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(2002.7.31)
平成電電 携帯各社との接続交渉不調で総務省に裁定申請
韓国との携帯電話混信避け周波数の配置見直しへ 総務省
この重要な二つのニュースは、僕個人としてはどちらもいたって歓迎すべきトピックです。
『IP網からの各携帯キャリアへの接続料金』、
これは携帯キャリアのビジネスモデルを成立させてきた、
最後の砦とすら言えるものでしょう。
特に、KDDIやJフォン、そしてTuKaにとって、ドコモと比較して1.5倍〜2倍以上もする
『固定電話→携帯への接続料金』
の部分は、
ユーザーに見えにくいキャリアの大きな収益源なのですが、
この部分について、こうして目に見える形で論議が始まることは時間の問題でした。
IP電話、そして鷹山などが先頭に進めている無線LANIP電話などもそうですが、
本格的な普及は、今ある携帯電話と安価に接続できるかどうかがカギですから、
この裁定の行方に関しては注目ですね。

そして、周波数の見直しは、まさに振って沸いたようなトピック。
最終的な答申はもう少し先とのことですが、これでいよいよ、ドコモとJフォンは、
従来の800Mhz帯のサービスについて、制限が加えられる可能性が出てきました。
KDDIについては、韓国も採用しているCDMA方式のため、混信は起こりません)
今後、嫌でもW-CDMA方式の2Ghz帯への移行をストップできなくなってきました。
どちらにせよ、長期的な視点では、NTTドコモは、
「従来PDCでFOMAを補完するというようなつもりはない」(つまり、PDCは最終的には無くす)
と公言している以上、
結局はFOMAへの移行が早いか遅いかという問題だけなのでしょう。

もはや、一日一日、キャリアがスケールメリットで商売できた時代は、
確実に終わりつつあることを感じます。
これは、公正な競争と流動化、
そして「通信オペレータのダウンサイジング」という潮流を呼び込むでしょうが、
反面、大変な混迷の時代の幕開けでもあるでしょう。
今よりさらに数倍ややこしくなるモバイル通信の料金体系、
これはもはや、ファイナンシャルプランナー並みに、
ライフスタイルに合わせて最適の通信手段を診断して推薦してくれるような、
「通信コンサルタント」のような職業さえ、
登場してもおかしくない状況が来そうな気がします。

(2002.7.30) 円寺に、渋谷Underpass Societyのカフェ、「Planet3rd」の支店がオープンしました。
 うかつにも、渋谷店で使える地域通貨「r」(アースデイマネーの単位)が、ここでも使えるかどうかは尋ね忘れましたが、それはさておき、歩いて5分以下の至便な地域にカフェができたことは歓迎ですね。ミーハーだけどさ。
 高円寺は、雑誌に載ってしまうようなカフェでも、もはや大小取り混ぜて10件前後ものカフェが乱立する街になりつつありますが、この店は、テーブルの間隔が妙に狭くないので、僕のようなデカいヤツにもありがたいです。

 さて、話は突如として地域通貨です。
僕は最近、某所に書いたコラムで、「ケータイ財布の成立と進化は、地域通貨のような地域コミュニティを横軸とする通貨だけでなく、むしろ、地域を越えて、同一の価値観を持った者の間だけで流通するような、いわば、「価値観コミュニティ通貨」の概念を加速させるのではないか」と書いてしまいましたが、あとで、「うーん、本当にそうだろうか」という疑念が沸き起こってきています。(^_^;

 地域通貨においては、地域=コミュニティと広義に捉えて、コミュニティを『同一の価値観を持つ者の集まり』というような定義をしていますが、そもそも、この考え方に、まだ検証が必要なのではないか。そう思います。
だって、同一地域に住んでる人間って、本当に価値観を共有してるでしょうか?
たとえば、地域の商店街とかが共有してるのは、価値観というより「利害」なのではないか。
地域の八百屋さんでキュウリを買ってくれる代わりに、同じ地域の乾物屋で干物を買う。
これは、ある種の経済ブロックであって、経済的バリューの流失を皆で防いでいるわけでしょ。
その底流にある考えは、「反グローバル」という考えでしょうが、そもそも「グローバリズム」も「反グローバリズム」も、実は利害の総称であって、価値観を示すものではないのではないかという疑念が沸き起こってきたんですね。
何故なら、経済活動というものは、一義的には利害のために行うものであって、「利害」ではなく、「理念」のために経済活動を行ったら、これは、かつての共産主義国家と同じになってしまう。

 たとえば、僕が友だちになりたい人物、付き合いたい人物というのは、果たして僕にとって、経済活動の上でも利害がマッチした人間だろうか?
 なんとなく、違うのではないかという気がします。
極端な話、僕のクローンがもう一人いるとしたら、お互いの価値観の交換はまったく起こらないのであって、そこから発生する交換とは、多分物理的なモノしかないような気がする。
たとえば、情報やクリエイティブなどの知的コンテンツだったらば、むしろ異質な人間だからこそ、交換=経済活動が成立するのではないか。

 僕は、嫌なヤツと付き合いたくないが故に、「価値観コミュニティ通貨」という「理想」を夢見たのですが、そもそも通貨というのは、自分と価値観の異なる相手と無用な摩擦を避けて円滑にコミュニケートするために創られた手段ではなかったのか。

何か最近、すごく自分が間違っているような気がしてきたんですけど。(笑)

(2002.7.30) 三田隆治が責任保証する美味い店シリーズその1(笑)
「たん焼 忍」(東京四谷)
牛タンといえば仙台、牛タンといえば麦とろ、
などという固定観念にとらわれず、一度訪れてみてください。
予算は、普通の居酒屋より少しだけ多めの4〜5,000円程度。
店舗は相席もありの居酒屋風。麦とろなどの、お決まりのメニューこそありませんが、
特にオススメのメニューは「ゆでたん」と「たん焼」の二つ。
僕はここで牛タン食って以来、
焼肉屋の薄っぺらいタン塩を食う気がしなくなってしまいました。

以前、この店のことを知人に説明したとき、
「牛タン屋なのに麦とろがない店?ダメだよそりゃ。牛タンは仙台だって」
といわれたことがあります。(笑) そういう人って、凄く損をしてると思うんだけどね。

(2002.7.27) 最近、一見盛り上がっているかのように見える、
無線LANホットスポットによるオペレータ事業。
業界トップを走るNTTコミュニケーションズの、2年後の売上目標を知っていますか?
約19億円弱です。
(個人ユーザーからの売上目標のみで推計、法人部門売上は今のところ実績なしなので見通し不明)
繰り返しますが、これは「利益」ではありません。あくまで「売上の目標」です。

スケールで言えば、2001年度NTTドコモの通信料利益の1日分にも満たない金額。
単なる無線LANユーザーの立場で考えるだけならばともかく、
こうした非接触近距離通信について、「ビジネス」としての考察をするならば、
この、圧倒的なビジネススケールの違いを、まず踏まえておく必要があると思います。

