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(2002.6.28) FOMAdeTVで行った、「FOMAユーザーアンケート」は、
最終的に150名超のデータとなりました。

たいした人数じゃないって?いえいえ、FOMAユーザーは全部で13万人も居ないのですから、
このアンケートは、リーチ率から言えば、0.1%強となります。
単純に考えて、もしも、iモードユーザー全員を対象としたデータとして、リーチ率0.1%を達成するとなったら、
3万人分以上のデータを集めなければならないわけです。
っていうのは、少し誇大広告かもしれないけどなぁ。あはは。

現在のリーチ率でも、「世界唯一のテレビ電話ユーザーコミュニティ」を名乗る資格はあるかもしれないですが、
当座の目標は、FOMAdeTVにおける、FOMAユーザーへのリーチ率を、0.3%程度まで持っていくこと、かな。
2ちゃんねるなどへの告知を行わずとも0.1%強のリーチがあったのだから、不可能ではない。と思っています。

企業が手をつけるほどのスケールではないですが、
しかし、世界中全部をマーケットと想定すれば、
誰かにとって絶対に必要なデータが、そこにはあるはずだと思うのですが、どうでしょうね。
僕にとっては、もうこれは実験、
「独りで、全くお金を使わずに、資産価値を生むWEBサイトを作れるか?」ですからね。
別に失敗しても、全然損はないですしね。(笑)

(2002.6.28) 先日、雑誌でNTTドコモの夏野剛氏インタビューをするにあたり、
同氏の著作「iモードストラテジー」を読み直してみて、改めて思ったのですが。

AMAZON.co.jpの読者書評を読むと、同書は絶賛されまくっていますが、改めて読み直してみて、
僕はむしろ、iモードビジネスモデルの強さと共に、むしろ、それと隣り合わせの脆弱性についても、
ひしひしと感じたような気がしました。

日本の携帯電話業界は、80年代の自動車業界に似ていると同氏は指摘していますが、
これは本当にその通りだと思います。
しかし、もしそうだとするならば、
80年代の自動車業界が、圧倒的な強さで世界進出を果たすと同時に陥った大きな過ちも、
また、現在のiモードはトレースしている気がしてなりません。
スーパーチャージャー、4WS(四輪操舵)、燃費がリッター4kmを切る3ローターエンジン、
80km以上になると自動的にせり出すフロントスポイラーなどなど…。
当時のニッポンの自動車は、ばかばかしいほどの付加アクセサリー競争でした。

こうした傾向が行きつくところまで行くと、必ず起こってくる反動は、「昔は良かった」です。
ばかばかしいまでの付加価値は、スタイル的な反動を呼ぶものです。
つまり故障が多く、不便で高価、しかもローテクな外国車に負け始めるわけです。
これは、クォーツ時計が性能面で競争できないところまで達してしまったのち、逆に、
時計としての性能では負けているはずの、スイス製機械式時計にブランド価値を譲ったときにも似ていますね。

最近、段々と巷で話題に上りつつある、「日本の携帯電話ってどうしてこうダサいんだ」という声は、
もはや、日本だけが特殊な電波方式を使っているという「防壁」のために、かろうじて爆発していないだけですね。
折りしも、NOKIAが日本では使えないGSM方式の携帯電話を売る、
もしくはレンタルするための店を都内にオープンさせましたが、
それが、単にNOKIAブランドの宣伝、そして海外渡航者へのユーティリティ機能だけでなく、
日本の携帯電話デザインのどうしようもないヒドさを、日本の消費者に気付かせるための
深謀だとしたら、本当にヤバいですよね。
この店は、若者向けファッション誌では大々的に取り上げられること間違いなしでしょう。

SH251iのサブ液晶の、性能第一主義のばかばかしいまでの大きさ、そのバランスの圧倒的な悪さを見て、
僕は痛感しちゃいましたよ。このままだと、単なるデザインだけで日本の携帯は負けかねないって。
そういえば僕のFOMA、N2002も、通話中に液晶の裏側部分が紫色で点滅することに最近気がついて
びっくり仰天。この電話をデザインした人の美的センスは、
AUTOBACSで売ってるような、どこぞの車載カップホルダーのレベルです。

