最近よくビジネス書などで、「コア・コンピタンス」(中核となる競争力、の意)なんていう言葉が、使われるようだ。
僕は基本的にケーハク極まりないヤツなので、こういうモノにはすぐ脳髄が侵される。(笑)
-「このビジネスプランの、コア・コンピタンスとなるものは結局何なのか?」「このTV番組のコア・コンピタンスは何か」
「このレストランのコア・コンピタンスはなにか」「この女のコの、コア・コンピタンスはなにか」などなど、
コア・コンピタンシーに、モノを考えるクセがついていきそうなのだ。
段々と暑い日が増えてきた。夏の暑い日の休日などは、スパークリングワイン(別にシャンパンである必要などはない)などを呑んで、ただぼーっとしているのが自堕落なカンジで気分が良い。
理想を言えば涼しい店内などで、オープンテラス越しに暑い外が見えていると更にカンジ良い。発砲ワインというと、ディナーで乾杯したり祝い事などなど、夜の酒というイメージもあるが、昼に飲む発砲ワインというのは、
それはそれで気軽に、自堕落でゼータクな気分を味あわせてくれていいものだと思う。
僕は基本的にケチなので、レストランとかで酒を飲むのがあまり好きでない。料理は仕方ないとしても、酒というのは、(まぁ保存状態やサーブの仕方など、外でちゃんと飲むなりの付加価値はあるにせよ)、基本的には買ってきて呑んだ方がおトクに決まってるからだ。そこで僕にとっての、外で飲み食いするときの基準とは、
『料理が旨い店、あるいは酒が安い店』ということになる。そういう店でないと、なんのために外で飲み食いするのか意義が見出せない気がして、自分が損したような気分になるからだ。
あぁケチはヤだねぇ。
上記の条件に合致する店として、ピザ&パスタチェーンの『To The
Herbs』がある。
イタリアのチンザノピノシャルドネが、なんとフルボトルで1900円である。この発砲ワイン、店で買っても1000円台前半ぐらいはする。店で呑めば、ちゃんとしたワインクーラーのおかげで最後の一杯まで冷え冷えなのだから、これぐらいのマージンは許せる気になるのだ。
この店で一杯700円もするロングのカクテルを頼むやつの気が知れない。この店では基本的にパスタとかは頼まない。やはり料理はチェーン店なりの味だからだ。ここで良いのは400円弱のマッシュポテトとか、そういう
ヤツである。つまり、僕にとって「To The Herbs」のコア・コンピタンスとは、この1900円の
チンザノピノシャルドネなのだと言いたいのだ。あぁ、なんて前振りが長い文章なんだ。(笑)
こういう基準で見ていくと、屋台の焼き鳥屋なんかは、多くが落第となってしまう。高円寺は焼き鳥の激戦区で、ひと串100円は当たり前なのだが、ところがこういう店は大体中ジョッキが450円、ヘタすると500円取ったりする。現在、大手チェーン店系の居酒屋では中ジョッキは400円以下まで下がってきているので、中ジョッキを飲むのに450円以上取られると、僕は途端に不機嫌になる。(笑) 格別に焼き鳥に対する偏愛もない自分としては、焼き鳥屋は割と敬遠したくなってしまう存在なのだ。
つまりこの場合、「焼き鳥屋にとって、コア・コンピタンスとなっているモノは香ばしき焼き鳥であり、儲けは酒で取る」ということになる。
これは別に、ISPのインターQが、『安いドメイン取得料金』をコア・コンピタンスとして集客しておいて、高いレンタルサーバー料金で儲けを取る、という構造によって、莫大な収益を上げていることに対して当てこすりで言っているわけではない。(笑)
以上「コア・コンピタンスという用語の正しい使い方講座」でした。<これはウソ。(笑)