この無線LANオペレータ市場の規模について、
ちゃんと書かれた記事を見たことがないです。
ときどき雑誌で、「3GVSホットスポット」などという特集を見かけますが、
もしそれが、ユーザー向け雑誌ではなく、ビジネス雑誌だというならば、
そんなことを書いた雑誌はこれから、眉に唾をつけて読んだ方がいい。(笑)
比較の対象にできるようなモノではないんですよ。このふたつは。

ビジネスの基本はカネ、そして数字であるに決まってます。
すでに130万台に達したauの次世代ケータイや、
(個人的にはCDMA20001xを「次世代」だと思ったことなど一度もありませんが)
そして、現状で12万台にも満たない惨憺たるFOMAと比べてさえ、
無線LANオペレータビジネスは、比較も愚かしいほどのスモールビジネスです。

FOMAについて、色々と調べたり、取材してるうちにつくづく思ったんですが、
ビジネス、あるいはテクニカルジャーナリズムの世界でもそうですが、
一体、その「プチブーム」を引っ張っているキーパーソンとなる事業者が誰なのか、
そして、その会社のスケールはどのくらいで、誰を顧客としてる会社なのか、
このへんをちゃんと見極めないと、話がゴッチャになりやすいですよね。

一番脱力したのは、今月のドコモの定例記者会見。
「Mzone(ドコモのホットスポット)は、FOMA需要を引っ張ってくれると期待している」
アリに像を引っ張ることなどはできんでしょう。
いくら、それがFOMAという、「小象」であってもです。(笑)

(2002.7.24) 住基ネットってどうよ?

などと、2ちゃんねる風に問い掛けてみたその訳は、
実は僕がここで、住基ネットについて論評できるほどの知識も見識もないからです。
大体僕は、国のやることにはあまり興味がないもんですから。
だから、あえて住基ネットについて語るとするならば、ちょっと別の議論になっちゃう。
こんなことではいかんですね。反省。

「プラバシーの危機」なんていうけど、もう僕らのプライバシーなんて、
とっくの昔になくなってるじゃないですか。(笑)
「危機」とか「リスク」ではなくて、もう過去の概念なんですよ。プライバシーなんて。
だから住基ネットも、「まだプライバシーはあるのだ」という幻想に基づいて議論しても
これはもう、議論の出発点からずれてると思うんですよね。
(でも、別に住基ネットを肯定してるわけではないよ)

以前、僕の後輩の、現在は開発会社経営してる男からメールが来て、
「http:/www.xxxxxx.xxxx/を見てくれ」とか書いてある。
そのURLを見てみると、僕が以前知っていた同業者の民事裁判記録があった。
明治大学法学部の、どこかの法曹研究ゼミのサイトだったんですね。
もしも僕が隣人に訴えられたとしたら、最悪すべての記録がネット上に出てしまう。
かと言って、裁判記録というのは公開が原則なので、削除しろと言うこともできない。

本当はすごーく言いたくない話なんですが(プライバシーに関わるからさ(笑))
[プライバシーなんてすでに無い」という言葉を、すごーく雄弁に証明してるので、
嫌だけど、話しましょうか。
googleで「三田隆治」という名前を検索してみてください。
驚くべきことに、現住所も、自宅電話番号もメルアドも、全部出てきちゃうよ
これだって、決して僕自身が望んだことじゃなくってね、
ある人がうっかり、僕のメールをそっくりそのまま、フッタ部分まで、
メルマガにコピーして掲載しちゃったせいなわけ。
それが「バックナンバー」として、こうしてインタネ上に載って誰でも見れちゃうわけ。

オレ、よっぽど日経ベンチャーにメールして「僕の住所を削除してください」って、
頼もうと思ったけれども、やっぱりそのままにしておくことにしたんだよ。
女性だったら怖いだろけど、オレをつけ狙うやつがそんなに居るとは思えないし。

プライバシーを隠すということは、本人のキャラクターを曖昧にすることでもある。
なぜならば、キャラクターというのは自律的に規定できるものではなくって、
他者を投影することで自分を写す「鏡」なわけでしょ。
実像と違う虚像の自分を見ても、面白くないぢゃないですか。
離婚歴があったって、裁判歴があったって、暗い過去があったって、
ソレがどうしたんだい?」と言えばいいんだよ。
ブツブツ言うやつとは付き合わないこと。
皆がそう決めて実行したら、
この世はアダムとイブが「知恵の木の実」を食う以前の、
原罪なき無垢の世の中になるさ。(エヴァンゲリオン風)

と、またまた極論で大変申し訳ないす。
笑って読むのが正しいんだよ。今日のTIPSは!(笑)

(2002.7.23) ゲームソフト国内市場、4年間連続で前年比10%前後の縮小

リンクしたニュース記事では言及されていませんが、すでに過去3年間、
ゲームソフトの国内市場は、前年比10%縮小という、「衰退産業ぶり」です。
単純計算で、この5年間で、国内のゲームソフト市場は最盛期の7割以下の
水準にまで落ち込んでしまったということになります。

今回のCESAゲーム白書で特に深刻なのは、
海外向けのゲームソフト輸出も10%落ちたことでしょう。
日本でヒットするゲームソフトの一部は、
もはやグローバルスタンダードからかけ離れてきていて輸出できなくなりつつある。
ゲーム文化というのは、世界的に見ても80年代の勃興期には、
日本の影響が非常に強い産業だったのですが、
もはや日本のプレゼンスはここでも落ちてきています。
「これからはソフトそのもので」とIT戦略会議がいうよりずーっと昔から、
まさにソフトで勝負してきた日本の数少ない産業が、今衰退しているわけです。

反面、ゲーム機そのものの販売は好調。ところがこれもよく見てみると、
海外向けハードが5割増と絶好調でも、国内は微増。
つまり、世界から見れば「日本のハードは欲しいけどソフトは要らない」
という傾向が徐々に強まってきたということなのではないでしょうか。

こうした経済系の記事では言及されないことなのですが、
国内向けのゲームと、海外向けのゲームというのは、やはり微妙に違うものです。
スポーツゲームやレースゲーム、3Dシューティングなどならば、
グローバルに受け入れられますが、
いわゆるギャルゲーや、多くのファンタジーRPGなどは、海外では受け入れられません。
これらのジャンルは、超大作を除いて、国内市場のみで投資を回収しなければならず、
今後は、こうした日本ならではのゲームはますます減っていくことでしょう。
(こうした傾向は、すでに5年以上前から徐々に出てきていたのですが)