今、携帯電話のビジネスに関わるもの。そして、コンテンツを作るものが、この過去の轍を踏まなければいいが、
と、最近思います。凄く高度な技術を駆使しているはずなのに、
それゆえに不要なもの、要らないものと見なされる。
こんなものは、これまでにも無数にありました。オートバイ、エレキギター、ヴィンテージジーンズ、etc...
ここに、「ニッポンのケータイ」が入ってしまわないことを祈るばかりですが。

(2002.6.27) WirelessWatch Japanに、ブザイクな僕の顔をMPEGでさらして以来、
ぽつぽつと海外からコンタクトのメールが来るので嬉しい限りです。
ドイツのコンテンツプロバイダの方からメールが来て、
今、出張で日本に来てるので、
欧州での3Gサービスの展開などについて色々話をしたいとのこと。
欧州の人が携帯電話のマルチメディアサービスに対して、どんな興味と期待を持っているのか、
僕としてはそういうことを知ることができるだけでも、原稿のネタぐらいはできますし。(笑)

最近つくづく思うんですけど、今まで日本人って本当に内向きの民族だったよね。
たとえば、英語その他の外国語に堪能な人って、
すぐ、あちらで何かを拾ってコッチに持ってくることで商売のタネにしようとするでしょ。
こういうのって、もうそろそろ終わりにした方がいいんじゃないかって思うんだけど。

今、僕のカノジョに(一応上智の英文出てるらしい)、
日本の原宿竹下通りとか、下北沢や高円寺の古着&セレクトショップ、
そして、109系なんかのドメスティックブランドなんかを、
東京の若い人のファッションや風俗なんかと一緒に紹介するWEBサイトを英語で作って
ついでに、それらの品物も直接サイトで売ってしまえって言ってるんだけど。
ウケると思うけどなぁ。
海外には日本の、本当のストリートファッションの情報なんかほとんどないんだろうし。
ビックビジネスにはならないだろうけど、小規模なビジネスとしてならば、絶対に成立すると思うけどな。
あ、でもこれはカノジョにやらせようと思ってるんで、マネしないでね。(笑)
どうせこういうことは、好きじゃなければ上手く行かないんだろうから、
「それ、儲かりそうだ」程度の気持ちで手をつけても、絶対に徒労に終わるからね。(笑)

世界のWEBサイトのうち、日本語のページが占める比率はせいぜい5%かそこら。
そこを相手にするよりも、
インターネット全体の7割ぐらいにリーチできる英語でやったほうがいいものは沢山あると思うけどな。

(2002.6.23) Yahoo!掲示板のW杯、韓国関連トピックを見ていたら、
すっかり暗然とした気持ちになってしまいました。
なにより、書き込みのペースの凄さにもびっくり。1アーティクルを読んでいるうちに、
3つ4つ5つと未読が増えていくので追いつけません。
これだけの数のサッカーファンが日本にいたとは、にわかには信じられません。
このたびのW杯フィーバーは、きっと社会心理学者などにとっては、格好の研究材料を提供したことでしょう。

審判が誤審だったかどうかとか、韓国側に何らかの不正工作があったかどうかということは、僕は興味ないです。
確率論的にいうと、たとえば朝、満員電車に乗ったら、
多分一両に数名は、こういう放言をする人間が居るのだという事実の方がよほど怖いです。
それはあたかも、確率論的にいえば、アナタの周囲の知人の中に、必ず一人ぐらいは、
人知れず満員電車で痴漢をしている人間が存在するのだろうと悟ったときの怖さに似ています。

そういえば、こんなサイトを見つけました。
このサイトを読んでくださっている人には、よもや、
「本を出しているからえらい」とか、「文筆業者は賢いのだ」というような、
大誤解を抱いている方はいないかと思いますが、
このサイトは、それを雄弁に物語っていますね。

(2002.6.20) こないだ、最近お付き合いのある、某日本最大手携帯電話キャリア(笑)の人が、
最近参入したばかりの、某コンテンツプロバイダの担当者を連れて、わざわざ高円寺まで来てくれたんですよ。

