(2002.7.6) この一週間で、気になったトピックとの一つといえば、
メルコの無線LAN事業です。
やる気のあるのかないのかもわからないような有料無線LANサービスが、
雨後の筍のごとく出てくる中、この無料ホットスポットプランはちょっと面白いと思う。
社会的意義もあり、有料ホットスポットに対する差別化が明確だから目立つし、
なおかつ自社も儲かる、上手いプランだと思いました。
メルコの社長になったつもりで、このプランを見てみてくださいよ。上手いよこれは。
強いて言えば、ハード屋さんの悲しさで、ブランド作りがあまり考慮されてないね。
派手なのぼりやポスターは目立ちますが、
店舗イメージを重んじるカフェとかは使いたくないでしょう。
あとは、
無料ホットスポットポータルだけだね。こちらはPCで提供するだけじゃなくって、
ケータイのGPSとかiエリアとか、位置情報系とリンクして、
ユビキタスな「アナタの周囲の無料ホットスポット情報」を提供してあげたら、
はい、これで有料ホットスポットビジネスモデルはもう崩壊。(笑)
っていうか、こういう事業やりたいよな。誰か300万ぐらい出さない?(笑)
そんな程度で叩き潰せるよ。有料ホットスポットなんて。
問題はさ、やるなら一ヶ月で作らなきゃなんないことだね。
フォロワーはすぐに出てくる。今すぐやれば、まだ1年半ぐらいは逃げ切れると思うけどね。
関西ではすでに、光ファイバーをバックボーンに持ったケイ・オプティコムの、
64kpbs常時接続定額3000円のような、格安サービスが普及しはじめているから、
有料ホットスポットは成立せんでしょう。
ケイ・オプティコムと同等のサービスを、光系バックボーンを持ってる事業者、
たとえばスピードネットとかが、都内で展開したら、
その時点で、現在の11bベース(固定網の10BASEに相当)程度の
接続速度を前提にしてる有料ホットスポットビジネスは終わるでしょう。
これからのホットスポットは、11a(100BASE相当)&光バックボーンに特化して、
本当に外で高速が欲しい人向けの
ハイエンドな有料サービスか、
経済性(つまり無料接続)を求める、
ローエンド無料サービスのどっちかに絞って進めるべきじゃないかな。
唯一の例外は、固定ISPなどとの複合的サービスとして展開してるところ、
これは残る余地はあるかも。
こう見ていくと、今無線LANアクセスポイント事業に参入してる事業者の中で、
2年後くらいにどこが残り、どこがやっていけなくなるか、かなり見えてくると思いません?
これ以上書くのは面倒なので、詳細を聞きたい人は
メールでもください。
うっはー。エラソー(笑)>オレ