僕は、日本のゲーム文化というのは、基本的に、ファミ通などに象徴される、
新人類世代とポスト新人類世代が中心に築いてきたものだと思うのですが、
この世代のクリエイティビティが、インターネット時代になって通用しなくなってきたことに、
むしろ非常な危惧を覚えるものです。
どこかの本に、「インターネット系のビジネスは35歳以下にやらせろ」と書いてあり、
当然38歳のオレは、「オレにもやらせろよ」と思ったものですが、(笑)
実際のところ、35歳以下のインターネット世代、そしてケータイ世代は、
世界に輸出できるような、グローバルに価値創出できる、
新しい日本文化を創ることができるでしょうか。頑張って欲しいものです。

(2002.7.23) 今間違いなく、ニッポンで一番クールな街、それは…

福島県矢祭町
ふくしまけんやまつりまち

無報酬でも、この街を応援したい手伝いたい!そんな気にさせるイカした街、矢祭町
「合併なんかクソ喰らえ」と言い切る、クールな町長のいる町、矢祭町
「住基ネットにNO!」堂々と「違法」を通すカッコいい町、矢祭町
そして、何よりも、
いま話題の住基ネットだからこそ、日本で最初にNOを言えば、
知名度アップになることを、ちゃーんとわかってて、実際にやってしまう町、矢祭町

国の政策に堂々と反対プロパガンダを打つことこそが町興しになる。
これは凄いよ。これこそ、オレが待っていた「地方振興」だ!
めちゃめちゃカッコいい。応援したい手伝いたーい。

とりあえず、「福島県矢祭町Tシャツ」でも作って、
利益を矢祭町に寄付でもしようか。SO K@@L!!

(2002.7.22) 先日僕が、自宅の近所の中華屋で昼飯を食っていたときの話、

アド街っく天国」(テレビ東京系)のロケ班が取材にやってきてました。
毎回、1時間まるごと特定の街をテーマにとりあげるこの番組、
多分、8月の中旬に、わが街高円寺が放映になるらしいです。

それから10日ほど後、僕が高円寺南口駅前にある「4丁目カフェ」で、ドイツ人2人と
日系人通訳と4人でビールを飲みながら話をしていたときのこと、
これまた同じロケ班が取材にやってきました。
「4丁目カフェ」は、高円寺では老舗のカフェで、徹底したNYスタイルがウリです。
(ステーキの不味さまでもしっかりNYスタイル!(笑))
かのHIROMIXも打ち合わせ場所に指定するという店ですし、外国人客も多いので、
ロケ班は、我々を「撮らせてくれ」ということで、カメラに収まってきました。
きっとナレーションも、それ風に語られることでしょう。

今日の話は、実は、そのアド街っく天国には全然関係なくて、
最初に挙げた中華屋さんです。
この店、正直言って不味いです。(笑)
それでも、定食屋系の中華屋さんというのは、
大体どれか一つぐらいは上手なメニューがあるもので、
僕はそれ以外頼まないようにしてるのですが(この店では、カレーチャーハンです)
本当は、そのすぐ隣りにある、居酒屋さんのランチのほうが、100倍美味いんですわ。

高円寺は、安い定食屋は多いのですが、実際のところは、
マトモなご飯とみそ汁を出す店はそれほど多くありません。
その居酒屋は、本当に、まっとうなご飯とみそ汁を出す店です。
しかし、何故にこちらの居酒屋は、「アド街ック天国」に取材してもらえないのか。
多分、高円寺らしい際立った特徴がなく、よさを人に伝えにくいからでしょう。
そう、時として「不味さ」ですらウリになる場合があるんですね。
勿論「不味い!」という形容詞は使われません。「人情味」とか「暖かみ」とか、
「学生さんに人気の」などなどの、ほかの形容詞に化学変化を起こすわけです。(笑)

なんか、食い物の話になっちゃいましたけど、
僕は、ここに世の中の大方のマーケティングの基本となる原理があると思います。

大半の人は、実は「美味いもの」に対してカネを払っているのではなくて、
「美味いものを食べたと人に伝えることができるもの」に対してカネを払うんですね。
「Hanako」なんかは、創刊以来、ずっとこういうコンセプトで編集されてますね。

最近、ようやくマトモになってきたような部分も見受けますが、
僕が、世間の「ラーメングルメ」というものを信用していないのも、これと同じ理由です。

(2002.7.22) 先日、この「TIPS」で、
誤解しないでほしいな」にはじまる。普段と少し毛色の異なる文章を載せたのですが、

「コレって誰のこと?」ないしは「コレって私のことですか」というような質問を、
なんと、合計で5人ほどからされました。
自分のGFにまで、「これって私のことかと思った」といわれる始末。(笑)

種明かしするのはカッコ悪いんで、あまり後フォローとかしたくないんですけど、
誰に対してということはないですし、何か特別なことがあったわけでもありません。
強いていえば、誰よりも自分自身(三田)に対する言葉かもしれませんね。(笑)

一流料亭の料理が美味い、それは当然のことですが、
場末の、汚い、誰も省みないような屋台で、「黄金の一皿」を見つける喜び。
僕のように、肩書きもなく、判りやすい実績も無く、何も持っていない人間は、
常にそういうところを大切にしていなければならないと思っております。

(2002.7.20) 昨年公開された映画「A.I.」の原作を書いた英国のSF作家、
ブライアン・オールディスの代表作として「地球の長い午後」という小説があります。

「風の谷のナウシカ」などにも多大な影響を与えているといわれる同小説は、
壮大な仮説、「生命は進化することで分化し、ピークを迎えると、
再び退化してすべての種が統合し、そこで一つの盛りを終えて、次なる星に向かう」
というような大きな流れに基づいたストーリーなのですが、

オールディスが同小説を書いてから数十年後に日本で発表された、
ウイルス進化論」などの本を読むと、実は「地球の長い午後」のような、
人間の突拍子もない想像力こそが、
もっとも真実に近づく道なのではないかと思ってしまうことがあります。

ウイルス進化論では、「ウイルスは、生物か無生物か?」という長年の論争に対して、
明確に「ウイルスは生物ではない」という立場に立ち、
地球上の全ての生命の間を、種を超えてウイルスという触媒が作用することで、
種の進化や、(ときとして)退化、そして絶滅をもたらした。と語られています。

ブタのウイルスが人間に作用し、人間のウイルスが植物に作用するなどなど、、
種を超えてお互いに作用し合い、お互いの形質を変えていく。
『ウイルス進化論』を読んでいると、地球上のすべての生物は、依然として原初の、
「生命のスープ」の中にいるときと同じに、
巨大な「一つの生き物」なのだという思いがします。

僕は決して信心深い人間ではありませんが、
こうした生命のメカニズムについて考えると、
これはもう「神の御技」だ、としか思えないことがたびたびあります。

(2002.7.20) う〜、FOMAdeTVの「多地点接続実証実験」スタートが遅れている!