確かに、FOMAの動画コンテンツを、コマーシャルベースで成立させるっていうのは、鬼のような難問ですね。
僕はむかぁし、ゲーム業界で、どう考えても売れそうもないキャラクターを使ったゲームの企画だとか、
最初から負けがハッキリしてるハードウェア上で無理やり売れるゲームを創れとか、
やっても日銭を稼ぐだけで、徒労に終わる仕事を沢山こなしてきたんで、こういう気持ちは良く判ります。

いや決して、FOMAがダメだとか、ケータイの動画がダメって言ってるわけじゃないですよ。
僕自身は、先々は絶対面白いことになると確信してますから。
ただし、かつてのゲーム業界とまったく同じで、こうした困難なニュービジネスを成し遂げる上では、
変わらなければならないのは、ユーザーの意識ではなくて、まず先に作ってる側の意識なんですよね。
恐らくね、成功の方程式は必ずある。少なくとも僕はそれを確信できるけど、
そのためには、大きな組織は逆に邪魔になるかもしれない。
前例主義、セクショナリズム、稟議、取引慣例、およそすべて邪魔になるものばかりでしょう。
そういう制約の中で物事を成し遂げるのがサラリーマンだから、頑張ってくれとしかいえないですが。

アドバイスしてくれなんていわれて、企画を見せてもらって、エラソーにあれこれ話をしましたけど、
僕は、助言だとか、講演だとか、ご高説は本当は好きじゃないんですよね。
やはり、やるならば自分でどっぷりはまって、関わっていかなければ意味がない。
その担当者には、「オレに手伝わせろ」「いつでも呼んでくれ」と言って、その日は散会となりましたが、
考えてみたら、そういうことは起こらないだろうなぁと。
何故ならば、彼にとっては、そのミッションは「自分がやりたいこと」であって、
「人にやらせて自分が結果を吸い取る」っていう気持ちがさらさらないから。
フリーで企画をやることの難しさっていうのはココにあります。
経営者でもない限り、現場レベルから見ると、僕みたいな人間は、
むしろ、そこの社員とは、利害的に対立する存在になっちゃうわけ。

一体、以前から思うんだけど、新規事業でコンテンツをやろうとしてる現場って、
まず、何がやりたいのか曖昧なのが一番ヤバいよね。自らのミッションが何なのか、ハッキリ役割を定めないと。
「会社を儲けさせることが使命か?」「会社の知名度アップも投資効果への期待値として含まれるのか?」
「それとも、率直に言って自分のやりたいことがある」のか。
全部同時に達成しようなんて、そりゃ無理ってもんでしょう。
そんな多くのことをいっぺんに実現できる天才は、ほとんどいない(勿論僕自身を含めて)と思うけどな。
結果論として、そういうことを成し遂げた人ってのは存在してるとは思いますけどね。

自分の資質を見極めた上で、向いてないことはキッパリやらないっていうのも、重要だと思います。
特に、僕くらいの年齢になったら、もう、得意でないことをノソノソやってる暇はないよね。

(2002.6.20) 僕としてはかなり珍しい、記事広告の仕事ですが、
goo.ne.jpの特集でドコモの504iレポート記事が掲載されてます。

しっかし、記事広告ってやっぱりヤダねー。
僕としては、ちゃんとプロ意識をもって、「この504iでもっと訴求できるポイントとは何か」って
真剣に考えて書いたつもりなんだけどな。
まじで、504iは悪くないよ。良い携帯電話だと思う。
広告屋さん的には、そういうことってどうでもいいみたいだね。
あー、こーゆーコト書くと、広告代理店から仕事が来なくなるな。(笑)

今度の504iで一番、クロート的に面白いのは、赤外線機能の標準化なんだけど
(これで理論上はケータイでクレジットカード決済が可能になるからね)
今まで携帯電話に仕込まれていた赤外線通信なんて、プロトコルが標準化されてないから、
よほどのマニア以外、絶対誰も使ってないでしょ?
でも、新しい504iからは、これ、マジで凄く使えるようになるんだよ。
だから、素直にそう書いたら、勝手に書き直されてやんの。(笑)

