が目に留まりました。
今、鶴見と言えば鶴見川、そしてタマちゃん。
「これは、もしかしてタマちゃんを見に行けるのではないか」
ってなわけで、近くのマクドナルドで小休止しつつ、
FOMAのSH2101Vでインターネット検索を試みたわけです。
知っている事実は、「タマちゃんが鶴見川にいる」という情報のみで、
鶴見川の何所に、かのアザラシが出没するかを見つけ、そこまでのルートを調べる、
というものです。

まずは、Googleから「タマちゃん」「鶴見川」などのキーワードで検索をかけ、
「鷹野(たかの)大橋付近に居るらしい」との一文がヒットする。
そこで、Yahoo!Mapを使って、神奈川の地図から「鷹野大橋」を地図検索、
現在地も併せて地図検索し、鷹野大橋までの最短ルートを確認。
というわけで、検索に要した時間は15分、費用(パケット代金)は200円。
(地図情報系の検索は、容量の大きなグラフィックを多く含むため、
パケットベースだと金額がかさみやすいんですね)

で、結果的にはどうだったかって?ダメでした。(笑)
8月30日を最後に、タマちゃんは姿を見せなくなっており、
現地である鶴見川鷹野橋付近も、タマちゃん待ちと思しき人はポツポツ居れど、
アザラシの姿を見ることはできませんでした。(笑)

さて、これを読んであなたはどう思われましたか?
(1)「鶴見川付近に行って近所の人を捕まえて訊くのが早いじゃない」
と思ったあなたは、多分、40歳以上でしょう。
(2)「近所の交番で訊く。あるいは役所に電話して尋ねた方がいいんでは」
と思ったあなたは、おそらく、30歳台かもしれない。
(3)「友だちに電話して、タマちゃんの居場所をインターネットで調べてもらう」
と答えたあなたは、20歳台の人ではないでしょうか。
(4)中でも、「2ちゃんの関連スレッドに質問として書き込んで、レスを待つ」
と答えたあなたは、ちょっとオタク系入ってるかもしれないですね。(笑)
(5)そして、「友だちにメールしまくって、タマちゃんの場所を教えてもらう」
と答えたあなたは、ティーンエイジャーかもしれませんね。

こんな風に言い切ってしまうのは、ちょっと乱暴すぎますかね?
それに、僕が取った行動って、そもそも「モバイルコンピューティング」といえるのか?
という疑問があるのも、我ながら事実。
FOMAのSH2101Vは、このように外に居ても、
固定のインターネット環境に近いことができるのですが、
僕自身にとっては確かに、
「固定インタネ環境と同じような検索がモバイルで、独力で可能」
ということは、それ自体は一つの魅力ではあります。
物事は大体なんでもそうですが、わからないことがあったとき、
すぐ人に訊いてお手軽に解答を得ていると、
その物事に対する理解に結びつきにくいって思うので。
ただ、それを万人が実行すべきだとも別に思わないですけどね。

一ついえることは、
「外から、タマちゃんの居場所を調べて、そこまでの道順を調べる」
って行為に対して、
本当にモバイルならではの解法っていうのは、まだまだ全然確立してません。
まず、googleなどの検索エンジンは、固定環境では良くても、モバイル環境では、
問題解決までに、これだけの遠い道のりを要求してしまうわけで、
モバイルに特化した検索システムがなければ、
今後、モバイルコンピューティングは本当の意味で飛翔しないでしょう。
僕が持っている漠然としたイメージとしては、
「自分の位置(座標)を基点とした、同心円的な距離、
それも物理的距離と、時間的な距離の両面から優先度順に、
トピックを検索していくような、モバイル特化型検索エンジン」
こんな風なものがなければ、ユビキタスに需要を満たす、
情報取得はできないだろうなと。

ただし、上記でも例をあげたように、情報収集への解法は、
世代やパーソナリティに応じた複数の解があるわけですが、
特にモバイルでのシステム開発というのは、
固定よりも、より人間に密着したスタイルである以上、
こうした、個々人の生活履歴や情報取得パタンに応じた、
複数の解法の組み合わせも必要ではないかと思います。

 
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