来週より、このFOMAを使ったビデオチャットの実験をはじめたいと思っています。
同時に、そろそろFOMAdeTVにて、徐々に新コンテンツの掲載をはじめようと思います。
その名も、

(多分)世界ではじめての、
ケータイTV電話マナー集


現状で、63名ぐらいの方とTV電話をしてきて、色々とわかった気がします。
たとえば、はじめてテレビ電話される方でも、
事前に(恐らくちゃんと)「カメラテスト」して、
自分の映りを確認してテレビ電話してこられる方と、そうでない方は、
すぐに違いがわかります。
以前より各所で述べてきた僕の持論、
テレビ電話は、単なる美醜以上の、その人のパーソナリティそのものを運ぶ
ということが中心テーマとなると思います。

「好感度の高いテレビ電話術」、「テレビ電話で『つかみ』の一発芸」、
「テレビ電話美男・美女になる法」、「カッコよく見せるライティング、カメラアングル術」
などなど、色々やりたいんですが、
読んでくれたテレビ電話未体験の人が、
「テレビ電話って面白そうだ!」と思ってくれたらいいんだけど。
やったことがないのに、なんとなく「こんなもんだろう」って思ってる人が多いんですよね。

本当は雑誌とかでやりたいんだけど、絶対どこもやらせてくんないよ。こんな企画。(笑)

(2002.7.17) 僕が最近、サイゾーの有料メルマガ版であるところの、
「サイゾー2.0」で隔週連載させていただいてるコラム、
今日提出した分について、編集者から直しの依頼が来てしまいました。

サイゾー2.0の読者というのは、マスコミ系、IT系など、
そっち方面の業界の人が多いと聞いているので、
かーなりマニアックなネタをぶつけているのですが、
(でも、このサイトの「TIPS」程度だよ(笑))
それでも、読まれる方が、どの程度の専門知識をベースにしているか、
ときとして見えにくくなってしまうことがあります。

「この話は飛躍がありすぎて論拠がよくわかりません」
(えー、こんなの常識じゃなかったんだ。いちいち説明しなきゃなんないのー)
「この話は、裏は取れてるのでしょうか。訴訟(笑)が怖いので出典を教えてください」
(えー、新聞読めばいくらでも出てるよ。こんな話)
「最後にこういう結論になるのは、本文の流れから少し唐突すぎませんか?」
(えーこのぐらいは行間から読み取ってくれよぉ)

話題がすぐ飛ぶのがB型の欠点とはいえ、
こうした、書き手が、勝手な独りよがりに陥っている部分について、
編集者から指摘をもらえるということは、僕にとっては結構嬉しいことです。

自分で会社をやっているころ、自分の会社に一番欲しい人材、
ヘンな話だと思うかもしれませんが、それは「社長」でした。
自分のやっていることが正しいのかどうか、極端にいえば、
自分が勤勉なのか怠け者なのかすら、わからなくなることがありました。
誰かに、自分のやっていることについてアドバイスをもらえるということは嬉しいことです。
思えば僕の人生、こういう師匠に本当に恵まれませんでした。

エラそうなエピソードを紹介して申し訳ないんですが、
クエスト社で、伝説のカルト大作「オウガバトル」を企画し、
後に、スクウェアに引き抜かれて、現在FFシリーズの統括取締役をやっているM君は、
かつて僕が、いちからプランニングと開発ディレクションの方法論を教えた人間です。
彼がこんなことを言ってました。「三田さんの世代は第一世代で、方法論から
作ってきたけど、僕らはそれに乗っかって完成させたんだよ」と。
彼は同じ事を雑誌のインタビューでも言ってたから、ホントにその思いが強いのでしょう。

師であった僕よりも、はるかに「出世」した彼を羨ましいと思ったことは、
神かけて本当に!僕は一度もないのですが、
それでもときどき、「Oh show me the way」(某唄の歌詞)とつぶやいてしまうことは、
やはり、あるってことなんです。

(2002.7.17) どこの誰が言った言葉なのか、もう忘れてしまいましたが、

「情報は、もっとも多く発信する者の元に、もっとも多く集まる」

これが、インターネット時代の一つの「テーゼ」なのだとすれば、
ここ最近の私は、このテーゼが果たして真実なのか、
身をもって確認しようとしてるわけです。

まだ確認している最中ですので、これが真実だと言い切るだけの確証はありません。
もし、自分なりの結論が出たと信じられるときがきたら、
真っ先にこのサイトで報告することになるでしょう。(笑)

FOMAdeTVの方で、ときどきサイト来訪者からメールをもらいます。
「はじめまして。FOMAの×××について教えてください」みたいな内容です。
こうしたメールには直接回答は行わず、
「皆で情報共有したいので、質問は掲示板に書いてくださいね」と、
丁寧に返信しているつもりなのですが、
不思議なことに、掲示板に直接アップしてくれた方は、今まで一人もいません。

なぜそうなるのか、僕にはよくわかりません。
WEBサイトというのは基本的に「1対n」の情報発信をベースに、
それが掲示板などによって「n対n」要素を持つコミュニケーションなわけですが、
それを、「1対わたし」とカン違いしてしまっているのでしょうか??

逆にいえば、こういう方にこそ、むしろ直接ヒヤリングをして、
情報共有という発想がすっぽり抜けちゃってる人のメンタリティを詳細に知るほうが、
今後のインターネットについて考える上で大切なのではないか、
と思うほどです。

そして、これも不思議なことに(ある意味不思議ではないんですが)、
こういうメールのほとんどが、HTMLメールです。
恐らく、年代の高い層か、あるいは年代が低くても、
高年齢層的なメンタリティの持ち主なのではないかと思います
が、
実態はどうなのでしょうね。少し知りたい気がします。

そのほかにも、
個人サイトとはいえ、1日に500名近いユニークアクセスがあるサイトをやっていると、
なかなか面白い現象を「体験」することができます。

一番面白い相関関係を示すのは、「1日24時間テレビ電話に…」の欄を見て、
僕に実際にテレビ電話をかけてきてくれる方です。
不思議なことに、見てすぐに電話してくる方ほど、サイトをちゃんを見ていません。(笑)
もちろん、くまなくサイトを見て、掲示板にも参加した上で、テレビ電話をくださる方も
いらっしゃるのですが、実際にテレビ電話くれる方は、むしろ正反対が多いんです。

大げさかもしれませんが、
僕はここに、電話(そしてテレビ電話)というコミュニケーションと、
WEB経由コミュニケーションの、本質的な性質の違いを見る気がします。
やっぱり、FOMAdeTV続けていてよかったよ。ホント。

(2002.7.16) 今日の話は、一部の方には不愉快かもしれません。ごめん。

本日午後、台風一過の関東地方、はるばる千葉方面までバイクを飛ばしてきました。
主たる用事は、FOMAdeTVの掲示板にあったこんな情報、
本日発売のFOMA SH2101V、関東では千葉のドコモショップが安いらしい
という話を確かめに行ってきたんですが、それはそれとして、つくづく思ったのは
やっぱり、普段行かないあちら方面も、たまには行かないとなぁ。ということでした。