以前からも、住所録の交換には使われていた赤外線だが、これからはもっと使えるぞ」だって。(爆笑)
こういう事実と異なることをを平気で書くから、記事広告なんて、誰も真剣に読まないんだってば。
他のコーナーも読んでみたけど、504iの特徴をちゃんと捉えてない煽り文句ばっか。
あんなの真面目に読む奴おるんかなぁ。

一番参ったのはオレのコーナーのリードの文章。(笑)
「要必見だ」だって。見た瞬間、思わず椅子から落ちそうになりました。
このアオリ、誰が書いたのだろう?まず、正しい日本語使ってくれよ頼むから。(笑)

(2002.6.20) 最近、FOMAdeTVからユーザー導入するマーケティング調査の手伝い。
そして、NTTドコモの、テレビ電話多地点接続コンソーシアム(要するにケータイで行えるビデオチャット)に
参加したこともあり、アチラの方のサイト充実に時間が食われてしまっております。

FOMAdeTVのimode版もとりあえずオープンしたのですが、
imodeでのFOMA関係のサイトを色々見てみて、改めて、
PC文化とケータイ文化の違い、そしてお互いの没交渉ぶりには驚くばかりです。

imodeサイトでは、すでにFOMA関連のサイトが結構増えていることにもビックリしました。
パソコンインターネットのほうでは、わが「FOMAdeTV」は、依然として、
Yahoo!Japanにカテゴリ登録されている、唯一のFOMA専門情報サイトなのですが、
Yahoo!Mobileだと、すでに3件が登録されている上、
関連サイトもかなりな勢いで増えてきています。
また、FOMAでのiモーション、auでのEZMovieと、ケータイ動画コンテンツの勝手サイトも、
想像以上のペースで増えてきています。
以前より、「ケータイ動画トレンドは、アンダーグランドなサイトにチャンスあり」と言いましたけど、
チャンスがあるかどうかは別として、(事業性の確立、そして課金手段に難がありますからね)
まだ普及していないFOMAなのに、iモーションコンテンツは、すでに相当な広がりを見せています。

今期中盤以降、
FOMAはセカンドバージョンで動画撮影&メール送付ができるモデルが出るといわれており、
auの次世代も、同様の機種が投入されてきます。
ここ暫らくの間、「投稿ができる動画クリップ」が、次世代携帯電話の、
最初のキラーサービスになることはどうやら間違いなさそうです。

7月1日からはじまる、FOMAと通常電話を同一番号で使えるデュアルネットワークサービスは、
多分、FOMAユーザーよりも従来PDCユーザーのマニア層にアピールする可能性があるかもしれませんね。
これらの考察については、TIPSで軽く話せるような分量ではないので、
近いうちにどこかのメディアで書くことになるでしょう。
(もしかしたら、このページではないかもしれない。ごめん!)

(2002.6.19) ツバル共和国が、地球温暖化による水位上昇で水没・消滅の危険性

南太平洋の珊瑚礁に囲まれた小さな島国、ツバルは50年後には消滅しているかもしれないそうです。
ツバルと聞いて、ふと「.TVドメイン」を思い出してしまった僕はエゴイストでしょうか?

もし、国家としてのツバルが消滅したら、.tvドメインって、使えなくなっちゃうのかなー。(おおばか)

(2002.6.18) 板倉雄一郎氏、7月7月に挙式。

お相手は、以前「マツキヨ」のCMで、子持ちレースクィーンの役をやっていた女性タレント、
といえば、「あぁ、あの人か!」と、大抵の人がわかるようです。
「友人」として、披露宴(疲労宴と誤変換しないよう注意)に呼んでもらえるのは、
きっと多分、光栄なことなのだと思います。
何かとてつもなく、非日常的光景が拝めそうで、結構期待してたりします。(笑)

毀誉褒貶の激しい同氏ですが、僕は同氏のことが嫌いじゃないです。
同氏のコトバは、大体常に僕を納得させ、そして新しい価値観と視点を与えてくれるからです。
そういう人は、やはりそうそう居ないです。