柏駅前のKFC、禁煙席に座る人が少なくて、喫煙席ばかり混んでるのにびっくり!
多分、都内ではこれほど非喫煙者が少ないということはないでしょう。
10年ほど前、市川に行ったとき、シートベルトの着用率がすごく低いことに驚き、
何か、都心との物理的距離以上の「距離感」を感じたのですが、今回も同じ。

そして、歩いてる人たちのたたずまい、若い男女のカッコ。
HIPHOPを大音量で鳴らしながら走り去る土浦ナンバーのでっかいアメ車。
我が街、高円寺は、専門学校生や、若いロッカー、フォーク野郎などが多い街ですが、
それとはまた微妙に違う空気が、確かにソコには漂っておりました。

ケータイウォッチャーの私としては、こういった場所こそが、ケータイカルチャーのるつぼ。
やっぱり時々見に来ないといかんなぁと思ったのでした。
こういう気持ちになったのは、
日曜の昼に「新婚さんいらっしゃい!」と「パネルクイズ25」を立て続けに観て、
「あぁ、平均的日本人がどういう人なのか忘れてしまわないためにも、毎週観よう」
などと思うときの感慨に近いものがあります。

などと、エラそうなことを言ってるこのオレは、
金色のドクロステッカーを貼った下品な改造アメリカンバイクに乗ってる、
8年間の結婚生活を足立区で過ごした男なわけなんですが。はい。

(2002.7.16) 以前より全然儲かってないのに、何故か名刺ばかりが増える!

この調子だと、今年はもらった名刺の数が1000枚ぐらいになってしまいそうです。
取材の仕事があること、そしてセミナーの仕事などがあると、
一気に増えるせいもあるのでしょうが、以前より随分増えたものです。
以前、ゲーム開発会社をやっていたころは、1年で100枚もいかない年もあったのに。
別に、もらった名刺の数を誇るほど僕は無邪気ではないけどねぇ。
あぁ、この話、オチが無さすぎる。。。

(2002.7.15) 今日、某雑誌の編集長に送ったメール、
なんだか頑張って書きすぎちゃったので、勿体ないから公開することにしました。

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メールが大変遅くなり申し訳ありません。
送付いただいたNEWSWEEK誌の記事、じっくり拝見しました。
ありがとうございます。

とりあえず、トップ記事としてのインパクト重視なのでしょうか、
「VODAFONE有利、ドコモ危ない」という印象ですが、
本文をよく読んでみれば、それを確信できるだけの根拠は
特にないかなと思いました。

私見ですが、VODAFONEとドコモを比較するのは、
言ってみればMAZDAとトヨタを比較するようなものではないかと思います。
全世界規模で「FORDグループとTOYOTA、どっちが強い?」と比較するなら
意味はあると思いますが(これならば現状ではVODAFONE圧勝ですが)、
VODAFONEにとって日本市場は、所詮、欧州市場の「ついで」であって、
彼らの、全世界市場グロスとしての効率を重視する政策が、果たして今後、
日本の消費者に受け入れられるかどうかが、これからの国内シェアを占う上で
重要だと思います。
NEWSWEEKの記事は、ここのところが混乱しているというか、
あえて曖昧にしているような気すらいたします。

MAZDAの乗用車がアメリカ人を意識して開発せざるを得ないのと
同様に、VODAFONEは日本独自の、「ケータイ文化」だけを意識した
端末/サービス開発をやる気はないだろうと思われます。
そこのところが、国内においてどう影響してくるかが気になっています。

Jフォンの政策を端的に象徴しているのが、来年以降にJフォン
からはじまる3Gの端末仕様だと思います。
「従来型と3Gの両方が使えるデュアル端末」というので、「それは
大したものだ」と思っていたら、なんと、従来型の部分というのは欧州
プロトコルのGSM方式で、日本では全く何の役にも立たない『デュアル機能』です。
この「日本ユーザー軽視政策」に対して、最近VODAFONEがやたら
喧伝している(NEWSWEEKでも言ってましたが)「海外ローミングは
これから大きく育つ」という発言は、少なくとも冷静な経営者ならば、
数字の上で説得力がまるでないことは判っているはずだと思います。
海外にまで、どうしても自分のケータイを持っていきたいという人間が、
一千万人単位で存在するとは常識的に考えられないことです。

VODAFONEの3Gは、明らかに日本&欧州で同一端末を使わせることで、
端末開発効率をアップさせようという意図が先にあると思われ、
『国際ローミング云々』は、後付けの理由ではないかと疑っております。
強いて言えば、VODAFONEは長い目で見て、日本独自のPDC方式という
「非関税障壁」も同様のハードルに対して、3Gをキッカケに徐々に風穴を
開けようとしているのかもしれないなとは感じた次第です。

最近、日刊工業新聞に載った(らしい)「Jフォンの3GはTV電話をキラー
として位置付ける」というJフォンのアナウンスがとても気になっています。
VODAFONEまでが、世界基準の3Gで「真剣に」テレビ電話をやるとなると、
『次世代』と称していながらテレビ電話のできないKDDI(最近、ドコモや
Jフォンから、KDDIはアンフェアと叩かれてますね)は、ますます2年後
あたりでのリスクが増大したと感じております。

大方のマスコミや、矢野経済研あたりのシンクタンクは、現在のKDDI
『次世代』のFOMAに比しての好調のみを近視眼的に捉えているようですが、
Jフォンが3Gで世界単位でテレビ電話をやりはじめたら、KDDIは国内インフラ
を全部やりなおさないとテレビ電話に対応できなくなります。
もし私がJフォンの社長だったらば、兵法の基本にのっとり、「まず2番手を潰す」
ために、一番手と協力してKDDIにできないものをデファクトにしてしまうことを
考えますが、Jフォンの一連の動きは、これに呼応しているような気が少しします。
(ここの部分は、あまり根拠はないです、すみません)

最近、ユーザーの声を聞いていると、テレビ電話に対するネガティブイメージが
急速に減ってきている気がしています。今までは、テレビ電話イコールFOMA、
FOMAはダメ、だからテレビ電話もダメ、と一緒くたにされていたのですが、
最近、PHSテレビ電話なども含めて、「3Gはダメでもテレビ電話はありだ」と
いうイメージに変わってきているのが気になります。

このテレビ電話の可能性については、まだ論拠を明解にできないので、
記事として書けるような話ではないのですが、私は、やはり2年後にテレビ
電話が携帯電話のシェアに大きな影響を与えているような気がいたします。
仮にFOMAがダメになっても、テレビ電話については、やはり可能性を感じるんです。

以上、長々と失礼いたしました。
三田隆治拝

(2002.7.15) 医師の間で「QOL」と略称される概念、何の略かご存知ですか?