同氏が1年前から発表を予定していた、「ベンチャー学(仮称)」は、どうやら、
「最近、ベンチャーというコトバは一般受けしない」との出版社の意向で、
「失敗から学べ」云々というタイトルに変更になるらしいです。
うーん。どうなんだろう。
僕はこういう、漫然としたリスク回避で、想定ユーザー(読者)の間口を広く取る考えって、
あまり好きじゃないですね。
こうした、総花的な出版社の意向が吉と出るか凶と出るかは、
僕もじっくり外野から見させてもらって、これからの参考にさせてもらいたいと思っています。

(2002.6.17) 鈴木宗男に逮捕状請求が出たそうですね。

この逮捕劇を成立させることになったカギというのは、
つまりは、贈賄を行った、「やまりん」という会社の、宗男に対する腹いせだよね。
やまりん側から見れば、500万円だか600万円だかの(多分なけなしの)カネを積んだのに、
「宗男になけなしの金をだまし取られた」っていう感覚なんだろうね。

ITバブルの時期、胡散臭い「投資コンサルタント」が周囲にうじゃうじゃ現れてた頃、
僕は、こんな話なら、周囲でいくつも見たけどねぇ。
某県知事選挙運動に肩入れして、選挙資金をくれたら、
公共事業で便器、じゃなかった、便宜を図るからなんて話ね。
もう、うんざりだね。こういう話は。

僕自身、会社をやっていた10年間で支払った、紹介料、バックマージン、口利き料などを合計すると、
軽く2000万円くらい超えてるってことに、最近改めて気がついたですよ。
(でも、アノ業界や、ソノ業界の方なんかに言わせたら、きっと少ないんだろうね。こんな金額)


たとえば、セガで広報部長やってた(堂々伏字なし)
とかいう、胡散臭いオヤジに言われてさぁ、(笑)
某社に取引の口利きしてやるなんてさ。
仕方ないから、ポケットマネーから「口利き料」として、30万円入れたのね。
ところがさ、俺、ちゃんと源泉徴収して、そのおっつぁんの口座に27万振り込んだものだから、
おっつぁん、電話してきて、なんかブツブツ言うわけよ。(笑)
原泉徴収したのが、よほど気に入らなかったんだろね。
結局、その「口利き」は、チャラ。僕のポケットマネー27万円は返してもらえず。
おい、カネ返せよ。おっつぁん。(笑)

ちなみに、お判りかと思いますが、私企業でのこういう行為には、違法性はありません。
(もちろん、その取引先の担当者が、そうした口利き料を一部個人的に受け取ったりしたら、
背任などの容疑がかかる可能性はありますが)
だが、問題は、その違法性云々ではなくて、こういう行為で生計立てる奴が存在するってことだよね。

あくまで、僕の経験上だけの感覚だけど、社員がバックマージン要求したり、モラルが崩壊してる会社って、
アミューズメント系の業界では、やっぱり、絶対一流の会社になってない気がしますよ。
たとえば、バンダイ社員が出入り業者にバックマージン要求したって話は聞いたことがないもの。
(ちなみに、おもちゃ業界は、こうしたバックマージンを取る部長クラスが居る会社が結構あったりする)
アナリストの株価談義を見てて、リアリティを感じないのはこういうとこなんだよね。
企業の経営実態って、指数評価だけでは判らないものがホントに多いと思うな。

(2002.6.15)iモード語」っていうモノが存在してると思いませんか?

「みんなで○○について語ろうよ」とか、「ここで××できるよ!」とか、
「ちょっとHな△△△です」とか、妙にタメ口っぽい語り口なの。(笑)

むかぁし、伝言ダイヤルがサブカルチャーとみなされて注目を浴びつつあった頃、
暇してるので、連絡ください」みたいな、皆ハンコで押したように同じボキャブラリーになるような、
ああいう個性を埋没させていくような感覚が、ケータイサイトにも存在してるんだよね。

「カルチャーとしてのケータイを考える本を一緒に作らないか?」って、
浅野耕一郎氏からお誘いのメールをもらったんだけど、
ケータイカルチャーって、基本的に「個のクリエイティビティ」に立脚してるんじゃなくって、
群体そのものを塊として外から眺めたときに感じるクリエイティビティ
に面白さがあると思うんだ。

だから、ケータイカルチャーっていうのは、厳密には「サブカルチャー」ではなくて、
日本文化の「オタクカルチャー性」にルーツがあるわけ。
(この二つが、根本的に違うものだっていうことが実感できない人は、
岡田斗司夫の「オタク学入門」を読もう)

オタクカルチャーとは何かというと、
余りにも非クリエイティブ過ぎて、もはやクリエイティブに見えてしまうもの」のことでしょ?
僕は長いことゲーム業界に居たんで、ここのところを根本的に誤解してる人を結構見てきてます。
日本って、真の意味での「個のクリエイティビティ」ってほとんど存在しないと思うし、
「群体クリエイティビティ」を方法論化して、個的クリエイティビティに昇華すると、
たとえば画家で言えば、会田誠みたいな手法になると思うんだ。

なんで、こんな話をくどくどと話すのかって?
ココのところを考えないと、「カルチャーとしてのケータイ」を純粋抽出はできないだろうと僕は思うのね。
ケータイカルチャーの「群体クリエイティビティ性」っていうのは、まさに「木を見て森を見ず」じゃないけどさ、
「群」として捉えないと、その存在すら認識できないと思うわけ。

多くのPCユーザーが、ケータイについて全然判ってないのは、多分ココだと思うよ。
ただ問題はさ、「判ったとして、じゃあどうするんだ」ってことなんだけどね。(^_^;
同じようなカルチャーにあるゲーム業界で、
評論やってる人が面白いゲームを決して作れないのは、ココだと思うんだ。
なぜならばさ、群体として認識できたってことは、つまり、その時点で「アウトサイダー」であるってことでしょ。

今日のTIPSは、あえて判りやすさを考えずにお送りしました。

(2002.6.14) 最近、仕事に占めるライティングの比重が、
かなり上がっていることに気がついて、改めて愕然としてます。
今から10日間で、書かねばならない原稿の文字総数を計算してみたところ、なんと
4万文字。原稿用紙ひゃくまい。…い、一体コレはどういうことになってオルノダ
確かにこれは「瞬間最大風速」で暇な時期もあるとはいえ、まるで福田和也のようではないか。
(当然、ステータスも収入も、遠く及ばないけどさ(笑))
7月から連載が開始されるコラムが3本。さらに秋口から1本追加で合計4本。(出たらお知らせします)
それに加えて、某日本最大手携帯キャリア(笑)に提出するレポート作成。
ポータルサイトのガイド企画案作成、
某、N経BP・Cンサルティング社(全然某じゃないっつーの)の、FOMAアンケート調査のお手伝い。
某電機メーカーの海外進出セクションのアドバイザー業務交渉。
FOMAテレビ電話多地点接続コンソーシアムメンバーとしての実証実験。
FOMAdeTVのimodeサイトオープンのためのコンテンツ作り(これは仕事じゃないという話もあるけど)。。。

ねぇねぇ。教えて。こんなに働いてるのに、なんでオレってビンボーなんだろ?(笑)
でも、考えてみたら、もっと驚いたことがある。
オレ、マジで、自分がやりたい仕事しかやってない。
もしかして、これって幸せっていうこと?

(2002.6.13) ↓下記、すごい誤字が。

「発砲ワイン」×⇒「発泡ワイン」○でした。
後で誤変換を発見して、思わず笑ってしまいました。

(2002.6.13) 上智大学教授の渡部昇一氏が書いた
知的生活の方法」という、トンデモ本があります。

その本曰く、アルコールを薬物にたとえた上で、
ビールは覚醒的、ワインは陶酔的」な飲み物として、
ビールを好んだカントを覚醒的な思想、ワインを好んだニーチェを陶酔的な思想などと分類してました。
こういう、疑似科学的論説を読んで以来、僕は基本的に渡部昇一のいうことは全く信用しておらんのですが、
でも、間違ってないかもなぁ、と思わないこともないです。