答えは「Quolity of Life」…生活の質、人生の質というような意味でしょうか。
僕はこの言葉がとても好きです。
この言葉が意味するものについて、いくら考えても考え足りることがありません。

たとえば、医学の現場では、乳がんを患った患者さんに対して、
胸部を大きく切開してガンを切除するのが従来の治療法だとすると、
最近では、小さな穴を3箇所だけ開けて、そこからリモコンアームと内視鏡を差し込み、
遠隔操作で患部を切除することで、キズを目立たせない方法があるそうです。

単に「患者を病気でない状態にする、生存させる」というのが従来の治療法ならば、
このように、キズを目立たせない治療法を採ることで、
「患者のQOLをなるべく損なわない」という視点が、
近年の医療ではますます重視されているようです。
医学の世界ですら、QOLだというのならば、
およそ全ての商品、サービス、制度、ライフスタイルにおいて、
この、クオリティ・オブ・ライフが軽視されて良いはずがありましょうか?
人のQOL向上を考える者は、まず自らが高いQOLを持っていなければと思います。
昼飯はコンビニ弁当にカップラーメンで十分と考える料理人が、
美味しくて滋養溢れる料理を作れるでしょうか?

あなたにとっての、この「QOL」とは何ですか?
僕にとっての「QOL」をチョット挙げてみました。

・忙しいときランチに入った食堂で「一番早くできるの頂戴」などと言わず、1時間かけて悠然と食事すること。
・接待で入ったレストランで、「あ、僕も同じものでいいです」などと言わないで済むこと。
・一見汚く、ゴージャスでもない店で、高級料亭に匹敵する味の一皿を見つけること
・そうした店に連れて行って、真価を共有できる友人がいること。
・日曜日、公園に寝そべっているときに、ふと見つけたアリの群れについて話すだけで、
 10分は持続が会話してしまう友だちや恋人がいること。
・自分が人より勝っていると信じる証拠がなくても、心が平安でいられること。
・誰も気付いていない、何か素晴らしいものの価値がわかったときに感じられる喜びを、
 ほかの誰かに伝えられる機会があること。
・TV電話したい。と思える人(相手)がいること。そんなに大勢である必要はない。(笑)
・TV電話したくない。と思える相手と付き合わないで済むこと。(再笑)
・心から満足して、僕に報酬を振り込んでくれるクライアントがいること。
・このクソ面白くない世の中を、オレ一人でも変えてやるノダ!という気持ちがまだ残っていること。

食い物の話題が多いのは、やっぱり最近の僕の「QOL」を象徴しているなぁ。
ダイエットダイエット(^_^;

(2002.7.15) STAR WARS episode II、公開初日の出だしは好調のようですね。

episode IIを見に行くときは、セブンイレブンで前売り券を買いましょう
大人1800円のところ、前売り券を買えば1300円で見ることができます。
もし、あなたが大切な人と2人で見に行くならば、
2人分で合計1000円のsave money、浮いたお金で800円のパンフレットを買えます。
と、いたって実際的なオトク情報をお送りしました。(笑)

僕は今週中に、もう一度劇場に見に行く予定です。
こないだもここで書いた先行オールナイトでは2回見ました。
一回目は楽しむために、2回目は映像のディテールを見るために、
3回目はオリジナルのセリフをなるべく聴き取るために、
そして四度目はアラ探しするために。(笑)
すでに一ヶ所、字幕に誤字を発見しましたよ!(笑)
(もっとも、発見したのは僕ぢゃなくて同行者なんですけどね)

(2002.7.12) FOMAのSHARP製PDAタイプ新機種「SH2101V」、そして
テレビ電話ができるパナソニック製のPHS端末「Lookwalk P751v」など、
新世代端末新製品の来週発売を控えて、
FOMAdeTVの掲示板が活性化しまくってます。嬉しいな!

それに呼応するかのように、市ヶ谷はS社からのアクセスも増大中、
なんと、1日で延べ100回以上のS社からのアクセスが。(笑)
今、S社に直接意見を述べるには、FOMAdeTVです!(笑)
もう一押し二押しぐらいすれば、2ちゃんの「PHS・携帯」の、
FOMAスレッドも超えられそうなんだけど、なかなか時間がねぇ。

そして、FOMAのTV電話タイプP2101Vが、一部地域で1万5千円以下まで
ディスカウントも始まるの仰天情報もあり。
以前より、「夏ごろより、TV電話端末の価格崩壊がはじまるので、
その時点からTV電話がプチブレイクするのでは
」と予測しておりましたが、
結果やいかに。ちょっと、ここ1ヶ月は注目してます。
いわゆる「クリティカルマス」(普及の臨界量)は、一般に100万ユーザーですが、
10万ユーザーぐらいになると、小規模なユーザーコミュニティは形成されるはず。
秋口までに、その程度まで達することができるのかどうか、
ドコモにはここで積極的キャンペーンをお願いしたいですね。しないみたいだけど(笑)。

(2002.7.9) 誤解しないでほしいな。
僕はただ、自分自身のため、そして自分が好きな人、
そして、尊敬できる人のためだけに働いていたいだけなんだってば。

僕が知りたいのは、キミの肩書きとか、レッテルとか、誰それと知り合いだとか、
ましてや、キミが僕よりえらいとかえらくないとか、そういうことじゃなくって、
キミ自身がどんな人で、何を望んでいるのかってことだけだよ。

僕は、キミに伝えたいことが山ほどあるけど、
キミは僕に伝えたいことはあるのかい?
茶化すのはやめて、それを教えてくれよ。
何をそんなに恐れているんだい?

(2002.7.9) 今日で、僕のケータイTV電話体験も58人になりました。
これが100人に達したら、
世界一、ケータイテレビ電話している男」と名乗ろうと思ってます。(笑)

今日テレビ電話をくれたのは、ドコモ北陸のOLさん2人組。
かわい〜。手なんか振ってくれちゃったりして。
思わず手を振り返したオレは、きっとやに下がったオヤジなんでしょう。

つくづく思うけど、テレビ電話って、エモーションを増幅するんですよね。
嬉しい電話はより嬉しく、いや〜なテレビ電話は、これもう最悪。
僕が、テレビ電話が普及してほしいと思ってる理由はコレなんです。

もし、ビジネスでもテレビ電話が使われるようになったら、
皆きっと、相手に好かれるように努力すると思う。
嫌いな奴だったら、いくらビジネスでも「あんまりテレビ電話したくないなぁ」と思う。
そういう世の中を想像してみてください。
『次世代携帯が普及したら、世の中は皆幸せになると信じている三田さん』などと、
辛らつな書評をされても、オレは言い続けるよ。
そういうバカが一人ぐらい居てもいいでしょ?(笑)

(2002.7.8) ↓下記の、単行本に対する出版社のスタンスを書いていて、
ふと思い出したのですが、(最近このパタンが多いなぁ)