仕事の話を絡めながら呑むワインって、どうしてこう美味くないんだろう。(笑)
不思議なことに、仕事の話をしてると途中からビールに切り替わるんだよね。
そう考えると、「ビールは覚醒的」と言った渡部的疑似科学も、「ありかもなぁ」なんて思わないこともない。

これからの蒸し暑い季節、昼下がりにオープンテラスな店なんかで呑む発砲ワインは最高です。
3000円以下、できれば2000円以下で安価に発砲ワインが呑める、
そういう良いお店の持ち駒をもっと増やしたいですねぇ。

(2002.6.13) 「殿」の用法を知っていますか?知ってるよね、普通は。(笑)

「殿」は、名前につけるときは目下に対する呼称で、唯一の例外は「○○課長殿」「××社長殿」というように、
役職名に対して付ける場合となります。
もっとも、僕は役職名に対しても「殿」は付けません。
この、「役職名につけるときは例外」という決まりを知らない人が多そうなので、
相手に対して、言われなき不快感を味あわせたくないからです。

一般に、人の名前に、平然と「殿」を付けて送ってくるのは、警察と役所だけです。
「殿」を尊称だと思ってつけてる人が意外にいるんだよね。
エンジニア職など、人との係わり合いが薄い職業の方ならまだいいのですが、
名刺を見ると、「営業」と書いてある人が「殿」を使うのはまずいよね。

(2002.6.5) 祝!W杯日本代表初勝利。
しばらくは、ここも「W杯特別カラー」でお送りします。(笑)でも面倒だからトップページだけ。(^_^;

チケットこそ取れませんでしたが、試合直前の雰囲気を見てやろうと、
昨日夕方は、新横浜のスタジアム界隈にバイクで出かけてきました。
いや〜凄いね。周囲はどこもかしこも青ジャージでいっぱい。
普段着で歩いてると、非国民呼ばわりされそうな雰囲気。(笑)

オリンピックと比較して考えれば、
メダルどころか予選通過の勝負だっていうのにこの盛り上がり。不思議ですね。

(2002.6.7) ノートパソコンを持ち歩く生活になって二日目。
以前は自動車で移動していたので気にならなかったのですが、
バイク移動だと、ノートパソコンって実に邪魔臭い!
こんなの持ち歩く人が数百万人単位になるなんて、とても信じられません。
しかも、Lサイズバッテリを付けているのに、わずか2時間足らずで動かなくなれば、もはや無用の長物、
この体格の良い(控えめな表現だ)、僕ですらそうなのだから、
ホットスポット利用者のほとんど100%近くが男性という日本の状況は全く頷ける話です。

こんなとき、FOMAが、妙に可愛く見えてきます。(笑)
サクサクとメールチェックできて(PCと比べて)、バッテリも長持ち(PCと比べて)
Googleだって使えちゃうから、「イスラム原理主義」って言葉の意味だって外で検索できる。(笑)
面倒なレジューム待ちの手間もなければ、扱いに気を使う必要もなし。
それだけガンガン使いまくっても、パケット代は月額4000円以下。
東京に住んでいたら、もうFOMAは悪くない、悪くないですよ。

(2002.6.5) 地域通貨、ゲセルの経済理論、そして晩年のミヒャエルエンデの思想について語る、
あのNHKの名作番組、エンデの遺言―根源からお金を問うが、久々に再放送されます。
地域通貨に興味のある方、そしてこれからのお金のあり方に興味のある方は必見だと思います。
是非、興味のありそうな友達にも知らせて、これからのお金について、皆で考えてみませんか?

6月10日(月) 25:50〜 「エンデの遺言―根源からお金を問う」
6月11日(火) 25:20〜 「続・エンデの遺言―地域通貨の希望」

(放映時間は変更の可能性もありますので、必ずご自分で確かめてください)

グローバル化する世界経済にあって、「利子」の存在それ自体の問題を問うこの番組。
確かに、世界経済が拡大基調にあったときは、
世界は利子分の富を余分に生み出してくることができました。
しかし、ゼロサムゲームから、マイナス成長ゲームに入りつつある日本において、
利子の存在は、もはや誰かの「不幸」の上に成り立っている存在に他なりません。
潜在的負け組(僕自身を含みます)が、「勝ち組の論理」しか知らないということは不幸なことです。
日本はこれからの20年、負け組への道を転げ落ちていくのですから(断言)
そろそろ僕らは、こうした経済パラダイムについても、改めて考えるべきだと思います。

(2002.6.5) 祝!W杯日本代表勝ち点一獲得。いい試合だった!

しばらくは、ここも「W杯特別カラー」でお送りします。(笑)でも面倒だからトップページだけ。(^_^;

(2002.6.5) 日本で最初のMVNO(仮想移動体通信事業者)、日本通信さんから、
DDI PocketのAir H゛の基地局網を使って提供されているサービス「bmobile」のPHSカードを
モニター貸与していただきました。嬉しいな!
128Mbps常時接続ができるこのカード。
個人ユーザーは「1年分の通信料一括前払い」という制約はあれど、
その分、AirH゛よりずっと安価で、しかも独自の圧縮アルゴリズムも提供されるため、体感的には
128Mbpsよりずっと早いそうです。

僕は基本的にケータイモバイラーなので、ノートPCは普段あまり持ち歩かないのですが、
これから暫らくは、最近あまり使ってなかったVaio C-1を引っ張り出して、
いろんなところでモバイルしてみようかと思っとります。

うーん、今日のこの話、チンプンカンプンな方はごめんなさい。

(2002.6.1) 梅雨直前の小暑い日が続いてますね。
最近、体重が増え気味の私としては、
「夏はすっきりTシャツ1枚」ってなわけにもいかず、
もうちょっと体型カバーできる服を考えねばならないのでした。
う〜情けない。6月中にナントカしてやる、この脂肪。(^_^;

とりあえず、夏対策にBEAMSで素敵なアロハを購入。
BEAMSが、東京スタイルに別注をかけた品物らしいけど、まさに正統的アロハってやつ。

皆さん、正統的アロハ選びのポイントって知ってます?
アロハは、コットン地ではなく、アクリルなどの化繊の方が実は正統派なんです。
生地に伸縮性のあるちりめん加工がなされていれば尚善し。
そしてボタンはウッドであること。
第一ボタンだけはボタンホールではなく、ループ型ホールであること。
これらが満たされていると、アロハは正統的ってことになるらしい。
勿論、コレじゃなきゃダメってことではなくて、
コットン生地なんかも涼しげで楽しいけどね!

アロハシャツは、元々ハワイの日系移民が、
着物の生地を洋風にアレンジして作ったものらしいです。
アロハで化繊が主流なのは、着物のシルクの質感を真似たかったかららしい。
この季節、アロハをはためかしてバイクで夜走るのは、気分がいいです。
正統的アロハは着物に似て、ハデなのになぜか着る人の年齢を選びません。
このアロハも大切に着て、あと10年は使いつづけたい。
最近、「一生着れる服」が好きです。

(2002.6.1) うー。また少し更新が滞り気味でした。。
今週は、僕としては珍しい記事広告の仕事(ドコモ504iシリーズの徹底レポート、gooの特集企画です)やら、
モバイルメディアマガジンの、ドコモの夏野さんインタビューなど、用事がいっぱいいっぱいでございました。
これで、来週は少しゆっくりして、ワールドカップ観戦できそうかな!

しかし、日本各地にキャンプを張った各国代表の地元の歓迎ぶりって、
見ていてちょっと痛さを感じませんか?
前ももここで書いたけど、
W杯代表が来る」とか、「日本一低い山がある」とか(今日のニュースで出てた)
そういう、偶然頼みに近いネタじゃなくって、
地方はもうちょっと、自分たちの力で個性化を考えるべきじゃないのかな。
カメルーンもベルギーも、よくキャンプ地の地元の人々のインタビューなんかがTVで報道されてるけど、
「関係ないでしょ。どこの国から誰が来たって」なんて答える、
へそまがりな奴はおらんの?(笑)

そういう奴が、地元を個性化させると思うんだけどな。きっと、

 
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