静岡大学助教授、赤尾晃一氏の手になる著作、角川oneテーマ21っていう新書シリーズの
近未来・映像メディア―次世代ブロードバンドの映像戦略」って本があります。
この本の内容そのものについては、僕はまた別の感想があるのですが、
それはともかくとして、この本に付いていたオビの、裏にでかでかと書かれた一言、

「ユビキタス社会=次世代ブロードバンド」

このHPを見てくださってる、日夜お仕事で苦労されてる皆さん!
きっと大丈夫だよ。まだ僕らが頑張れる余地は一杯あるさ。
なにせ、「ゆびきたす社会は、次世代ぶろおどばんどだぜぃ」とか書いてても、
ちゃんとお給料もらえてる人が、まだ存在してるんだから。(^◇^;)

(2002.7.8) 板倉雄一郎氏の結婚披露宴に出席してきました。

引き出物の中に、まだ発売されていない同氏の新作、
失敗から学べ」が入っていたのはちょっと嬉しかった。(笑) 買わなくて済んだし
この本は、本来は「ベンチャー学」というタイトルで出るはずだったものですが、
お世辞でなく、1400円という金額は内容に比したらメチャメチャ安いです。
多分、出版社の意向なのでしょうが、
中途半端にターゲットを広く取ろうとするネーミングや、
『社長失格』の表紙を流用して、イメージの連続性を狙う本の装丁など、
個人的には、多少の怒りさえ覚えたのも事実。
本を出してる会社自身が、この本で唾棄してるところの、
「リスクを取らないことが最大のリスク」っていう言葉を実践してないよね。(笑)
もし、出版社の意向じゃなかったらゴメン。(笑)

辛らつな書評家は、多分「アメリカの起業環境を美化しすぎている」などなど、
幾つかの欠点をあげつらうことだろうと思いますが、
一読してみた感想として、僕はプランニング、プレゼンテーションについて、
これほど実践的に書かれた本を知りません。
僕も何かを企画するとき、多分この本を繰り返し読み返すだろうと思います。
昨年末で休刊してしまった、「Spa! B+e」(だっけ?)に連載していた内容と似ていますが、
僕は、そのころ、その板倉氏の連載を読むたびに、
たった数百円で、こんなのが読めちゃっていいのー!?と、驚いていたものです。

シェイプアップガールズからサイバーエージェント社長まで、にぎにぎしき参列者200余名.
でも、僕にしてみれば、旧社員と14年ぶりぐらいで会えたことが嬉しかった。
そして、旧社員(僕が在籍していたゲームソフト会社のZAPも、ハイパーネットも)
で、式に列席していた人のほとんどが、
現在、自分で会社をやっているというのも、感慨深いものがありました。

何度も言いますが、毀誉褒貶の激しい板倉氏を僕は嫌いではありません。
同氏の発想は、確実に周囲の人間に影響を与えていると思いました。
僕自身、23歳の頃に、同氏が僕に言ったセリフ、
「Mac Plusを買ったのにモデムを買ってないなんて、お前はアホだ」
「通信機能のないパソコンに何の意味があるんだ」
という言葉の影響下に、いまだに居るような気がします。

(2002.7.8) ↓下のスターウォーズでCGの話が出たので、
このHPにしては珍しく、そして僕にとってはちょっと懐かしい、
ゲームのCG制作について、ちょっと話しましょうか。

一昔前のスパコン並みの演算能力を持つプレステ2ですが、
プレステ2の画面に表示される3GCGをモデリングするとき、
1モデリングに対して貼り付けるテクスチュア
(3Dでモデリングした立体の表面に貼り付ける、二次元の絵のこと)は、
最大何色で描画できる仕様か、あなたはご存知ですか?

32万色?6万4千色?
いえいえ、とんでもない。たったの「16色」しか使うことができません。
え!たったの16色!?と驚かれるかもしれませんが、
いかにCPUの演算能力が高くても、家庭用ゲーム機は、
コストの制約上、メモリの搭載量がパソコンに比べてとても少ないんです。
ゲーム開発は、乱暴に言い切ってしまえば、
多くがメモリ、そして時間の制約との戦いです。
でも、これはきっと、
「コンテンツ」といわれるものには、すべて共通のコトだと思います。

ゲーム制作を教える専門学校などで、
自分の好きなようにCG作品を制作していた頃は、
なかなかに面白いモノを作っていた学生でも、
いざ実際にゲーム制作の現場に来ると、
残念ながら、その大半が実戦で役に立ちません。
なにせ、ゲーム学校のCG授業では、
「テクスチュアを16色という制約の中ででもっとも上手く描くコツ」なんか、
誰も教えてくれません。
そもそも、そういう学校で教えてるような講師は、
現役で勝負できない人だから講師やってるわけで。(笑)

実際のゲーム制作は、この16色制限のように、
仕様の面でも時間の面でも恐ろしいまでに制約ばかり。
こうした環境の中で、的確に求められているものを表現し、
なおかつ、その中で確実に自己アピールしていける人は本当に少ないです。

こういうこと書くと、ココを読んでる編集者の方には怒られそうですが、
ライターの仕事って、ゲーム創るのに比べたら、ホントにすごくラクですよ。
だって、制約っていっても、文字数ぐらいしかないんだもん。
僕はもう戻るつもりはないですけど、長いことゲーム開発の仕事していたことは、
僕にとってはやっぱり良いことだったんだろうと思います。

(2002.7.8) Episode II クローンの攻撃」を先行オールナイトで見てきました。

僕は、二作目の「Empire Strikes Back」以来、
STAR WARSはずっと公開初日に見ているのですが、
特に、公開日一週間前の、先行オールナイトの雰囲気は格別のものがあります。
今回も、20世紀FOXのアイキャッチが出れば拍手に口笛、
例の「A long time ago...」のテロップが出れば歓声が上がり、
そして、「STARWARS」のタイトルバックが出ると場内はやんやの喝采。
やはり、スターウォーズを見に行くのは初日に限る。これは楽しいお祭りです。

ところで今回のエピソード2、エンドクレジットが出た途端、館内から拍手が起こりました。
エピソード1のときは、皆黙って、目を伏せながら映画館を後にしたのですが、
今回は、なかなか、かなり面白かったです!
多分、見に行って損はないと思います。はい。

CGを追加してリメイクされた、「特別編3部作」そして「エピソード1」においては、
ILM(ちなみにこの会社名「Industrial Light & Magic」の略だって知ってました?)
のCG技術は、ハリウッドで随一といえる水準ではなかったと思うのですが、
(特に、CGノウハウスタディの意図が強い、『特別編』のCGは酷すぎる!)
エピソード2では、ようやくハリウッド最高水準のCGで、安心して観ることができます。

なりふりかまわずSWミーハーの僕としては、
ジョージルーカスが、年齢を気にして「6作で打ち止め」という発言を撤回して、
当初の予定とおり、全9部作として仕上げてほしいです。

もしそうなったら、SWが完結するのは、僕が老境に入った頃でしょう。
その頃、若者たちと一緒に、劇場で拍手し、口笛を吹いて観ていたいものです。

DコモのAさんが、『字が小さくて読みづらい』とのことでしたので1ポイント上げてお送りします。(笑)
(2002.7.6)
先日、某社の携帯ネット戦略セミナーというものを聴講してきました。
聴講料3万5千円也。僕は招待なので勿論払いません。

ハッキリ言って見るべき内容はほとんどなかったのですが、(うっはーエラソー(笑))
一番笑えたのは、3Gの動画サービスで儲かるのは何でしょうか?
というはずかしーーー質問をしたオッサンが本当に存在したこと。
実は、セミナーに先立つしばらく前に、担当者と話したとき、
「どうせ客の質問は『何が儲かりますか』に決まってるんだから」
と言ってたので、余計笑えました。
ところが、こんなオッサンでも、どうして時として、
結果を出せるのか、つまり「儲ける」のかといえば、
そこにコンテンツビジネスの持っている複雑さがあるからだと思います。

コンテンツビジネスの勝敗予想というのは、極めて複雑系のモデルだと思います。
ニッチなコンテンツは、スケール比での利益率は高くできるかもしれないが、
どうしても大きな量(売上利益ともに)にはなりにくい。
それに比較して、
王道的コンテンツ、つまり万人にアピールするコンテンツビジネスは、
ハッキリ言うと、くだらないものの方がウケる。
あまりクリエイティブに考えないほうがよくて、
あとはスピード・資金、
そして適当に頭の悪いスタッフを上手く配置して、独創性を抑えること。
テキトーにバカな経営者がコンテンツやったほうが「儲かる」のは、ココだと思います。

かといって、コンテンツにクリエイティビティが皆無であるはずはないのですが、
クリエイティビティと保守性っていう相反する要素を、
どのようにミックスさせるかが「成功の法則」でしょう。
このような「複雑系」だから、法則性を導き出すのは極めて難しい。
近年の僕にとって最大の関心事は、この複雑系モデルに対して、
ある程度明確に予測可能な法則性を導き出すことです。
これは難しい。できるかどうか自信はない。

大方のコンテンツプロバイダというのは、
ここのところまでの理解も考察も存在しておらず、
結果として下手に頭を使うぐらいなら、
二番手戦略を取った方がマシということになるわけです。
ゲーム業界で言うと、それに相当するのがTECMO
成功の因子をちゃんと持っていて、
今後も確実に残るであろうKONAMIバンダイにしても
経営トータルで基準になってい考えは「コンテンツ・ポートフォリオ」、
ひらたく言えば「当たるも八卦当たらぬも八卦だから、ある程度バラけて試しておく」です。

僕のように、今から再度何かを考えるものにとっては、
コンテンツ・ポートフォリオの理屈だけでは不十分だろうと思っています。
わかりにくいTIPSで、あいすみません。

(2002.7.6) この一週間で、気になったトピックとの一つといえば、
メルコの無線LAN事業です。
やる気のあるのかないのかもわからないような有料無線LANサービスが、
雨後の筍のごとく出てくる中、この無料ホットスポットプランはちょっと面白いと思う。
社会的意義もあり、有料ホットスポットに対する差別化が明確だから目立つし、
なおかつ自社も儲かる、上手いプランだと思いました。
メルコの社長になったつもりで、このプランを見てみてくださいよ。上手いよこれは。
強いて言えば、ハード屋さんの悲しさで、ブランド作りがあまり考慮されてないね。
派手なのぼりやポスターは目立ちますが、
店舗イメージを重んじるカフェとかは使いたくないでしょう。

あとは、無料ホットスポットポータルだけだね。こちらはPCで提供するだけじゃなくって、
ケータイのGPSとかiエリアとか、位置情報系とリンクして、
ユビキタスな「アナタの周囲の無料ホットスポット情報」を提供してあげたら、
はい、これで有料ホットスポットビジネスモデルはもう崩壊。(笑)
っていうか、こういう事業やりたいよな。誰か300万ぐらい出さない?(笑)
そんな程度で叩き潰せるよ。有料ホットスポットなんて。
問題はさ、やるなら一ヶ月で作らなきゃなんないことだね。
フォロワーはすぐに出てくる。今すぐやれば、まだ1年半ぐらいは逃げ切れると思うけどね。

関西ではすでに、光ファイバーをバックボーンに持ったケイ・オプティコムの、
64kpbs常時接続定額3000円のような、格安サービスが普及しはじめているから、
有料ホットスポットは成立せんでしょう。
ケイ・オプティコムと同等のサービスを、光系バックボーンを持ってる事業者、
たとえばスピードネットとかが、都内で展開したら、
その時点で、現在の11bベース(固定網の10BASEに相当)程度の
接続速度を前提にしてる有料ホットスポットビジネスは終わるでしょう。

これからのホットスポットは、11a(100BASE相当)&光バックボーンに特化して、
本当に外で高速が欲しい人向けのハイエンドな有料サービスか、
経済性(つまり無料接続)を求める、
ローエンド無料サービスのどっちかに絞って進めるべきじゃないかな。
唯一の例外は、固定ISPなどとの複合的サービスとして展開してるところ、
これは残る余地はあるかも。

こう見ていくと、今無線LANアクセスポイント事業に参入してる事業者の中で、
2年後くらいにどこが残り、どこがやっていけなくなるか、かなり見えてくると思いません?
これ以上書くのは面倒なので、詳細を聞きたい人はメールでもください。
うっはー。エラソー(笑)>オレ

(2002.7.6) またまた更新が滞ってしまいました。
特に忙しいわけではなく、いくつか斬ってみたいトピックはあれど、
『特に書くこともないなぁ』って心境だったのですね。

っていうか、そろそろこのホームページも、
営業ツール色を強めてリニューアルする予定です。とは言っても、
相変わらず自分から「仕事ください営業」するつもりは皆無なんだけど。(笑)

そろそろ真剣に法人化も検討しないとなぁ。
僕が26で独立したのはもう12年前ですが、不思議なことに、
法人格を持ってると何故か事業者とて一人前と見なされるという大誤解だけは、
今だに全然変わってないようですね。
基本的に、この12年間日本って何も変わってねーよな。

現在の日本では法人格って、
責任を曖昧にするシステムとして機能してるほうがほとんどだと思うんだけどな。
個人事業だったら、そいつの名前がついて回る以上、絶対に逃げられないのにね。
オレなんか、会社やってる頃は、
存続のためなら多少、くだらない仕事やっても仕方ないやって自分を誤魔化せたけど、
今は名前を全面に出してやってるから、仕事に全然手を抜けないけどな。(笑)

 
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